黄昏通信社跡地処分推進室

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エアギターというのが少し前に流行って、それ以来「エアなんとか」という言い回しがネタとして市民権を得た。汎用性が高いだけに濫用されてあっという間にネタとしては死んでしまったが、副作用をひとつ残していった。つまり、もともと頭に「エア」とついている言葉を目にしても、存在しないものがあるかのように振る舞っている様を想像してしまう。エアキャップだと「帽子もかぶってないのに髪の毛がぺったんこ」みたいだし、エアカーテンだと「カーテンレールに吊す布もないぐらい貧乏」みたいだ。
うちの洗濯機には「エアウォッシュ」という機能がついている。水洗いできないもの/あまりしたくないものに、オゾンと温風を吹き付けて脱臭し、なんとなく綺麗になったような気にさせるという代物だ。これもエアギターの伝でいくと「ほんとは洗っていないのに洗っているふり」になるわけだけど、実際この機能洗ってるふりしてるだけなので、そのことに気付いたときには結構妙な気がした。よもやそういう意図のネーミングではないだろうと思うのだが。