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NFL 2012 -- Week 5, part 2

テレビの音がすると娘が目を覚ましてしまうのでこのところ夜は無音で見てたのだが、流石にそれもなんなので 5m のイヤホン買ってきた。なかなかいい感じ。

Denver Broncos (2-2) @ New England Patriots (2-2)

シーズン開幕前の今季の注目カードに挙げる人も多かったこの試合。当代屈指のクオーターバックふたりの対決が、おそらくあと何回あるかとみんな思っているのだろう。
序盤から予想通りの点の取り合いで、ペイトリオッツブロンコスペイトリオッツ、と交互にタッチダウンを挙げる。ところがそこからブロンコスの攻撃が続かなくなり、逆にペイトリオッツは相手のパスラッシュを逆手に取ってラン攻撃を出し始める。前半終了時は 7-17 だったが、3Q が終わる時点では 7-31 にまで点差は広がっていた。
しかしそこで諦めるペイトン・マニングではない。すかさずタッチダウンを1本返すと、なぜかギャンブルしてきたブレイディにサックを浴びせて、もう1本タッチダウンを返す。さらにリドリーのファンブルロストで攻撃権を得て、敵陣 14 ヤードまで攻め上がる。これをタッチダウンまで持っていければ3点差だ。フィールドゴールでも7点差で、そうなれば全然わからない。
……筈だったが、中央に突っ込んだマゲイヒーがボールを落として万事休す。残り 3:42、ペイトリオッツはボールを保持し続けてそのまま試合終了となった。

  • しかしマニングって最後までなにかやってくれそうな感じは確かにあるな。上で書いた「敵陣 14 ヤードまで」進んだドライブで、4th & 1 の場面があったのだけど、28 ヤードのロングパス、しかも取るのは難しいけどほぼ絶対インターセプトされない低いボールを投げてて、その選択の図々しさとパスの精確さに唸らされた。

Chicago Bears (3-1) @ Jacksonville Jaguars (1-3)

ジャガーズには流石に楽勝できるだろうと勝手に思っていたこの試合だが、前半は主にカトラーが冴えなかったこともあってロースコアの展開になった。お互いにフィールドゴール1本ずつの 3-3 。しかし後半はカトラーも調子を上げた上にギャバートはインターセプトリターンタッチダウンを2本喫し、終わってみれば 41-3 で確かにベアーズの楽勝だった。
ジャガーズは守れない攻められないでかなり深刻な状況に思える。ギャバートも見限るには早いが今のところ向上の兆しは見られず、この日は 17/33-142yds-0TD/2INT とどうにもならないスタッツで、内容としてもこのスタッツと大差なかった。

Houston Texans (4-0) @ New York Jets (2-2)

4連勝中のテキサンズ、オープニングドライブからショーブがぽんぽんとパスを通してあっという間にタッチダウンを奪う。その後おたがいタッチダウンを1本ずつ取って、前半の最後になろうかというジェッツのドライブ。サンチェスがよく頑張って敵陣深くまで攻め入るが、エンドゾーンへ投げ込んだパスが J.J.ワットにチップされてインターセプト。これを 86 ヤード走られてしまい、結局フィールドゴールだったものの同点目前だったはずが 17-7 と 10 点差つけられての折り返しになる。
後半はショーブのパスがだんだん決まらなくなり、テキサンズは 3Q のフィールドゴール2本だけ。ジェッツはマクナイトの素晴らしいキックオフリターンタッチダウンがあったが、14-23 の 4Q にゴール前3ヤードまで迫ったドライブでタッチダウンが奪えず、結果的にはそのフィールドゴールが最後の得点となった。おなじ1ポゼッションとはいえそこで2点差にできていれば違っただろうというところではあり、ジェッツとしては点差以上の惜敗だった印象。
テキサンズは今季初めて試合を見たが、とにかく守りが堅くて、リターンタッチダウンを除けば 10 点しか失っていない。ここまで確かに相手は軽かったのだけど、さりとてそう簡単に4連勝できるものでもなく、なるほど強いわという感じ。

  • ティーボウはパス1回、インコンプリートだったが結構いいパスだった。ランは5回で 19 ヤード。上述の 4Q のドライブでは自分で持って中央突破で 13 ヤード走っていて、それで残り3ヤードだったのでちょっとランを続けて欲しかったなーと思う。実際ファーストダウンティーボウのランだったんだけど、それがノーゲインで、2nd、3rd はサンチェスのパスだった。NHK-BS の解説の高野氏が「ティーボウが入るとほとんど自分で走るんで普通に渡したら絶対出ると思うんですけどね」って言ってたんだけど、確かにそれはあると思う。というか、そうやって選択肢を増やしていくことで、ティーボウのランもより怖くなるだろう、とも。
  • 2Q の頭、ジェッツが 4th & 1 でパントになって、でもスナッパーとパンターの間にティーボウが立っている。ティーボウのランだとしたら見え見えすぎる。しかし普通にパントだとしたらティーボウの意味がない。ではパスか? ……とか考えてたら普通にティーボウがスナップ受けて走ってファーストダウン更新した。うおおお図々しいいいい。しかしだからこそ決まったプレイとも言える。妙に面白かった。まあその後サンチェスが出てきて3プレイでパントになってたけど。
  • で、現地ではティーボウコールが起こったりサンチェスにブーイングが浴びせられたりしてるらしい。これはどちらにとっても幸せじゃないよね。勝ちさえすれば解決する問題なんだけど、でもこれからもサンチェスが少し失敗するたびにファンは多分ティーボウを出せって言うだろう。ブレイディやマニングがいればともかく、サンチェスではそれは避けられまい。どうするジェッツ。