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NFL 2013 -- Week 6, part 2

これも何度か書いてるが、4試合も見てれば充分ではある。

Indianapolis Colts (4-2) @ San Diego Chargers (3-3)

マンデーナイト。というわけで NHK-BS だったのだけど、NHK-BS は番組の尺が決まっているので実質的な試合時間が長いと途中端折られるし逆に短いと穴埋め的な構成になる。この日は明らかに後者だったのでつまり時計がよく回った試合だったのだろうと思いながら見ていた。
コルツがオープニングドライブでフィールドゴールを決めるが、そこからはお互いディフェンスが頑張ってパントを2本ずつぐらい蹴り合う。リヴァーズはパスの精度がいまいちでサードダウンが更新できない。が、2Q に入ってチャージャーズがラン攻撃に重点を置き始めるとこれがだんだん出始める。サードダウンからのパス失敗を相手の反則に助けられて更新する場面などもあり、敵陣深くまで攻め入ると最後はリヴァーズがルーキー WR アレンへここしかないというミドルレンジのパス。アレンもそれによく応えてダイビングキャッチを決め、3-7 とチャージャーズが逆転した。
この後もチャージャーズはランを中心にじりじりじりじりとドライブを進め、ひたすら時間を使っていく。コルツは前半終了間際のドライブをラックが小気味よく進めたが、レシーバーのドロップが2回もあってタッチダウンに辿り着けない。前半は 6-10 で折り返し、ボール保持時間はコルツの 12 分に対してチャージャーズが 18 分だった。
後半もチャージャーズはゆっくりしたドライブで時間を消費する。こうなるとランを持ち味にしているコルツには苦しくなるのだが、コルツはそれに気付くのがいささか遅れた感はあり、3Q でのドライブ(5分費った)がパントに終わった時点で既にかなりの窮地に立たされていた。チャージャーズはその返しのドライブで3点どまりとはいえ9分喰ってみせ、コルツの反撃の目を摘んだ。最後は勝負に出たラックのパスがレシーバーの手を弾いてインターセプトとなり万事急須。
チャージャーズがコルツの土俵のように見えた堅実なロースコアゲームに自ら持ち込み、粘っこいドライブを重ねてプラン通りに勝利した。リヴァーズはパス成功率が低く派手さも無かったが、我慢強くチームを勝利に導いた。試合後のインタヴューではめちゃめちゃテンション高く「コルツは今週プレイしたんだっけ?」とか言ってて、まあ 10 年やっててもこういう稚気みたいなのが抜けないところがこのクオーターバックの魅力ではあるのだろう(一応試合前にマスコミが「コルツのオフェンス」を強調しまくっていた、というのが伏線になっていた模様)。

Other Games

BYE はドルフィンズ(3-2)とファルコンズ(1-4)。ドルフィンズは3連勝2連敗だからバイは有難いかも。ファルコンズは、まあ、がんばれ。
CIN(4-2) 27-OT-24 BUF(2-4)ベンガルズ、きわどいながらも連勝。24-10 から 4Q にタッチダウン2本取られて同点とかだったらしいので勝てたのは大きい。ドルトンも 26/40-337yds-3TD-1INT とかだったのでなかなかよかったようだ。ビルズはマニュエルの離脱でキャリアでの先発2戦目のサド・ルイスが先発。19/32 とはいえ 4Q のキャッチアップなんて中々見所がある。残念ながら最後足を傷めたらしく来週の出場は微妙。ビルズはあと QB ひとりしかいないらしい。NFL のチームとは思えない崖っぷちぶりでおもろい。
CAR(2-3) 35-10 MIN(1-4):あああこれはだめだ。パンサーズにひねられるようではだめだ。この試合もキャセルが投げたのだが、32/44 でインターセプト2本。ピーターソンは金曜日に2歳の息子さんを亡くしたとのことでそれも影響してか 60 ヤードどまり。ポンダーはスターターから外され、来週はなんとヴァイキングズに来ていたジョシュ・フリーマンが投げるとのこと。これまでか、クリスチャン・ポンダー。ちなみにニュートン、めちゃめちゃよかったみたいです。

  • ヴァイキングズ現ヘッドコーチのレスリーフレイジャーは正式に就任した 2011 シーズンの途中からポンダーを起用し、そこからは一貫して「うちのクオーターバックはポンダーだ」と言い続けてきた。最初の年に全然勝てなくても、昨年中盤に負けが込んだときも、そして今年も、つい2週間前までは。そのフレイジャーがとうとう翻意したのであれば、残念だが仕方ないと思うほかないのだろう。

