黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2013 -- Week 8, part 2

日記の日付が意味をなしていない。

Seattle Seahawks(7-1) @ St.Louis Rams(3-5)

マンデーナイト。
同地区とはいえ地力も成績にもはっきり差があり、ここまでアップセットも殆どないラムズ、その上先週エース QB のブラッドフォードが ACL 断裂で今季絶望ということであまりまともな勝負になるとは思えなかった。ところがラムズ守備陣が驚くほど頑張って、予想よりずっと面白い試合になった。ディフェンスラインがシーホークスのオフェンスラインを圧倒し、試合を通してウィルソンに計7度のサックを浴びせた。シーホークスの前半のゲインはわずか 39 ヤード。試合を通しても 135 ヤードだったのだから、もう殆どオフェンスを機能させなかったと言っていい。ボール所持時間もラムズがほぼ 40 分に達していた。
しかしシーホークスはわずかなチャンスを得点に結びつけた。1本は 2Q で、ラムズ QB クレメンズの完全なパスミスでのインターセプトから得た敵陣 30 ヤード地点辺りの攻撃をタッチダウンまで持って行ったもの。もう1本は 3Q で、自陣 20 ヤード地点からウィルソンが投じたロングパスがテイトに通ってそのままタッチダウンになったもの。この2回のドライブで 110 ヤード強と思われ、要するに他のドライブでは殆どゲインできなかったことになる(サックによるロスが大きいので数字よりはもう少し進んだプレイはある)。
逆にラムズはどうしてもタッチダウンが取れなかった。レッドゾーンに入ること4回、3回はフィールドゴールに終わり、最後の1回は 4Q の残り5分自陣3ヤード地点から頑張って頑張って残り1ヤードまで進んだのだが、サードダウンのランでノーゲイン、フォースダウンのパスが通らずそのまま試合終了となった。最後はこの日 26att-134yds と走りに走りまくった RB ザック・ステイシーが怪我で下がっていて代わりにリチャードソンが出てきて決めきれなかったのが 3rd ダウン、ステイシーが出てきたもののレシーバーの位置にセットして結局ボールを取れなかったのが 4th ダウンだった。おそらくステイシーはランができる状態じゃなかったんじゃないかと思うのだが、それでもランプレイの位置につかせてフェイクをした方がよかったと思う。また解説の輿氏が「ステイシーのランフェイクを入れてクレメンズがブートレッグから持って走る」という案を出していたのだけど、確かに試合中そこまでほぼ全くブートレッグはなかったと思うのでそれも面白かったかも知れない。
4Q にザーラインが 50 ヤードのフィールドゴールを1本外していたのも痛かった。ポールの上を通過して行ったのだが、蹴った位置とネットにぶつかった位置を考えると入っていたようにも見えたキックだった。審判は即座に手を広げていたのでまあ外れていたのだろうが……。これさえ入っていれば最後はフィールドゴールでよく、もちろんそれであればシーホークスタイムアウトをもっと早く取ったりしていただろうけど、それでも少なくともフィールドゴールを決めて逆転するところまでは行っていただろう。
とにかくラムズの守備陣がめちゃめちゃ頑張っていただけに気の毒でならない敗戦だった。最後のプレイコールがあれでよかったのか、なんかずっと考えてしまう。

other games

レイブンズ(3-4)、テキサンズ(2-5)、コルツ(5-2)、タイタンズ(3-4)、チャージャース(4-3)、ベアーズ(4-3)。テキサンズとベアーズ(とタイタンズ)は QB が負傷してるので1週間でも稼げるのは有難いかも知れない。
NYG(2-6) 15-7 PHI(3-5):見てないけど多分凡戦。ジャイアンツはタッチダウンを挙げられずフィールドゴール5本で 15 点。イーグルズはヴィックが復帰したものの「明らかに万全ではなく」2Q の途中で下げられ、またバークリーが出てきたけど結局オフェンスでは得点無し。一応ジャイアンツはこれで地区首位まで2ゲーム差になったそうだ。
DAL(4-4) 30-31 DET(5-3):ライオンズが 4Q だけで 24 点取って大逆転勝ち。最後は6点ビハインド敵陣1ヤード残り時間 0:14 で、スタフォードがスパイクすると見せかけて自らダイブしてタッチダウンして逆転したそうだ。さぞかし熱かったことだろうが、ターンオーバー4つもあったらしいので若干マッチポンプの印象もなくはない。

