黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2012 -- Week 12, part 1

また遅れてるなあ……(12-10 更新)。

New England Patriots (7-3) @ New York Jets (4-6)

同地区対決。この時点で3ゲーム差というのも 4-6 というのも完全にぎりぎりで、既に直接対決で敗れていることからもジェッツは絶対負けられない一戦だった。
しかし試合はジェッツにとって悲惨なものになった。2Q に実に3回のファンブルを記録し、その全てをタッチダウンにつなげられてしまう。途中試合時間にするとわずか 52 秒の間に3回タッチダウンを重ねられた場面があって、みるみるうちに差が広がっていくさまには唖然とするほかなかった。そして 2Q 最後のジェッツの攻撃、残り7秒とはいえ敵陣 14 ヤードからフィールドゴールを狙う……。そこでタッチダウンを狙わないでどうするのだ。0-35 を 3-35 にしても殆ど意味はない。むろん 7-35 にできたところで逆転は極めて困難だが、どっちみち無理であるなら尚更あと2本パスを投げるぐらいの気迫は見せて欲しかった。
そんなわけで後半も特にことはなく 49-19 でペイトリオッツの勝ち。ブレイディがセイフティ喰らってたのだけはちょっと珍しい場面だったかな。それでもサックされてたわけじゃなくて、味方の反則だったんだけど。

Minnesota Vikings (6-4) @ Chicago Bears (7-3)

NFC 北地区、いよいよ潰しあいフェイズの始まり。まずは3位ヴァイキングズと2位ベアーズ、1ゲーム差の直接対決がベアーズの本拠地ソルジャー・フィールドで行われた。
ベアーズは最初のドライブの最初のプレイに自陣でフォーテイがファンブルヴァイキングズがそれをリカバーしたが、返しの攻撃ではファーストダウンを更新できずフィールドゴール。あとにして思えばこれがこの試合の行方を暗示していた。
ベアーズは脳震盪明けのカトラーが好調で、厳しいところへ矢のようなパスをびしびし通し、1Q には早くもタッチダウンを返して逆転、2Q にも相手の反則(このディフェンシヴ・パス・インターフィアランスは極めて厳しい判定だった)を絡めてタッチダウンを追加、2ポイントコンヴァージョンも決めて、さらにポンダーが喫したインターセプトの返しを1プレイでタッチダウンにして、あっという間に 3-25 としてしまう。
ヴァイキングズは後半開始直後に反撃。3Q 最初にインターセプトから得たドライブで、ピーターソンのランを3回続けてからブートレッグでルドルフへ、そしてもう一丁ブートレッグでルドルフへ、という素晴らしいテンポのドライブで 10-25 と一応2ポゼッション差に追い上げる。しかし 10-28 とされた次のドライブで残り8ヤード 4th & 2 からギャンブルして失敗、そこでほぼ勝負あった。まだ 4Q が始まったばかりで、いずれにしても3ポゼッション差であればどこかでフィールドゴールを蹴らなければならなかったのだから、これは判断ミスだろう。結局そのあとは両チーム得点なく、10-28 でベアーズの勝ち。
これでベアーズは 8-3 となり、プレイオフへ一歩前進した。地区優勝が無理でもワイルドカードで抜けるには充分な成績だ。ヴァイキングズは 6-5 となり、星勘定的にはまだぎりぎりなんとかというところだが、今後の対戦相手もとにかく強く(パッカーズ×2、ベアーズ、テキサンズ)、地区優勝はかなり厳しいしワイルドカードへの見通しも明るくはない。それでも最後まで頑張って欲しいところだ。

  • 前々から薄々思ってたけど、カトラーって性格悪そうだよね。ファンなのにこんなこと言うのもなんだが、殆ど喋ってることとか聞いたり読んだりしたことないのにそこはかとなく性格悪そうな気がする。この試合の実況でも近藤氏が「カトラーは、独裁者タイプのクオーターバックです。」とか断言しててやっぱそうだよねーってひとり盛り上がったのだった。この日一度カトラーがスクランブルでファーストダウン更新して、サイドライン出てから目の前に来たディフェンスバックに対してなんか言いながらボールをぽんって放った瞬間にパーソナルファウル(トーンティング)取られてたんだけど、おまえそれ何言ったんだよっていう。アメリカンフットボールってスポーツの性質上ちょっとやそっと悪態ついても反則にはならないもんだと思うんだけど、これ一言で 15 ヤード下げられてたからね。いやあ面白いわカトラー。改めて書くけどすごく好きです。この日のスタッツは 23/31-188yds-1TD/1INT。数字自体はそこそこ程度。
  • 一方ポンダーは 22/43-159yds-1TD/1INT でこれは全然駄目だ。パーシー・ハーヴィンが居ないこともあってロングパスというオプションが殆どなくなっている。まあこの日はドロップも多かったとは思うのでそこは気の毒だったが、もう少し幅が欲しいところ。てのは多分オフェンシヴコーディネイターに言うべきなのかも。3Q のタッチダウンになったドライブだけは素晴らしくよかったので、あの方向に活路が見出せるのではないだろうか。
  • ところで GAORA の解説で村田氏がポンダーのことを「甘いマスク」「スター性がある」とか言ってて草不可避というか訴訟も辞さずというかごめんなさいこんなときどんな顔していいかわからないのというか、とにかく面白かったので晒しておきます。