DET(4-2) 31-17 CLE(3-3):ライオンズが逆転勝ち。前半 7-17 だったらしいけどハーフタイムに「リセットボタンを押し」て切り替えて後半 24-0 だったらしい。そんな便利なボタンあったらおれも欲しいわ。ライオンズはこの日もジョンソンを欠いたが、デュラム辺りがよくレシーヴしてヤードを稼いだとか。クリーヴランド・ブラウンズは惜しくも4連勝ならず。
PHI(3-3) 31-20 TB(0-5):イーグルズが星を五分に戻す。まあジャイアンツとバッカニアーズに連勝してもなにひとつ威張れないのだが、落ち目の相手を叩くこともリーグ戦を勝ち残る上では必要な要素ではある。この日もニック・フォールズが投げて、22/31-296yds-3TD-0INT と素晴らしい数字。マッコイも 25att-116yds と、働くべき人が働いているという感じかな。バッカニアーズはここへ来てフリーマンを切ったのだから、まあもう今季はしょうがないと考えているはず。
GB(3-2) 19-17 BAL(3-3)パッカーズが逃げ切り勝ち。どうもここ2試合オフェンスの詰めが甘い(=フィールドゴールの多い割にはタッチダウンが少ない)のが気になるところだが、まあ難敵相手に勝ちは勝ち。レイヴンズはやはりオフェンスに難がありそうだ。まあもともとフラッコってツボにはまればすごいけどみたいなところはあるので。
OAK(2-4) 7-24 KC(6-0):チーフスの連勝はどこまで続いちゃうのか。ブロンコスと全勝同士で当たったりしたら超面白いんだけど流石にそれはないか。レイダーズはまあ結局こんなもんというところなのかも知れない。
STL(3-3) 38-13 HOU(2-4)テキサンズ、こんなに崩れるとは思ってなかった。またしてもショーブが試合中に下げられてイェイツが出てきたのだが、イェイツもインターセプトリターンタッチダウンを喰らうという、ここまで来ると呪いかと思うような有様。ラムズはブラッドフォードが 12/16-117yds ながら3タッチダウンという効率のいい攻めで圧勝。ルーキー RB のステイシーも 18att-79yds と上出来だったようだ。
TEN(3-3) 13-20 SEA(5-1):うーん、タイタンズ、やはり勝てないか。この相手とはロッカーが居るときにやりたかったな。フィッツパトリックは 17/29-171yds-0TD-2INT と凡庸な数字だけどまあこんなもんでしょう。ウィルソンは 23/31-257yds-0TD-0INT。数字は持ち直した感があるけど得点が少ないのは少し心配。
JAX(0-6) 19-35 DEN(6-0):これ「ブロンコス意外な苦戦」みたいな見出しだけ先に見たからジャガーズどれだけ頑張ったんだと思って得点見てみたらぶっちぎられてて笑った。んだけど、前半終了時に 12-14、3Q でも 19-21 に追いすがった瞬間があったみたいなのでおそらく点差よりは善戦した印象もあったのだろう。ジャガーズの QB はヘニー。マニングは今季初めて 300 ヤード届かなかったそうだ(295yds)。
ARI(3-3) 20-32 SF(4-2):迷走していたフォーティナイナーズ、ようやくプランを見つけた……のか? とにかくパスはヴァーノン・デイヴィスに、ランはフランク・ゴアに、というごり押しで 32 点たたき出したらしいけどこれが毎試合通用するもんなのかちょっとよくわからない。しかしまあ、自分たちの強みを見失ったような試合が続いていたここ4試合よりはずっといいようにも思う。カーディナルズはヤーデイジではフォーティナイナーズを上回ったそうだが肝腎のところでの反則などで得点に結びつけられず。「そこそこのクオーターバック」ことカーソン・パーマーは 25/41-298yds-2TD-2INT と実にらしい数字。
PIT(1-4) 19-9 NYJ(3-3):苦しんでいたスティーラーズが BYE 明けでようやく初日。タッチダウン1本にフィールドゴール4本なのでスカっとした勝ち方ではなかったと思うが、なによりもどんな形でもいいから勝利が欲しかった状況だった。ジェッツは勝ったり負けたりでまあこんなもんかな。