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NFL 2014 -- Week 1

さあ、長くて短い、寒くて熱い季節の始まりだ。

Green Bay Packers (0-1) @ Seattle Seahawks (1-0)

この両チームの対戦は
2012 シーズンの week 3
以来となる。代替審判のもと、ロースコアのゲームとなって、最後は現在では誤審という評価が定着してしまっているいわゆる“Fail Mary”でシーホークスが勝利を手にした。当時まだウィルソンは駆け出しのルーキーだったが、あの試合はシーホークスにとって確かにターニングポイントだった。
スーパーボウルに優勝したチームは翌年苦戦することが少なくないが、この試合を見るかぎりシーホークスにはそれは当てはまりそうにない。なにしろチームが若く年俸も安かった(その上ウィルソンがまだ新人契約中だ)から、優勝に伴う年俸の高騰で主力が大量に流出する、というありがちな構図にはまっていないのだ。
試合は前半はシーソーゲーム。スペシャルチームでお互いに開幕戦らしいイージーミスがあってそれぞれ失点に結びついたりしつつ、シーホークスが先制してから2度の逆転の後パッカーズが追いつき 10-10 とする。しかしシーホークスは全くあわてない。すぐにマーション・リンチのランで7点突き放して前半を折り返すと、後半に入ってからはフィールドゴール、セイフティ、そして再びリンチのタッチダウンランと重ねてリードを 19 点まで広げてしまう。この後パッカーズはロジャーズが細かいパスをつないでタッチダウンを返すも、ツーポイントコンヴァージョンに失敗して差は 13 点に縮めるにとどまる。最後はウィルソンが 80 ヤードのドライブをきっちりタッチダウンで完結させて、16-36 でシーホークスの勝ち。


シーホークスは攻守ともに昨季の水準をほぼ保っていると言ってよく、特に守備陣の集まりの良さや、攻撃時のオプションプレイの切れ味は今年も大きな武器になりそうだ。スコア通りの好発進で、今年もいいところまで行きそうな気配。あと、パーシー・ハーヴィンが怪我も癒えたようで、ランにレシーヴにリターンに大活躍してて嬉しくなった。ヴァイキングズを出て行っちゃったけど、応援したくなるいい選手なんだよほんとに。
パッカーズも総じて悪くなかったけど、攻撃ではレイシーのランが全然出なくて(12att-34yds)苦しみ、守備では少しリンチにやられ過ぎた(22att-110yds)印象。地上戦の差がそのまま点差になってしまったという感じかな。悲観するような内容でもなかったとは思う。

Oakland Raiders (0-1) @ New York Jets (1-0)

GAORA の今季初放送はこの試合。すごいアグレッシヴな(婉曲表現)選択だなと感じたし、「観ないぞたぶん」とツイッターでも書いたのだが、ふたを開けてみると思ってたよりは面白かった。
レイダーズの先発 QB はデレック・カー。今季 NFL 全 32 チームで唯一開幕先発を勝ち取ったルーキー QB だ。レイダーズにはテキサンズからマット・ショーブが移ってきていて先発を期待されていたのだけど、プレシーズンでの右肘の負傷やパフォーマンスの低下などでカーに先発の座を明け渡すことになってしまった。実はデレック・カーの 12 歳上の兄デイヴィッドはテキサンズ創設時(2002-)の初代先発 QB で、4年間主戦を務めて結果を残せずチームを去ることになるのだが、代わって先発 QB となったのがまさにマット・ショーブであるという、面白い因縁がこのふたりにはある(が、この試合には特に関係ない)。
そのカーは前半に早くも初のタッチダウンパスを決める。古巣に戻った大ベテラン CB チャールズ・ウッドソンのアクロバティックなインターセプトでセットアップされたチャンスをスクリーン気味のショートパスでタッチダウンにつなげ、前半は 7-3 で折り返す。
後半ジェッツは持ち直し、タッチダウンフィールドゴールで 7-13 と逆転。レイダーズはビッグプレイだけは許さないディフェンスで粘るが、なにしろ後半に入ってオフェンスが全く機能しない。カーはプレッシャーを受けると途端にパフォーマンスが落ち、スリーアンドアウトに次ぐスリーアンドアウトで、いたずらに時間が過ぎて行く。そして 4Q にはついにジェッツの RB アイボリーが 71 ヤードのタッチダウンランを決める。レイダーズディフェンスのタックルミスからのビッグゲインで、さすがに疲弊が影響したか。
4Q も残り2分を切ってから、カーは右隅へ半ば破れかぶれのロングパスを投じ、これを WR ジョーンズが実によくキャッチしてタッチダウンとなる。だが続くオンサイドキックは失敗して反撃はここまで。14-19 でジェッツの勝ち。
カーは 20/32-151yds-2TD-0INT、ということで数字も物足りないが、それにもまして上に書いた通りプレッシャーを受けた時のプレイがよくなくて、そこが改善されないことにはなかなか厳しそうだ。またマクファッデンが 4att-15yds、モーリス・ジョーンズ-ドリューに至っては 9att-11yds とランが殆ど出ていなくて、好き放題やられる原因にもなった。
一方ジーノ・スミスは 23/28-221yds-1TD-1INT と意外に堅実なスタッツで、足もそれなりに見せていてまあまあ。ヴィックは普通にバックアップなのかと思ってたけどそんなことはなく、特にゴール前では何度かフィールドに出て、一度はパスも投じていた。チームとしてはジョンソン、アイボリーの両 RB のランがかなり出ていたし、あとはスタッツが得点に結びついてくればというところ。昨年も終わってみればプレイオフまであと1勝だったわけで、今年は意外とやる、かも知れない。

