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NFL 2011 -- AFC Conference Championship

今更ながら。

Baltimore Ravens (#2 seed/North) @ New England Patriots (#1 seed/East)

ここまですべてホームのチーム、即ち上位シードが勝ちあがっている AFC のプレイオフ。カンファレンス・チャンピオンシップは圧倒的な攻撃力でブロンコスを倒したペイトリオッツと、持ち前の守備力でテキサンズを寄せ付けなかったレイヴンズの対戦となった。
試合は守備的な展開となり、どちらかと言えばレイヴンズのペース。ペイトリオッツは先行こそしたものの、レッドゾーンまで攻め込みながらフィールドゴールで終わること3回と決めきれない展開で、レイヴンズは後半に入ってから2本目のタッチダウンをあげて 17-16 と逆転する。さらにペイトリオッツファンブルで相手陣内で攻撃権を得るが、ペイトリオッツディフェンスが頑張ってフィールドゴールにとどめ、20-16 となる。そしてペイトリオッツはブレイディが 4th ダウン残り1ヤードを執念のダイヴで決めて後半初めてのタッチダウンをあげ、23-20 と再逆転する。
レイヴンズは残り2分強で 4th ダウンギャンブルに失敗し、流石に終わったかに思われたが返しのドライヴをスリーアンドアウトにしとめてワンチャンス残す。同点、あるいは逆転を目指すラストドライヴ、フラッコが厳しいパスを通してレッドゾーン内まで進んでファーストダウン獲得。さらにセカンドダウンでエンドゾーンへパスを通したかに見えたが、レシーバーの手に入ったボールをペイトリオッツ CB のムーアが叩き落としてインコンプリート。これは素晴らしいプレイだった。結局サードダウンもパスが通らず、残り 16 秒で 32 ヤードの同点フィールドゴール
……キッカー、ビリー・カンディフが左に外して、事実上ゲームセット。普通なら外す筈のないキック、スナップもホールドも全く問題なく、ただボールだけが左へ切れていった。一瞬ゴールの方を見やってから視線を落とすカンディフと、呆然とするレイヴンズの選手たちが印象的だった。

  • カンディフのコメント(訳はおれ):「これまでに 1000 回は蹴ってきたようなキックなんだ。ただ、蹴って、外した、それだけだ。そういうものなんだ。弁解の余地はひとつもないよ。」 ああ、気の毒。
  • ブレイディは本調子とは言いがたかった。22/36 で 239 ヤード、インターセプト2本、タッチダウンパスなし。凡庸と言っていい成績だ。それでもグリーン-エリスのランで1本、自らのスニークで1本タッチダウンをあげて、チームを勝利へ導いた。流石としか言いようがない。
  • フラッコはよかったと思う。少なくともテキサンズ戦よりは随分よかったのではないだろうか。おなじく 22/36 ながら 306 ヤード、タッチダウン2本、インターセプトが1。実際負けたとは言え限りなく引き分けに近い内容ではあったわけで、それだけに残念だった。