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NFL 2013 -- Divisional Playoff (part 1)

大詰めになるとモティヴェイションが下がるのは毎年のパターン。昨季なんて結局この週で止まっちゃったしな……。

Indianapolis Colts (AFC-South; #4 seed(11-5)) @ New England Patriots (AFC-East; #2 seed(12-4))

先週チーフス相手に 28 点ビハインドをひっくり返したコルツ。対するはなんだかんだで勝ち星を重ねて第2シードになったペイトリオッツ
試合はコルツのレシーブから始まったが、最初のドライブでファーストダウンも更新しないうちにラックのパスがインターセプトされ、そのままリターンタッチダウンになってしまう。1Q はペイトリオッツペースで進み、オフェンスでもタッチダウンを挙げて 0-14。2Q に入ってからコルツは1本タッチダウンを返すが、ペイトリオッツはさらにタッチダウンを追加して 7-21 となった。
コルツのフィールドゴールで 10-21 となった後、ペイトリオッツの攻撃はパントになる。ここでペイトリオッツには珍しくロングスナッパーのスナップが P アレンの頭上をはるかに越えていってしまい、ほとんどエンドゾーンすれすれまで転がっていく。アレンがボールを拾ってなんとか走り出そうとしたところへコルツのディフェンス陣が殺到し、アレンがファンブルしたボールを手で弾いてそのままエンドゾーンの奥まですっ飛ばしてしまう。これが実に勿体ないプレイだった。判定はセイフティで 12-21。4th ダウンだったのだからアレンはもうセイフティにしてしまうべきだったし、コルツはセイフティだけは阻止してアレンをエンドゾーン外でダウンさせなければいけなかった。
後半に入ってからもコルツは粘り、フィールドゴールで 15-21 としたあとタッチダウンを奪われても直後にわずか2プレイでタッチダウンを返して 22-29 とするなどして食い下がったが、反撃もそこまで。ペイトリオッツはこの後タッチダウンを2本追加し、22-43 まで差を広げて快勝。カンファレンス・チャンピオンシップへ駒を進めた。
コルツは最初のインターセプトが痛かった。ラックはチーフス戦でも3インターセプトだったし、まだこのあたりは若いということなのだろう。ペイトリオッツも若いレシーバーが多く本質的には不安定さのあるチームなのでそこをつければ面白かったが、それ以上の若さを見せてしまった。ペイトリオッツは労せずして得た先制点で落ち着くことができた印象で、結局そのまま最後までリードし続けた。さすがというほかない。

New Orleans Saints (NFC-South; #6 seed(11-5)) @ Seattle Seahawks (NFC-West; #1 seed(13-3))

接戦の末イーグルズを相手の地元で下したセインツだが、今週の相手はレギュラーシーズンの対戦時には 7-35 と大敗している第1シードのシアトル・シーホークス
イーグルズをランプレイ中心の攻撃で下したセインツはこの試合もランを中心にオフェンスを組み立てようとするが、この日はなかなか出てくれない。仕方なしにブリーズのパスに活路を見出そうとするも、パスラッシュに苦しみ思うように決めることができない。
シーホークスも決してオフェンスが好調というわけではなかったが、セインツのファンブルロストによって敵陣深くで得た攻撃はきっちりタッチダウンに結びつける。あとフィールドゴールを3本決めて、前半は 0-16 とセインツを無得点に抑えて折り返す。
後半に入ってもセインツは攻撃を作れず、なんと 3Q も無得点。セインツが 3Q まで0点に抑えられたのは 2002 年以来だとかいうアメスポらしい字幕が画面に表示されていた。シーホークスも追加点はなく、0-16 のまま最終クオーターに突入する。
ここへきてようやくブリーズのエンジンがかかってきて、コルストンへのロングパスを通すと最後はイングラムタッチダウンラン。ツーポイントもしっかり決めて 8-16 と追い上げる。しかしこの後2ドライブ続けて無得点に終わり、あげくにマーション・リンチに 31 ヤード走られてタッチダウンを決められてしまう。8-23。
残り時間は 2:40 だが、これでセインツは攻撃権を得たのでワンチャンス残る。タッチダウンを決めて、オンサイドキックを成功させてもう一度タッチダウンを決めれば同点にできるのだ。実際そこそこ惜しいところまでは行った。ブリーズはコルストンに 4th&6 からタッチダウンパスを決めて、続くオンサイドキックシーホークスのテイトが抑えようとしてこぼしたところをコルストンが素早くリカバーし、連続で攻撃権を得る。しかし残り時間は 24 秒でタイムアウトもない。短いパスを1本決めて、スパイクして、最後のスナップでスペシャルプレイを仕掛けたが、コルストンのサイドチェンジのロングパスがイリーガルフォワードパスをとられて試合終了となった。
セインツはレギュラーシーズンで戦った時よりは随分頑張ったが、それでもシーホークスの手の内から出られなかった印象。雨で気温も低く、やはりドームを本拠地にしているブリーズとしてはロングパスは放りづらいコンディションだったか。シーホークスはウィルソンがさほどではなかったがとにかくディフェンスがよく、プラン通りの勝ち方になった。