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NFL 2013 -- Week 11, part 1

GAORAが来年から945円→1260円とまさかの大型値上げを敢行することが判明。思わず「海外競馬かよ」って口に出しちゃったんだけどあれは多分1365円とかだった。今年から放送が週3試合に減ってしまったし開幕特番もなかったしもしかしてというかもしかしなくても経営苦しいのか。

Indianapolis Colts (7-3) @ Tennessee Titans (4-6)

タイタンズはジェイク・ロッカーが前週のジャガーズ戦で足の甲の骨を折って今シーズンアウト。サイドラインに居たが松葉杖をついて痛々しい姿だった。代わりに先発したのはやはりライアン・フィッツパトリック。9年目のベテラン QB はファーストドライブからパスをぽんぽん決めて敵陣に入ると、30 ヤード地点からの RB クリス・ジョンソンのランが鮮やかに抜けてあっという間にタッチダウン。さらにタイタンズはコルツの返しのドライブをスリーアンドアウトに切って取ると、今度はジョンソンのランをがつんがつんぶつけて最後もジョンソンのタッチダウンラン。1Q にして 0-14 と大きくリードする。
しかしここから失速。ジョンソンのランがびた止まりして、それと同時にドライブが続けられなくなってしまう。2Q にはかなり両チームの選手がエキサイトしてタイタンズの攻撃中にコルツが3プレイ連続で 15 ヤードの反則(ラフィングザパサー、アンネセサリーラフネス×2)を犯す場面もあったのだが、そこまでされてもフィールドゴールに終わったのが象徴的だった。6-17 で折り返し。
コルツは 3Q に反撃開始。最初のドライブでタッチダウンを挙げると、そのキックオフでタイタンズリターナーが味方にぶつかってファンブル。レッドゾーンからのドライブを労せずしてタッチダウンにつなげて 20-17 と逆転する。タイタンズはこの辺りでボールをほとんど持てずディフェンスが疲弊してしまい、4Q になるとランが止まらなくなってさらに追加のタッチダウンを許すことになった。
30-20 からタイタンズはようやく反撃、フィッツパトリックがパスをびしびし通してタッチダウンを返すが残り時間は2分を切っており、オンサイドキックはあまりにも素直に正面に転がってあっさり取られて負け。30-27 でコルツが押し切った。
解説の村田氏が「タイタンズは序盤あれだけランが出せていたのにそこから何の工夫もなかった、たとえばプレイアクション、ブートレッグは充分効きうる選択肢だったのに1回も使わなかった」と指摘していたのだがまあ多分その通りで、折角の鮮やかなリードを守りきれなかったのはプレイコールによる部分も大きかったように思える。
コルツはこのところ前半リードされる試合が多いがそれでも中盤から後半巻き返す展開が多く、この日もそうなった。勝負強いというかタフというかそういうところがある。先週ラムズに前半ビハインドからぶっちぎられたのと全然整合性が取れないけど。

Cleveland Browns (4-6) @ Cincinatti Bengals (7-4)

荒れた試合。ダルトンが 1Q のうちに2本インターセプト放って(しかもどちらもわりと弁解の余地がないような感じの奴)、1本はフィールドゴールにつなげられてもう1本は直接タッチダウンされる。13-0 とブラウンズがリードしたが、1Q の終わり間際に今度はキャンベルがインターセプト。2Q に入ってからベンガルズはこれで得た攻撃権からのタッチダウンを皮切りに、パントのチップ、パントのブロック、相手のファンブル、と次々に相手の攻撃を足がかりにしてタッチダウンを重ねる。最後はフィールドゴールのおまけつきで 13-31 として前半を折り返した。ちなみに 2Q のうちにベンガルズはパントも2本蹴っていて必ずしも攻撃が上手く行っていたとは言えず、大部分はスペシャルチームの頑張りとブラウンズのミスで取った得点と言える。
後半はブラウンズは最初の攻撃から 4th ダウンギャンブルを狙わなければならないほど追いつめられた状況で、追い上げる展開で無理目なパスも多くなりインターセプトさらに2本とギャンブル失敗が2回あって攻撃権をたびたび自ら手放す羽目になった。ベンガルズも結局ダルトンが 13/27-93yds-3TD-2INT と冗談みたいな成績だったがまあ勝ちは勝ち。20-41 でベンガルズの勝利となった。荒れたというよりも凡戦という方が的確であったかも知れない。

San Diego Chargers (4-6) @ Miami Dolphins (5-5)

レイオフ戦線への生き残りを賭けた一戦。試合前はおたがい 4-5 で、勝った方が AFCワイルドカード2位に並ぶという状況で、どちらのチームも地区優勝は現実的ではないだけにワイルドカードの残り一枠が事実上プレイオフへの最後の切符となっている。
試合はチャージャーズタッチダウンで先制したが、チャージャーズ名物のゴール前での詰めの甘さがこの試合も発揮されてしまう。特に 2Q の終了間際、敵陣6ヤード地点で 1st&Goal を得ながら 2nd ダウンでリヴァーズがイリーガルフォワードパスでロスオブダウンをもらったのは痛かった。ステップアップしかけたところでくるっと左を向いて空いていたゲイツにボールを投げる中々トリッキイなプレイだったが、ぱっと見にもスクリメージラインを越えていて、リプレイしてみてもやっぱり越えていて。結局フィールドゴール止まりでこの時点で 10-10。
3Q にドルフィンズは TE クレイが 39 ヤードのタッチダウンランを決めて再び 10-17 とリードしたが、これはランが素晴らしいというよりはタックルがまずく、真正面からぶつかって蹴散らされたディフェンスがふたりも居てそのままタッチダウンにされてしまった。最終的にはこれが決勝点になったので高くついたタックルミスだった。
後半チャージャーズは攻め込む場面こそあったもののやはりタッチダウンには届かず、フィールドゴール2本の6点だけ。16-20 でドルフィンズが押し切った。リヴァーズは 22/34-298yds-1TD-1INT とまあそこそこよかったがやはり詰めの甘さが問題で、ランプレイがもう少し計算できればという印象は受けた。タネヒルは 22/35-268yds-1TD-1INT。リヴァーズとだいたい同じでもう少しだけぱっとしないが、まあこんなもんかなという数字。