黄昏通信社跡地処分推進室

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近所の緑道に地面から葉っぱもなにもなくいきなり花が咲いているような薄紫色の花があって、なんとなく手首が突き出している様を連想してしまったのだが、なんという花なのだろうと気になっていた。母に聞いてみたところ「クロッカス?」と聞かれたのでクロッカスって春じゃなかった、と適当なことを答えたらじゃあサフランかも知れない、とのことだった。
その少し後にちょうど母とその花の側を通ることになってあああの花だ、と指差したらやっぱりサフランね、と言ってから少し考えて「違う、あれじゃない?……コルチカム。」と言う。あれじゃない、と言われてもまったくわからんのですけど。

調べてみるとその「コルチカム」で正解。和名はイヌサフランサフランとは少しだけ似ているけど科も違うまったく別ものの植物で、サフランは食材(色素)として高価で流通しているがイヌサフランは食すと毒、とのことだった。
今は花期が終わったのか、薄紫色の手首たちは秩序無くその場にばたばたと倒れている。