黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2012 -- Week 8, part 2

New Orleans Saints (2-4) @ Denver Broncos (3-3)

セインツのブリーズ対ブロンコスのマニングという現在の NFL を代表するふたりのパサーの対決。
ブロンコスタッチダウンで先手を取るも、セインツも相手のファンブルから得た攻撃権をタッチダウンに結びつけて同点。ここまではよかったのだが、その次のドライブでもブロンコスが得点してしまう。セインツは返しのドライブでミッドフィールドまで進んだが、4th&2 からのギャンブルでパスを選択してインターセプトされてしまう。信頼できるランナーの不在が痛かった。ブロンコスフィールドゴールを決めて 7-17 として折り返し。
セインツはディフェンスが本当にまったく駄目で、ランもパスも止めることができない。3Q に入ってからもずるずるとドライブを進められてタッチダウンを決められてしまい、これでかなり苦しい点差になってしまった。ブリーズもまったく調子が上がらず、パスの成功率が5割前後、しかも長いパスは全く通らない有様で、後半は殆どドライブが進まなかった。
ブロンコスは最後まで手をゆるめず 4Q にもタッチダウンフィールドゴールをあげた。セインツは最後にかろうじてタッチダウンを返したものの大勢には全く影響なく、34-14 でブロンコスの勝ち。ブロンコスは今季初めての連勝で 4-3 として、この後のスケジュールも実に軽く、まだ気は早いがポストシーズンへ向けて視界が開けてきた。一方セインツはこれで 2-5。4連敗の後2連勝で息を吹き返したかに思えたがはっきり言ってまだ死んでいる。同地区のファルコンズを抜くことは不可能に近く、ワイルドカードを狙うのであれば多くてあと2敗しかできない。この状況からの 7-2 はファルコンズを抜くのと同じぐらい難しい。

  • ブリーズは 22/42-213yds-2TD/1INT。ブリーズとは思えないひどさ。
  • マニングは 22/30-305yds-3TD/0INT。スタッツは文句ないが、内容にはこの数字ほどのインパクトは無かった。まあ差が開いちゃうとそうなりがちではある。
  • あと2つめのタッチダウンの前だったかな、マニングがポケットで一旦下がった後少し前に出て、ちょうど目の前に来たマゲイヒーに低いパスをぱっと出してそのままエンドゾーンぎりぎりまで行ったプレイ、一瞬ボールが消えたみたいに見えておおってなった。イマジネイションあふれるパスだった。ロングパスだけがクオーターバックの見せ場ではない。

San Francisco 49ers (5-2) @ Arizona Cardinals (4-3)

18/19。
この日のアレックス・スミスのパス成功率だ。ゲインこそ 232 ヤードと大きくはなかったが、タッチダウン3回をあげれば充分だろう。ランは少々控えめでチーム合計 100 ヤードちょっとだったが、それだって文句を言うような数字ではない。堅い守りに確実な攻め、フォーティナイナーズが同地区のライバルカーディナルズを寄せつけなかった。
カーディナルズは序盤からランが全く出ず、途中からは諦めてしまいパス一辺倒になっていたが、どんなに出なくても時間がなくなってももっともっとランをやるべきだった。9回で7ヤードというのはアテンプト自体があまりに少なすぎる。スティーヴンズ-ハウリングは身体こそないけど中々いいランナーだし、もう少し彼を活かせるプレイを持たなければ駄目だろう。
というわけで順当にフォーティナイナーズが首位を守って地区内では一歩(二歩?)抜け出し、序盤のサプライズチームだったカーディナルズは4連勝から4連敗して綺麗に貯金をすべて吐き出した。今日の試合を見る限りでは、到底楽観はできそうにない。

  • ケルトンは 32/52-290yds-0TD/1INT。そうひどくもないように見えなくもないが先ほども書いた通りパスのアテンプトがそもそも多過ぎる。まあ事実上ラン抜きで戦っているのでは評価のしようもないか……。