黄昏通信社跡地処分推進室

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大山詣で

というわけで、大山に行ってきた。実は大山に行くのは初めてだった。山岳部的には、日帰りであってもいささか行程が短すぎる山に属するから、月例山行の行き先に選ばれることもなかった。当時はコースタイムが6時間ぐらいはないと物足りないと思っていた。
しかし4歳の息子を連れて2歳の娘をしょってとなると話はまるで違ってくる。というかおれが 40 間近の身体動かしてない系デュエリストになってるし。コースを検討した時点で山頂は難しかろうということになり、下社までは頑張って足で登って、見晴し台まで行ってお昼ごはん、しかるのち下社まで戻ってケーブルカーで下山、というプランになった。


小田急線の急行と神奈中バスを乗り継いで大山ケーブルバス停に着いた時点で 10:10 ぐらい。そこから参道をでけでけ歩いてケーブル駅をスルー(ここで多分 10:30 ぐらい)、女坂に入って石段をどんどん上がる。木陰に入ると急にとても涼しくなって山に来た感じがする。しかし石段の連続はなかなかしんどい。息子はちょくちょく「あしがしびれた〜」と訴えて休む。動かなくなると妻がハイチュウを与えてそうすると歩き出す。子供って単純と思うけどおれも現役の頃飴をえさに歩いてたみたいなもんだったわ。足は実際しびれているわけではなくて疲れているのだと思うが正確なことはわからない。女坂のちょうど真ん中ぐらいで休憩(10:55-11:05)。


お経を読む声が聞こえてきたと思ったら大山寺。なんか外部スピーカーがあって外に向かってお経を流していた。超ありがたい。ライヴなのか録音なのかはわからない。ここにもケーブルカーの駅はあるがスルーして上へ。下社の駅手前の広場(茶屋があるところ)に着いたのが 11:40 ぐらいだったか(この辺あやふや)。ここから東の方にトラバースしていくと見晴し台に着けるのだけど、息子の体力が尽きて歩く速度が極端に落ち、へろへろと進む。途中、先週の連休中に滑落事故が起きた現場を通りかかる。谷側が切れ落ちた道で、充分道幅があるし難所とは言えないのだけど、しかし斜面は急角度で滑落したらただでは済むまい。その事故では最初6歳の男の子が滑落して、助けに行った祖父が落ちて亡くなったのだそうだ。要するにこの程度の山でもそれぐらいの危険はごろごろしている。酷な言い方だが 60 代の祖父が自力で助けに行ってはいけなかったのだろう。山は怖い。


で、12:45 ごろようやく見晴し台に到着した。長かった……。ここで大休止してお昼ごはん。妻が作ってくれたお弁当、とてもおいしかった! 山は素晴らしい。息子もよく食べて、娘はあまり食べなかった(まあ座ってただけだからな)。見晴し台は確かに眺めがいいのだけど、あんまり遠くの平野が見えるもんでどの辺だかもよくわからなかった。13:30 に出発、帰りは道を譲りながらで何度も止まったものの来たときよりは順調で、たぶん 14:15 頃下社駅手前の広場下のトイレまで戻ってきた。トイレに寄って、広場の茶屋に入ってソフトクリームを食べて、15:00 発のケーブルカーに乗って、下山。


目についた花はヒメレンゲで、ちょうど花期であるのと黄色くて鮮やかな花をつけるのでなりは小さいけどほんとうによく目に入った。実は近所に咲く近縁種のメキシコマンネングサについて調べている時に山と高原地図の小冊子に載ってたこの花を見て似ているなーと思った、なんてこともあったので、余計に目についたということもあったと思う。可愛い花。
またしても気候と天気に恵まれて、素晴らしい山行になった。息子も「たのしかったー」と言っていたのでよかったと思う。


また山に行こう。次はどこにしようか。