黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2012 -- Week 6, part 1

Pittsburgh Steelers (2-2) @ Tennessee Titans (1-4)

Week 2 にライオンズとのオーバータイムの殴り合いを制して以来勝ち星のないタイタンズ。一方 bye 明けにイーグルズとの接戦を制して上り調子のスティーラーズ
タイタンズは 2Q にスペシャルチームがビッグプレイを見せる。敵陣 23 ヤードからのスティーラーズのパントをショウがブロック、エンドゾーンまで1ヤードの地点でタイタンズがリカバーに成功し、その2プレイ後にタッチダウンを挙げて逆転に成功する。10-16 で前半を折り返し。後半に入ってからスティーラーズロスリスバーガーの巧みなドライブで逆転し、さらにハッセルベックからインターセプトを奪う。この時点でスティーラーズが 20-16 でリードしていたのだが、タイタンズのディフェンスが踏ん張ってなんとかフィールドゴールにとどめて、結果的にはこれが非常に大きかった。返しのドライブは RB クリス・ジョンソンのランが冴え、最後はハッセルベックが3回続けてエンドゾーンの WR ブリットヘパス。カット、ドロップと来て3本目もブリットはジャッグルしてしまうが、跳ね上がったボールがもう一度手中に収まってタッチダウン。ひやっとするキャッチだった。
同点からスティーラーズロスリスバーガーが時間を使いながらドライブを進めるが、RB メンデンホールの不在で信頼できるランナーがいなかったのが痛く、敵陣 36 ヤードでフィールドゴールになってしまう。54 ヤードをスイーシャムは決められず、49 秒とタイムアウト2つを残してタイタンズの攻撃。これをハッセルベックが冷静なパスできっちりフィールドゴール圏内に持ち込み、最後はビローナスが決勝ゴールを決めた。26-23 でタイタンズの勝ち。

  • ビローナスが最後のドライブ中サイドラインでキックの素振りしてたんだけどヘルメット被ってなくて、それを見て妻が「この木こりみたいな人キッカー?」とか言い出したのでビローナスは「木こり」ってことになりました。ヘルメット被ってるとまだそこまででもないんだけどな。
  • ハッセルベックがだんだん好きになってきた。最初見たときは手堅いプレイをするベテランって印象しかなかったけど何回か見ているうちに大胆さや狡猾さも見えてきた。実はスーパーボウルにも出たことあったり、2010 年に 7-9 で進んだプレイオフで前年のスーパーボウル覇者であるセインツを点の取り合いの末負かしていたり、実力を裏付けるエピソードもある。そして昨年長らく所属したシーホークスを出てスターターをつとめたタイタンズでぱっとせず、今年は2年目 QB ジェイク・ロッカーのバックアップとして迎えたシーズンだったが、ロッカーの怪我で出番が回ってきた恰好になっている。これを勝ってようやく 2-4 と苦しい状況だが、キャリア終盤にさしかかったベテランが不振のチームを背負ってスターターにまわるというのは中々熱いシチュエイションだ。ちょっと頑張って欲しいなあ、と思う。ちなみにこの日のスタッツは 25/44-290yds-1TD/1INT だった。ちょっとレシーバーのドロップが多かったので、実質的にはもう少しいい数字だった筈だし、内容的にもこの数字よりはよかった。
  • 対するロスリスバーガーはというと、24/40-363yds-1TD/1INT。凄いヤード数だし成功率も 60% と悪くない。ただアテンプト自体が少し多く、上でも書いたとおりランが出なかったのがこの数字につながっていて、ひいては敗因とも言えるのかも。

Detroit Lions (1-3) @ Philadelphia Eagles (3-2)

開幕から不振のライオンズは bye 明けで敵地へ乗り込んでの一戦。修正したいところだったが前半はスタどん*1がぼろぼろで 6/18 とかパスが全く通らない。一方でイーグルズもヴィックがインターセプトを2本喫したりぱっとせず、前半は 6-7 で折り返し。
後半はイーグルズがフィールドゴール3本で突き放し、4Q に入ってようやくライオンズがタッチダウンをあげるも、ヴィックからマクリンへのロングパスが決まって残り 5:18 でイーグルズが 10 点リードとなる。これはとどめかに思われたが、この日はスタどんがここから頑張った。シェフラーへの 59 ヤードのロングパスを通して敵陣深くに入ると、3rd ダウンからエンドゾーン左隅にどんぴしゃのタッチダウンパス。昨年の 5000 ヤードパサーの意地を見せた。
さらに次のイーグルズの攻撃をスリーアンドアウトに切って、のりのりのライオンズ。スタフォードのパスがどんどん決まり、カルヴィン・ジョンソンのスーパーキャッチやイーグルズのパスインターフィアランスなどでとうとう敵陣1ヤードまで攻め入っての 1st ダウン。だがここはイーグルズが頑張り、ライオンズは時間もタイムアウトもなくなってしまって 3rd ダウンでフィールドゴールを蹴らざるを得ず、試合はオーバータイムに突入した。
オーバータイムはイーグルズが先攻だったが、ヴィックが2回続けてサックされてあっという間にスリーアンドアウト。返しのドライブをスタフォードがショートパス2本でフィールドゴール圏内まで進めて、最後は K ハンソンが 45 ヤードのフィールドゴールを決めて勝負あった。最終得点は 26(OT)23。

  • イーグルズは勝てた試合を落とした印象。具体的になにがなければとかいうのではないのだけど、おおむね勝てるだろうという展開だったように思う。
  • ライオンズは何故か勝ってしまった。スタフォードは最後がんがん数字上げたけど 22/45 だから結局 50% 行ってなくてむしろ帳尻合ってない。でも、だからこそ余計に勝てたことは大きいし、浮上のきっかけになるかも知れない。もちろんスタフォードが立て直すことは大前提なのだけど。

*1:マシュー・スタフォードのこと。