黄昏通信社跡地処分推進室

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コックピットヴォイスレコーダ


航空機のボイスレコーダ、直近2時間ってかなりの貧乏設計だと思うけど、メディアはなんなんだろう。もちろんそうである理由はあるのだろうけど、素人の率直な感想としてはたった2時間?と思う。現実には2時間で足りない状況なんてほとんどないのかな。
これはマレーシア航空機行方不明事故が起きて少し経った頃のツイートなのだけど、この件がまだちょっと引っかかっている。かつてはエンドレステープだったらしいので録音時間に限界があったことは理解できるのだが、今はソリッドステイトメモリを用いてデジタル録音をしているらしいので、事実上無制限に録音できるとおもう。堅牢さを考えるとメモリは採用しづらいみたいな理由があるのかと思っていたのだけど(水に浸けると駄目になりそうだし)、どうもそういうことでもないみたいだ。


だから、報道が正しいのだとすれば、古い機体についてはボイスレコーダだけ更新したりはしないのだろう。ボイスレコーダ部分だけ交換すれば済むというわけにもいかないのだろうし、それにかけるコストが割に合わないという判断が下されているに違いない。たぶんボイスレコーダの録音が実際に役に立つことは本当に殆ど無いのだろうから。それはそれでひとつの判断で、しょうがないことだと思うけれど、でもなにか大きな事故が起きるたびにこのことは気になってしまいそうだ。作る側と使う側にとっては「ほとんど実際には使わないもの」だけど、傍観者にとってはボイスレコーダに思いが至る時というのは事故が起きた時ぐらいで、その非対称性は理屈ではわかっても感覚では埋めがたいものだから。