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NFL 2013 -- Week 1, part 1

開幕!

Baltimore Ravens (0-1) @ Denver Broncos (1-0) (←※今年から当該試合の結果も入れて表記することにした)

開幕戦は前季のスーパーボウルチャンピオンが地元で開催するのが通例なのだけど、今年はレイヴンズの本拠地が MLBオリオールズの本拠地と駐車場を共有していて、たまたまオリオールズの試合がこの日にあったために地元開催ができなかった。レイヴンズはオリオールズにかけあったり日程をずらそうとしたり色々したのだが結局駄目で、ロードでの開幕戦となってしまった。カードとしては昨季のディヴィジョナルプレイオフの再戦ということで、それもブロンコスには気合いの入る要素だったかも知れない。
試合は前半はレイヴンズが常に先手を引く展開。ライスのタッチダウンでリードすると、フラッコのインターセプトから同点に追いつかれたあと、ウェルカーのパント落球で得た1ヤード半からの攻撃をしっかりタッチダウンに結びつけて(そりゃ結びつけるだろうという話だが)14-7。もう一度同点に追いつかれた後も、前半最後のドライブをじっくり進めてレッドゾーンに入る。ところが7ヤード地点でファーストダウンを獲得しながらタッチダウンできない。17-14 とリードしたが、微妙に引っかかる感じだった。
コイントスで勝って後半のレシーヴを選んだブロンコス、思惑通り最初のドライブでタッチダウンを奪って逆転。その返しのドライブでレイヴンズはスリーアンドアウトを喰らった上にパントがブロックされてターンオーバーとなってしまう。ここで得た攻撃権でマニングがあっさりタッチダウンパスを決めてあっという間に 28-17 となった。
この後はブロンコスがやりたい放題でタッチダウンを重ね、逆にレイヴンズは後半に入ってからパスプロテクションが保たなくなってドライブが殆ど続かなくなってしまい、最終的には 49-27 の大差となった。マニングは7タッチダウンパスを決めて、これは自己最多記録であると同時に NFL 最多タイ、それも 1969 年以来の記録ということらしい。49 点はレイヴンズの球団最多失点記録となった。
ブロンコスは順調な仕上がりで、特にウェルカーの加入が大きい。デッカーにしてもデメアリアス・トーマスにしても能力は高いけどどうも少し粗い印象があって、ビッグプレイはあるけどどうしてもファーストダウン欲しい時には使いづらいレシーバー陣だったのが、そこにぴったりはまるピースを得たという感じ。上ではパント落としたことしか書いてないけど、タッチダウンレセプション2回、それ以外にもファーストダウンが何回かあって、非常に目立っていた。
レイヴンズはスーパーボウル優勝チームにありがちらしい戦力の大量離脱が特にひどいように思われ、さらに試合中の不幸な怪我(G オハーが足首、WR ジャコビー・ジョーンズが膝を負傷していずれも前半のうちに退場)もあって攻め手を失って行った。ジョーンズの怪我は長引きそうで、少し苦しいシーズンになりそう。

  • ブロンコスは 4Q に LB トレヴェイサンが相手の 4th&1 からのギャンブルに上手く網を張ってインターセプトに成功、そのままリターンタッチダウンかに思われたが、ゴールラインを越える前にボールを自ら手放してしまいファンブルとなった。その後ボールはルーズのままだったが、それをブロンコス LB のウッドヤードが何気なく拾い上げようとしたところで事態に気付いたレイヴンズの選手が猛然とボールに飛び込み、結局ボールはエンドゾーンから転がり出てタッチバックになった。あげくにウッドヤードはそのプレイで負傷した。7点自体は大勢に影響なかったが、もったいなかったしまずいプレイだった。すごいなと思ったのは、その後サイドラインでオフェンシヴコーディネーターに怒られた時言い返してたこと(会話の内容まではわからず)。やっぱそれぐらいの向こう気がないとアメフトの選手なんてつとまらないのかなと思う。どう考えても言い返せる状況じゃねえだろ。