  • 映像見た。見せかけてというより本人も直前までスパイクするつもりだったらしい。それでセットしたんだけどディフェンスラインがみんな棒立ちで、とても押し込んでくる体勢には見えなかったのでこれは行けるかも知れないと思って手を伸ばしたとのこと。さらに伏線があって、このドライブの2プレイ目ぐらいで実際にスパイクしてるんだけど、やっぱりスタフォードが手を振り回して必死に「clock! clock!」とか言ってみんなをセットさせてるわけ。で、ほんとに止める心算だったんだから当たり前だけど、この1ヤードの時もスタどんがすっごい必死で「clock!!」とか言ってる。それでほんとに全員完全にだまされてて、ボールを入れられてからも悪あがきでスタフォードを押しとどめる奴すらひとりもいないんだよね。鮮やかでした。

BUF(3-5) 17-35 NO(6-1):セインツ圧勝。やっぱつえーな。まあビルズは与しやすい相手ではあったかも知れないが、ブリーズも 26/34-332yds-5TD-0INT とかちょっと手の付けられないスタッツになっている。ビルズはそれでも 2Q 途中に一瞬だけリードしたとのこと。サド・ルイスはインターセプト1本にファンブルスト2回と相当苦しんだようだ。
SF(6-2) 42-10 JAX(0-8):ロンドンの皆さん、アメリカン・フットボールはお楽しみいただけただろうか? そうか、それは申し訳なかった。フォーティナイナーズが好き放題やってタッチダウン6本。パスでは 177 ヤードだったがランでハンター、ゴア、キャパニックの3人合計 200 ヤード以上ゲインしてジャガーズディフェンスを粉砕した。前半のもたつきからは完全に立ち直ったと言える。ジャガーズにはかける言葉が見当たらない。
CLE(3-5) 17-23 KC(8-0):チーフスも強いなあ。とにかく 20 点以上取られてるのを見ないし、必ずそれよりちょっとだけ多く取ってる。この日も常に先行してわずかな差を保って逃げ切った。ブラウンズはウィーデンを下ろしてジェイソン・キャンベルを起用したが、この日は 22/36-293yds-2TD-0INT だからかなりよかった。このままキャンベルで行くのか悩ましいところ。
WAS(2-5) 21-45 DEN(7-1):得点と勝敗だけ見ればふうんという感じだが、3Q の途中までは 21-7 だったということを知ると感心を通り越してほとんど呆れてしまう。4Q は 0-31 だったそうだ。タッチダウン(DEN:7)→パントのシャンク(WAS)→タッチダウン(DEN:14)→ファンブルロスト(WAS)→フィールドゴール(DEN:17)→パント(WAS)→インターセプト(DEN)→インターセプト(WAS)→タッチダウン(DEN:24)→インターセプト(WAS)→インターセプト(DEN)→インターセプト(WAS)リターンタッチダウン(DEN:31)→インターセプト(WAS)→ニーダウン(DEN)。インターセプト2本投げながら 31 点か……。
NYJ(4-4) 9-49 CIN(6-2):これ途中まで見たんだけどあまりに一方的で途中で止めちゃった。ベンガルズの圧勝。ドルトンがタッチダウンパス5本決めた。ジェッツはフィールドゴール3本だけで、殆ど何もできなかった印象。
CAR(4-3) 31-13 TB(0-7):パンサーズの圧勝。ニュートンはここ3試合やたらよく、ヤーデイジこそそこまででもないけど毎試合パス成功率が高いしインターセプトもない。もちろん自分でも走るので、これはかなり厄介なクオーターバックだ。とはいえまあ、3試合とも相手が軽かったのは否めないのだが。バッカニアーズはどうもランが出なかったのとキャッチアップの展開でパスに偏り過ぎてしまったか。ただルーキー QB のグレノン、30/51-275yds でインターセプトがないのはほめられていいように思う。まあこれからですね。
PIT(2-5) 18-21 OAK(3-4):これはスティーラーズの息の根を止める敗戦かも知れない。レイダーズが最初のプレイでプライアーの QB キープで 93 ヤードのタッチダウンランを決めると、前半だけで 3-21 としてそのまま逃げ切った。スティーラーズは今季負ける時のパターンなんだけどやはりランが出ていない。メンデンホールが抜けた穴が意外に大きいということなのか。レイダーズは逆にパスでのゲインが 88 ヤードしかないんだけど、ランで実に 197 ヤード走ったそうな。
ATL(2-5) 13-27 ARI(4-4)ファルコンズもこれでおしまいかな。なんというか、カーディナルズに負けるようじゃ多分厳しい。この日はライアンが絶不調でインターセプト4本喰らっていた。昨年もこのカードでインターセプト5本投げていて、相性の悪さみたいなものがあるのかも知れない。一方カーディナルズはエリントンのランがアホみたいに出て、パーマーもパスで 13/18-172yds とまあまあ。上手く噛み合った勝利と言えるか。4勝4敗ってかなり頑張ってると思うし一応プレイオフまだ全然行ける数字でもある。にもかかわらず、上で書いた通りこのチームに負けるチームがプレイオフに行けるとは思えないしこのチームが行けるとももちろん思えないのだ。