黄昏通信社跡地処分推進室

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愚考1

  • 映画とかでも「実話をもとにした」みたいなのが最近多い気がしていて。
    • インターネット時代になってそういう「実話」を探すこと自体は多分容易になっているのではないか、という推測。裏をとる手間はあるにしても、とにかく素材を見つけることの方が重要だしどうせそのまま使うわけじゃないんだから、まあストーリーの核になるエピソードを見つけられればいい、というだけなら。
    • で、「実話をもとにしている」と言われると、どんなにありそうにない話でも案外「こんなことあったのかあ」って思ってしまうもので、それは実際殆どの人には自身で体験しなければ信じられないような類の体験がひとつやふたつはあるから。それで、実際あったと思うとやっぱり感情移入の度合いって違うように思う(これは人にもよるかも知れないが)。
    • 個人的には、フィクションであれば、実話をもとにしてようがまるっきりの作り話だろうが知ったことか、ほんとに面白ければどんなにありそうな話でも面白く感じるものだ、むしろありそうかありそうでないかなんて価値判断はクソだ、という態度をとろうと思っているのだけど、にもかかわらず上で書いたとおり意外なほどこの「ありそう/ありそうでない」に感情移入の度合いが引っ張られてしまう。
  • だからこそ、「実話をもとにした」っていう煽り文句はクソで、「実話をもとにした話」自体はクソでもなければ特にプラスでもない。