Detroit Lions (4-4) @ Minnesota Vikings (5-4)
ポンダーにロングパスは無い――
ライオンズディフェンスバックに、あるいはそんな先入観があったのかも知れない。ヴァイキングズのファーストドライブ、まだ自陣での 3rd & 10、ポケットからステップアップしたクリスチャン・ポンダーが思い切り投じたパスは、50 ヤード以上先のルーキー WR ジャリウス・ライトにヒットした。ゴール前１ヤードに迫る、54 ヤードのパスレセプション。
この意表を突いた攻撃はヴァイキングズを明らかに勢いづけた。３プレイ後にこれをタッチダウンにつなげると、返しのドライブではグリーンウェイのインターセプトがあってまたたく間にリードは 10 点になる。
ここ３試合はまともな攻撃がピーターソンのランだけだったが、この日はポンダーのパスも機能した。上記のプレイ以外はもっぱらダウンフィールドへのショートパスが中心だったものの、ハーヴィンを怪我で欠く中、カイル・ルドルフを中心にライト、シンプソン、ジェンキンズ、ピーターソン、ガーハート、アロマシャドゥーと多彩に投げ分けてカバーの的を絞らせなかった。詰めの甘さは否めずタッチダウンに至らなかったドライブも何度もあったものの、24/32-221yds-2TD/0INT というスタッツは上出来だろう。それに加えてピーターソンが 171 ヤード走ったわけだから、攻撃としてはここ４試合でずばぬけて一番よかった。
ライオンズはスタどんが相変わらずいいんだか悪いんだかわからず、時々目の覚めるようなパスを決めてタッチダウンパスも３つ決めたものの、あっさりスリーアンドアウトに追い込まれたドライブも多く、結局 2Q 以降はかなりの点の取り合いになって 24-34 とちょうど 1Q でのリード分ヴァイキングズが逃げ切った。
同地区対決に勝ったヴァイキングズはぎりぎりプレイオフ争いに踏みとどまり、借金生活に逆戻りしたライオンズは地区内成績も 0-3 となってプレイオフはかなり苦しくなった。
- 1Q でポンダーがドロップバックしたらすごい勢いでエイヴリルに詰められて、慌てて投げたボールはそのエイヴリルの手に当たって跳ね返ってきて、ポンダーがそれを取ってしまった場面があった。結局そのままサックされたのだが、もちろん取るべきではなく叩き落さなければならなかった。が、まあそういう場面に遭遇すると取ってしまうのだろう。昨季それで取った上にもう一回投げちゃったのを見た憶えがあって、確かカーティス・ペインターだったと記憶しているのだが、今日記を検索しても出てこない。ちなみに記録上はパスもレシーブもポンダーで、-15 ヤードになるみたい。へー。
Other games
バイはブラウンズ（2-7）、レッドスキンズ（3-6）、パッカーズ（6-3）、カーディナルズ（4-5）。パッカーズなんて今だったらいくらでも試合やりたいだろうけどねえ。他はだいたい有難い系。
- IND(6-3) 27-10 JAX(1-8)：まあ今のコルツとジャガーズなら超順当な結果。コルツは４連勝で AFC のワイルドカード争いでトップ、のはず。
- SD(4-5) 24-34 TB(5-4)：チャージャーズはどうも波に乗りきれない。バッカニアーズはセインツをしのぐのは難しそうだけど、どこまで上にいられるかは興味があるところ。
- TEN(4-6) 37-3 MIA(4-5)：タイタンズはジェイク・ロッカーが復帰した途端にこれ。ハッセルベックェ……。ドルフィンズはタネヒルが戻ってきたけどさっぱりだったみたい。
- BUF(3-6) 31-37 NE(6-3)：例によってビルズがペイトリオッツにひねられるの図。ほんとにふがいない。この日は最後エンドゾーンへのパスが通ってれば逆転だったけど、「ビルズにとって残念だったことに、そのワイドオープンだったプレイヤーはコーナーバックのマコーティだった」（公式より）。流石哲人フィッツパトリック、やってくれるぜ。ビルズは３連敗で、たぶんもうプレイオフもなさそう。
- OAK(3-6) 20-55 BAL(7-2)：今年のレイヴンズは攻撃力の方がありそうな印象。となるとポストシーズンに不安がなくもなく。
- DEN(6-3) 36-14 CAR(2-7)：先週いい勝ち方した気がしたパンサーズだったけど普通に気のせいだった。ふうむ。ブロンコスはあの大逆転勝ち以来４連勝になるのかな。強い。
- NYG(6-4) 13-31 CIN(4-5)：ベンガルズ連敗４でストップ。ジャイアンツは昨季も 6-2 からびた止まりして 6-6 まで行ってたけど今季も二の轍を踏むのだろうか。イーライ・マニングの肩の状態が悪いと伝え聞くのが気がかり。
- NYJ(3-6) 7-28 SEA(6-4)：ジェッツはプレイオフ的にはこれで終了かな。このところオフェンスが機能していない試合も多くて、もう傍目にはティーボウスターターにすればって思うけどまあ色々難しいところもあるのだろう。シーホークスは連勝で、フォーティナイナーズまではまだ差があるが、ワイルドカード争い圏内に入ってきた。
- DAL(4-5) 38-23 PHI(3-6)：カウボーイズは昨季同様勝ったり負けたりふらふらしているみたい。イーグルズはヴィックが脳震盪で途中退場。
- STL(3-5-1) 24(OT)24 SF(6-2-1)：NFL ４年ぶりの引き分け。ラムズはオーヴァータイムで 80 ヤードのパスを決めながら反則でヌリファイされたり、53 ヤードのフィールドゴールをザーラインが決めたと思ったらディレイオブゲームでやり直しにされたり、まあそりゃ勝てないよというところだったようで。フォーティナイナーズはアレックス・スミスが脳震盪で途中退場。
- HOU(8-1) 13-6 CHI(7-2)：大雨でひどい試合だったみたい。テキサンズ RB フォスターが唯一のタッチダウンをあげてそのまま逃げ切った。カトラーは脳震盪で途中退場。今週はクオーターバックの脳震盪が多かった。
