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NFL 2012 -- NFC Divisional Playoff

Green Bay Packers (#3/North) @ San Francisco 49ers (#2/West)

この日は完全にキャパニックの日。出だしこそ2本目のパスでインターセプトリターンタッチダウンを喰らったが、それでもすぐに立ち直り、パッカーズディフェンスを手玉に取り続けた。持ち味のランはなんと 187 ヤードと NFLクォーターバックのラン獲得距離の1試合記録を更新。それもここぞというところでのロングゲインが多く、タッチダウンも3本決めた。
その一方でパスも調子がよく、最初のインターセプトがあったにもかかわらず何度も際どいところへ投げ込んで通し、パッカーズは守りの的を絞れなかった。
パッカーズオフェンスは悪くなく、前半も2本のタッチダウンをあげたが後半はそもそも攻撃自体があまり回ってこず、数少ないドライブもあまり続かなかった。決着がついてから最後に1本タッチダウンを返すのが精一杯だった。週中ロジャーズが風邪をひいていたとのことで、あるいはその影響があったのかも知れない。
フォーティナイナーズにしてみれば会心のゲームで、一週間空いたことを感じさせない強さだった。

Seattle Seahawks (#5/West-Wildcard) @ Atlanta Falcons (#1/South)

唯一ワイルドカードで勝ち残ったシーホークスが第1シードのファルコンズに挑んだ一戦。この試合は面白かった! シーホークスが相変わらずのスロースターターぶりに加えて一度はギャンブル失敗、もう一度は時間切れで前半二度のレッドゾーンを潰して無得点、一方ファルコンズは順調に得点していて実に 20-0 で折り返し。後半開始後にやっと1本タッチダウン取って 20-7 とするも、ファルコンズがすぐにまたタッチダウンで突き放す。普通なら心が折れる展開だがそれでも諦めないのがシーホークス。オフェンスがタッチダウンをあげるとディフェンスはインターセプトでそれに応え、さらにオフェンスがタッチダウンを2本続けてとうとう逆転してしまう。残りわずか 30 秒強でファルコンズは2点を追うラストドライブ。
しかしプレイオフ未勝利のマット・ライアンがこれまた神がかりのボールさばき。プレッシャーを受けながらもミドルレンジのパスを2本通してあっという間にフィールドゴールレンジに攻め入り、最後はブライアントがさよならフィールドゴールを決めて逆転勝ち。マイク・スミス=マット・ライアンコンビに初のプレイオフ勝利をもたらした。
シーホークスはこの点差になってみると前半2回の逸機が悔やまれるが(なにしろあとフィールドゴール1本あれば勝ちだったのだ)、そこで点を取っていたらこの展開になったかどうかはわからない。いずれにせよレギュラーシーズン1位のファルコンズ相手に堂々たる試合を見せられたのは素晴らしいことで、来年以降が本当に楽しみになった。
ファルコンズはライアンが勝てたのが大きい。それも楽勝ムードからひっくり返されて、あまっさえそれに自らのインターセプトが絡んでいて、へこんでおかしくない状況だったが最後のドライブを成功させて逆転した。これは大きな自信になるだろう。まあこれ書いてる時点ではカンファレンス・チャンピオンシップも終わってるわけだけど、ともあれ一歩前進した、と言えるのではないだろうか。