黄昏通信社跡地処分推進室

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本気で追いかけたけど僕はおいてけぼりさ

息子の中で俄然自転車熱が高まっている、らしい。近所の子たちが自転車を買ってもらって乗り始め、補助輪無しを乗りこなしているのを見ると「これは練習しなければ」と思うらしく、この日も午前中近所のスーパーに行く時にストライダ*1にさっそうとまたがっていた。あげくに駐輪場にストライダーを停める有様である。


というわけで午後は代々木公園に自転車の練習に。数日前は「ほじょりんなしにのる」と息巻いていた息子も前日夜辺りからややトーンダウンして「ほじょりんつきでいきおいよくこぐれんしゅうしよっかな」などと言い出したので、とりあえず補助輪付きを借りた。するとペダルを漕ぐのはかなり上手になっていたので、30 分ぐらい乗ったところで補助輪無しの練習しようか、と水を向けると「うん!」と元気のいい返事。補助輪無しに乗り換えて、30 年ほど前におれも練習した練習コースへ。


教え方のメソッドはよくわからなかったのだけど、最初はまたがって足で地面を蹴って進むところから。そして、ブレーキをかけて止まること。これはストライダーで慣れていたのでペダルが邪魔になること以外はかなりスムーズにできた。ので早速漕いでみようかということにする。漕ぐのはもう少し難航して、特に漕ぎ始めるところで「最初に踏み込む足のペダルを高いところに持ってくる」というのが意外と難しいらしく、かなり意識して徹底させる。最初は荷台を持って支えていたのだけど、妻が「ハンドルを支えた方が安心していいみたい」とアドバイスしてくれてハンドルを支えることにする。
何度かやっていると、数秒も支えていれば漕ぎだしてスピードに乗ることができるようになって、手を放してもそのまま自力で漕いで走れるようになった。それを後ろから追いかけて、バランスを崩したりコースアウトしたり練習コースの終点まで辿り着いてしまったりするまで走る。そして、また漕ぎだす。


結局 1 時間 20 分ぐらい練習したのだけど、もう少しで支えがなくとも漕ぎだせるぐらいの感じになった。おれは自分の時かなり苦労したので、それに比べるとすごく早い!という印象だ。やはりストライダーで練習したのが大きかったと思う。自転車に乗るというのは二輪でバランスを取るということとペダルを漕いで前に進めるということとの組み合わせで、それを両方身につけなければならないのが難しい。それがストライダーで二輪のバランス、補助輪付きで漕いで進むことをそれぞれ練習できるので、あとはそのふたつを組み合わせればいい。
もちろん、ストライダーはストライダーで最初全く乗れなくて家のすぐ近くの緑道に辿り着くのがやっと、みたいな有様だったから、つまり長いことかけて分割で練習してきたにすぎないのだけど、それでも最大のハードルが大幅に低くなっているのはおたがいにとっていいことだと思う。将来子供を自転車に乗せようと思っている人にはストライダー(でなくてもペダル無し自転車なら多分なんでもいい)おすすめします。

*1:ストライダー」は多分商品名で、一般名詞としては「ペダル無し自転車」かな。厳密には道路交通法上の自転車には該当しない、んだったはず。