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NFL 2012 -- Week 14, part 1

Dallas Cowboys (6-6) @ Cincinatti Bengals (7-5)

レイオフ争いで負けられない両チーム。特にカウボーイズはここで負けるとかなり苦しくなってしまう。といってベンガルズも今後決して楽な日程ではなく、落としていい星などない、というのが正直なところ。
試合はカウボーイズがファーストドライブでフィールドゴールを決めて先制するも、ベンガルズは返しのドライブでタッチダウンをとってあっという間に逆転。70 ヤードを5プレイで進みきるドライブだった。その後ベンガルズフィールドゴールを追加するも、ドルトンからA.J.グリーンへのパスがインターセプトされて、返しのドライブでタッチダウンされて同点となる。結局 13-10 とベンガルズがリードして折り返し。
後半最初のドライブでベンガルズはレッドゾーンまで攻め込み、ドルトンが7ヤードのタッチダウンパスを決めるが、レシーバーのジョーンズがエンドゾーン奥側のアウトオブバウンズに出ていたためイリーガルタッチでヌリファイされてしまう。結局フィールドゴールに終わり、その次の攻撃でもフィールドゴールをあげたもののそこからは殆どドライブを進められなくなる。
カウボーイズは 3Q では得点できなかったが、4Q に入ってからロモのパスが冴え始めてこの日初めてのタッチダウンパスをデズ・ブライアントにヒットさせると、返しのドライブではディフェンス陣がドルトンにサックを浴びせて攻撃を終わらせ、残り 3:44 からのドライブをマレーのランとロモのショートパスでじっくり刻む。ベンガルズタイムアウトを使い切っていて時計を止められない中、うまく時間を使いながらドライブを続け、最後は残り4秒、敵陣 22 ヤードでタイムアウト。この 40 ヤードのフィールドゴールをベイリーがきっちり決めて、カウボーイズが逆転勝ちを収めた。
ベンガルズは前半攻撃がよかったのに、後半最初のドライブでタッチダウンをとれなかったあたりからおかしくなった。イリーガルタッチは傍から見ているとしなくても済んだ反則のようにも思われ、実に勿体なかった。
カウボーイズは苦しい展開だったが諦めず、最後急にロモが冴え始めて勝った。どうもよくわからないチームだが、ともあれこれで4連勝となりプレイオフ争いに踏みとどまった。

Chicago Bears (8-4) @ Minnesota Vikings (6-6)

同地区対決。現状では2ゲーム差だが、ヴァイキングズはもしこれに敗れると3ゲーム差になった上に直接対戦が 0-2 になってしまい、残りが3試合だから地区優勝がなくなって、事実上プレイオフへの道が断たれることになる。
なんとしても取りたかったこの試合、ヴァイキングズは最初のドライブでいきなりピーターソンが爆走。51 ヤードのロングゲインを皮切りに実に 69 ヤード走って最後もタッチダウン。最高の形で先制すると、返しのドライブでカトラーのパスをロビンソンがインターセプトしてそのままエンドゾーンへ。これはサイドラインを踏んでいてアウトオブバウンズとなったが、残り5ヤードから仕切り直しのドライブをやはりピーターソンが決めて、あっという間に 14-0 とリードを広げた。
ヴァイキングズは前半この後は殆ど長いドライブが続かず得点をあげられなかったが、ディフェンスも頑張ってカトラーにプレッシャーをかけてドライブを続けさせない。ようやく前半終了間際にカトラーからジェフリーへのミドルパスが通って 14-7 として折り返した。
3Q に入って先に得点したのはヴァイキングズ。カトラーからマーシャルへのパスがやや浮いて頭上を越えていき、それがスミスの手にすっぽり収まると、スミスがうまくサイドライン際をするすると駆け上がるリターンを見せてそのままインターセプトリターンタッチダウンになる。これは得点的にもタイミング的にも実に大きかった。
ベアーズは 4Q 中盤のドライブで敵陣 23 ヤードの 4th & 6 からギャンブルを敢行するも、マーシャルがパスを落として万事休す。その直前の 3rd & 6 でのヘスターのドロップと合わせて、2本続けての痛すぎる落球となった。この後ヒットされたカトラーがサイドラインに退がってから出てきたジェイソン・キャンベルが妙に上手くドライブを進めてタイムアウトもなしに 1:48 でタッチダウンを奪うも時既に遅し、最後オンサイドキックを失敗してヴァイキングズの勝利が確定した。
ヴァイキングズはプレイオフ争いに首の皮一枚で残ったことになる。同地区対戦の最後の1試合でパッカーズに勝てば、ベアーズかパッカーズの上に行ける可能性が残り、そうなるとワイルドカードに引っかかるかも知れない。
一方ベアーズは前半戦が終わった時点では 7-1 でプレイオフは楽勝かと見られていたが、今や 8-5 でありちょっとわからないという位置まで落ちてきてしまった。この2チームの対戦であればヴァイキングズを応援するが、もちろんベアーズにもプレイオフに進んで欲しい。

  • ピーターソンは実に 31att-154yds-2TD と無双の活躍。シーズン 2000 ヤードも夢ではない数字になってきた。「まったく信じられないよ」とはクリスチャン・ポンダーの弁。「彼が同じ人間かどうかもわからなくなってきた」
  • で、そのポンダーは 11/17-91yds-0TD-1INT。インターセプトは前半終了間際の殆どパントみたいなプレイだったのでこれはカウントしなくていいと思うけど、しかしひどい。気がつけばチームの獲得ヤードがラン3位パス 32 位とかになってて、去年のブロンコスかっつう。