黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2013 -- Week 16, part 1

いよいよ大詰め!

New Orleans Saints (10-5) @ Carolina Panthers (11-4)

同地区対戦第2ラウンドはパンサーズに軍配。
なかなか点の入らないゲームで、2Q に入ってからセインツがフィールドゴールで先制、キックオフで意表を突くオンサイドキックを決めるも、結局そのドライブでもフィールドゴール止まりで 6-0 にしかできない。2Q の終わりにブリーズがインターセプトを喫してしまい前半は 6-7 で折り返す。
後半もどちらも守備陣が頑張り、3Q にはパンサーズが3点を取るにとどまって、ようやく試合が動いたのが 4Q 。セインツが6分かけたドライブを最後はブリーズからグレアムへのタッチダウンで締めくくって 13-10 と逆転する。パンサーズはその後スリーアンドアウトが2回続いて残り2分強となり、自陣 36 ヤード地点 4th&7 という状況からパントを蹴る。消極的にも見えたが結果的にはこれが正解で、タイムアウトを3回使いながらセインツの返しのドライブはスリーアンドアウトに切ってとり、残り 55 秒タイムアウト無しで自陣の 35 ヤードからの攻撃。これをニュートンがものの見事にタッチダウンにまで持っていって 13-17 とみたび逆転。そのままパンサーズが逃げ切った。
これでパンサーズは直接対戦の成績を 1-1 のタイにして、プレイオフ進出も確定させた。前前週にセインツがこの対戦を勝った時にはやはりセインツかと思わせたが、2週間で立場は完全に逆転した。セインツは最終戦敗れるとプレイオフを逃す可能性もある。

Indianapolis Colts (10-5) @ Kansas City Chiefs (11-4)

コルツの完勝。チーフスが最初のドライブでジャマール・チャールズのタッチダウンで先制したものの、その後は沈黙。珍しくアレックス・スミスが2本もインターセプトを喫した上にファンブルロストも献上し、そもそも攻撃自体もスリーアンドアウトを連発して得点に辿り着けなかった。コルツはラックがそれなりのできで 23 点獲得。ということで 23-7 でコルツの勝ち。今季のある種勝ちパターンとは言える。
それでもチーフスはプレイオフ進出を確定させた。ブロンコスを上回ることはもうできないので、第5シードが確定ということになる。この2チームが2週間後に再戦することも充分ありそうだ。

New England Patriots (11-4) @ Baltimore Ravens (8-7)

昨季、一昨季の AFC チャンピオンシップと同じ対戦だったが、ペイトリオッツが先制するとコンスタントに加点して快勝。レイヴンズはやることなすこと上手く行かなかった。4th ダウンギャンブルは3回試みて全部失敗したし、せめてと狙ったイージーフィールドゴールも 37 ヤードをタッカーが外してしまう。最終的な得点は 41-7。ブレイディのスタッツなんて 14/26-172yds-1TD-0INT とそこそことしか言いようがないがこれだけ大差がついた。
ペイトリオッツはこれで AFC 東地区の優勝が確定。一方レイヴンズは北地区での優勝がなくなり、あとはワイルドカードの2枠目に入れるかどうかだけになる。争う相手はドルフィンズ(8-7)、チャージャーズ(8-7)、スティーラーズ(7-8)。プレイオフの条件は Part 2 のプレイオフピクチャーの項を参照。

Pitsburgh Steelers (7-8) @ Green Bay Packers (7-7-1)

雪のオハイオ州にて、プレイオフ生き残りを賭けた一戦は 38-31 でスティーラーズが粘るパッカーズを振り切って勝利し、プレイオフ進出の目をぎりぎり残した。パッカーズはこの日もロジャーズが戻って来られずフリンが先発。スタッツ、内容ともにいまひとつでそれでも 31 点を挙げる原動力となったが、終盤のインターセプトファンブルロストが致命傷になってしまった。
スティーラーズは 3Q にフィールドゴールブロック後のイリーガルバッティングで何故かパッカーズにオートマティックファーストダウンが与えられるという謎の判定(殆ど誤審と言っていいと思われる)を受けて、いかにもモメンタムを失いそうな状況だったが切れずに反撃を続けて追いついた。
最後はスティーラーズが勝ち越しタッチダウンを奪うのが早過ぎ、フリンにラストドライブのチャンスを与えてしまった。明らかに誤ったプレイコールで、同点だった上にファーストダウンまで取っていたのだから時計を回すだけ回してフィールドゴールならそれだけで勝ちだった。パッカーズはそのもらったドライブで残り1ヤードまで攻め入ったのだが、フォルススタートがあって6ヤードまで下げられた上に罰則の 10 秒を没収され、あげくに時計が回り始めたためセカンドダウンがラストプレイになってしまった。勿体ない反則だった。

  • イリーガルバッティングの場面は一応根拠としてはフィールドゴールブロック後にスティーラーズが一度もポゼッションを得ておらず、ルースボールのままだったのをサイドラインに向けてバッティングした、ということになっている。のだが、実際には途中でライアン・クラークがボールを拾い上げてラテラルパスしている(少なくともそのように見える)。スティーラーズファンブルリカバーした後にイリーガルバッティングでハーフディスタンス下げられた後ファーストダウン、というのが妥当な判定ではなかったか。

Atlanta Falcons (4-11) @ San Francisco 49ers (11-4)

マンデーナイトはあっけない幕切れだった。
17-27 と 10 点ビハインドのファルコンズは 4Q 残り5分強からドライブを開始し、ライアンのパスを中心に敵陣深くまで攻め入っていく。最後は残り2ヤードからゴンザレスへのタッチダウンパスを通して 24-27 と3点差、残り時間は 2:55。もちろんオンサイドキックを蹴る。ボールは低いゴロがディフェンスの手前で高いバウンドに変わる理想的な軌道で、これをサイドライン際で RB スネリングが左手だけですくいあげるスーパーキャッチ。なんと敵陣 30 ヤードからの攻撃となり、同点は堅く逆転タッチダウンも望める位置になる。のりのりのマット・ライアンは2本続けてパスを決めて 10 ヤードまで攻め込み、これは決まったかと思いかけた次のパスがまさにインターセプト。そのまま 89 ヤード走り切られてリターンタッチダウンとなってしまった。24-34 でフォーティナイナーズの勝ち。
フォーティナイナーズはプレイオフ進出を確定すると同時に地区優勝の望みをつないだ。最終戦勝ってシーホークスが敗れれば逆転優勝になる。ファルコンズはほとんど逆転しかけていた試合を落としてしまった。もはやプレイオフは関係ないが、今季の勢いのなさがそのまま出たような最後だった。