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NFL 2011 -- NFC Conference Championship

右側。

New York Giants (#4 seed/East) @ San Francisco 49ers (#2 seed/West)

AFCNFC 通してもプレイオフでただ1チームビジターでの勝利を収めたジャイアンツ。それもレギュラーシーズンでは明らかに最強だったパッカーズに圧勝したのだから価値がある。フォーティナイナーズは前の試合でセインツとの死闘を制しており、素晴らしい勝負強さを示している。
こちらの試合も守備的になって、フォーティナイナーズに向いた展開。思惑通りデイヴィスへのタッチダウンパス一発で先行すると、前半のうちにタッチダウンフィールドゴールで 7-10 と逆転されたものの、3Q にもう一度デイヴィスへタッチダウンパスを通して 14-10 と再逆転する。後半に入ってからはジャイアンツは全然攻められずパント三昧だったのだが、そのパントがフォーティーナイナーズの落とし穴となった。リターナー、カイル・ウィリアムズがパントのボールがバウンドしてくるのを避けるか拾うか一瞬迷い、いかにも半端な位置で見送ろうとしてしまう。その右膝にボールがかすり、一旦は触っていないという判定で笛が吹かれたものの、ジャイアンツのチャレンジで判定は覆ってファンブル。自陣 29 ヤードからの攻撃を許すことになってしまう。これをイーライ・マニングがマニンガムへの素晴らしいパスでタッチダウンに結びつけ、17-14 とみたび逆転。このファンブルは大きかった。
フォーティナイナーズは残り8分でフィールドゴールをあげて同点とし、そこからは両者無得点でオーヴァータイムへ。オーヴァータイムはジャイアンツのレシーブで始まり、パント、パント、で3シリーズ目のジャイアンツの攻撃もパントになる。リターナーは再びカイル・ウィリアムズ。ボールを掴んで、果敢にリターンを開始する。ジャイアンツのウィリアムズのタックルを交わしたかに見えた刹那、ぎりぎり引っかけるように伸ばした右手がボールを叩く。
ファンブル
これをジャイアンツがリカバーして、もはやその場からフィールドゴールを蹴っても入るようなポジションからの攻撃になった。それでもランで進めるだけ進んで、ダウン1回使ってど真ん中にボールを動かして(しかし右利きだったら中央から蹴るより右寄りから蹴る方が入れやすいと思うのだが……)、最後はタインズが何の問題もなくフィールドゴールを決めた。
というわけで、スーパーボウルは 2007 シーズンと同じ顔合わせになった。両チームを率いるクオーターバックも変わっていない。前回対戦ではロースコアゲームをジャイアンツが制したらしいのだが、今日の試合を見ていると確かに守備的な試合なら分があるかも知れないというか、攻撃力ではちょっと敵わないようには思う。

  • カイル・ウィリアムズのコメント(訳はおれ):「負け試合で最後にボールを持った選手になるってのは最悪だよ。ましてこんなに大きなゲームで、あんな風にボールを奪われてね。でもそうなっちゃったんだ。とにかくチームとしてはまた前を向いて進まなくちゃいけない。みんな俺のところに来て、肩に手をかけてくれて、おまえのせいじゃないって言ってくれたよ。」 ぐぐぐ。