黄昏通信社跡地処分推進室

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幼稚園の保護者参観だった。日曜日で父の日で保護者1名までという条件だったので父親が見に来ている園児が息子のクラスでは圧倒的に多かった。登園して、いつもやっているらしい「こうしん」や「ちょうれい」を見せてもらい、それからプレゼントの授受があって(紙粘土の円盤に足型をとって色を塗ったもの)、それから歌(ふりつき)を一曲披露、親子でのおゆうぎ、クラスでの記念写真、解散、という感じ。
登園から着席までの間はみんな自由に遊んでいてよくて、多くの子はおもちゃなんかで遊んでいるのだけど、息子はほとんど誰とも絡まずに走り回ったりおれのところにかけよってきて遊んでくれと言ったりしている。クラスの子たちと遊んでほしいと思うのだけど多分おれも幼稚園の頃ってあんな感じだっただろうなと思うと仕方ない気もする。
行進や朝礼など見ているとなんというか反応がぼんやりしている。基本的に先生の話を聞いてなくて周りの子を見てようやくなすべきことを知る感じ。その上運動能力も――まあこれは覚悟していたけどたとえば周りの子がほぼ全員けんけんできるのにできなかったりとかそういう感じ。でも、とにかくどうにか集団の一員としては振る舞えていて、だからと言ってそれが本人にとっていい体験なのかどうかってわからなくはあるんだけど、率直なところほっとした。
プレゼントは色を自分で選んで自分で塗ったのだそうで、1週間ほど前に妻に「かわいてみどりいろでつるつるになってた」と謎の報告があったのはこれだったらしい。実際足を当ててみると足の方が大きかったりするのだけど(紙粘土がひける*1から?)、いい記念になるしなかなかよいと思った。渡す時はまず児童がふたりずつ名前を呼ばれて前に出て、それからその子供が保護者を「いつも呼んでいるように」呼ぶのだけど、息子は「パパー」と言っていた。若干は空気を読む能力も培われているようだ。
写真撮影はホールで全員並んでみたいな感じだったのだが超あっという間に撮られてしかも2枚で終わりでちゃんと写っている気がしないがまあ幼稚園の集合写真なんて写りは諦めろということなのかも知れない。
帰りはほとんど雨も上がっていたけど一応傘を差しながらのんびり歩いて帰る。そこそこ距離はあるが息子も文句を言わずに大人しく歩いた。晴れていれば自転車が使えたが、大して降らなかったしふたりで歩くことも中々ないのでかえってよかった。
なんにしろとても楽しかったし面白くもあった。幼稚園でどんなことやっててどんな様子なのか全然わからなかったので、そのほんの一端だけでも知れたのはよかったし、あとこの歳になって幼稚園の様子見るとそれだけでちょっと面白い。といいつつ殆ど息子から目が離せなかった。まあ親というのはそういうものなのかも知れないし、おれもまたそうなのだろう。

*1:ひける:体積が減ること。