Carolina Panthers (1-0) @ Tampa Bay Buccaneers (0-1)

パンサーズ、なんとニュートンが肋骨の骨折で欠場。なんかおれニュートンはロボットみたいなもんで怪我しないんだと思ってたけど別にそんなことないんだよな。バックアップ QB は 10 年目のデレック・アンダーソンで4年ぶりの先発。すみません、名前すら初耳です。一方バッカニアーズのスターターは昨季までシカゴ・ベアーズのバックアップ QB だったジョシュ・マカウンと、死ぬほど地味なマッチアップになった。
試合はパンサーズが前半からリード、後半は止まったが相変わらず堅い守備でバッカニアーズの反撃を 14 点に抑え、20-14 と逃げきった。守備がいいというのはこういう事態でも活きるし、アンダーソンもバックアップの務めを充分果たした。
バッカニアーズは昨年ルーキーのグレノンがかなりの試合で先発していて、今年もグレノンで行くのかと思ったら今年ベアーズから移ってきたラヴィー・スミス HC がマカウンも引っ張ってきてスターターに据えてしまった。チーム作りとしては逆戻りしてしまっている感は否めない。マカウンはかなりパスラッシュに苦しんでいた印象で、もう少しオフェンスラインに頑張ってほしいところ。

Indianapolis Colts (0-1) @ Denver Broncos (1-0)

昨季はコルツがブロンコスに土をつけたこのカード。しかし流石に2年連続でやられるほどブロンコスもマニングもぬるくはない。序盤は新加入のサンダーズにボールを集め、2年目の RB ボールを積極的に走らせ、大事なところでは TE ジュリアス・トーマスを使う。守備陣もアンドリュー・ラックに仕事をさせず、前半は一時 0-24 の大量リードになって 7-24 で折り返す。
コルツは後半最初のドライブで残り3ヤードまで攻め入るが、3rd&3 からのニックスへのパスはゴールラインぎりぎりで止められて 4th&1。これをラックが QB キープで持ち込もうとするが完全に止まり、得点できずに終わってしまう。ブロンコスは 4Q にモンテイ・ボールのタッチダウンランでリードを 21 点まで広げ、最後コルツがアレンのタッチダウンレシーヴ→オンサイドキック成功→ニックスのタッチダウンレシーヴと一気に差を詰めたのをしのいで勝ち。
ブロンコスはマニングが絶好調とは行かぬまでも手堅いパフォーマンスで、結局のところ終始リードし続けて勝った。ボールは 23att-67yds と抑えられていてやや心配ではある。コルツはリチャードソン、ブラッドショーで計 9att-35yds と殆どランをコールしてないし実際出てないし、その割には点取ったなという感じもあった。まあ、ただ、もう少し走れないとシーズン通してゲームを作るのが難しかろう。

New Orleans Saints (0-1) @ Atlanta Falcons (1-0)

同地区のライバル対決は両 QB が好調で白熱した好ゲームになった。
前半は完全にセインツのペース。最初のドライブから2本続けてフィールドゴールを決めるとその返しのドライブ、敵陣深くでライアンからのパスを受けたフリオ・ジョーンズがエンドゾーンへ駆け上がるところをセインツ S バードが止めた上にボールをたたき落とす好守備で1点も与えない。さらに次のドライブでロビンソンのタッチダウンランをあげて 13-0 とリードを広げた。ファルコンズはその次のドライブで相手の反則にも助けられながら 14 プレイかけてようよう 80 ヤード進みタッチダウン。だがその後もセインツはブリーズが新人クックスへタッチダウンパスを通してふたたび 13 点リードとなる。
ところが前半終了間際、自陣 20 ヤード地点残り 20 秒(タイムアウトは3つあった)という状況からファルコンズは果敢に攻める。ライアンが今季ベアーズから来たデヴィン・ヘスターへ 19 ヤードのパスを決めると、次のプレイでは左へロールアウトしつつロディ・ホワイトへ 39 ヤードのパスを通す。これでセットアップしたフィールドゴールをブライアントが決めて、20-10 で折り返した。
この3点がファルコンズにモメンタムを与えた。後半最初のドライブで TE トイロロへのタッチダウンパスが通り 20-17、さらに 3Q 終わりには自陣 46 ヤード地点でアントン・スミスへの短いパスが通るとスミスがそのまま 54 ヤード走りぬいてついに 20-24 と逆転する。
その後お互いタッチダウンをひとつずつ重ねて 27-31 となり、セインツのドライブは自陣 29 ヤードから、残り時間は 2:43、タイムアウトは3回。パス3本とパスインターフィアランスで1分足らずで 70 ヤード弱進み、残り 1:44 で敵陣 12 ヤード地点まで進む。ここでのプレイコールはイングラムの左サイドへのラン。これが結構出て、イングラムは7ヤードほど稼いだ後サイドラインへ押し出される(★)。この後セインツはランを続け、ファルコンズタイムアウトを2回使わせた後タッチダウンを奪うのだが、その時点で 1:20 残ってしまっていた。
結局この返しのドライブでファルコンズフィールドゴールに辿り着き 34-34 の同点、オーヴァータイムに入ってから先攻のセインツが2プレイ目でコルストンのファンブルロスト、ほとんどその場からファルコンズ K ブライアントが FG を蹴り込んで勝負あった。34-37 でファルコンズの勝ち。
セインツはブリーズがなかなかよく、ランも3人がかりでとはいえ 119 ヤード走り、34 点取ったわけだから攻撃面ではあまり言うことがない。とはいえライアンが 31/48-448yds-3TD-0INT と凄い数字を叩き出して(448yds はフランチャイズレコードとのこと)それには及ばなかったというところか。2度目の対戦が今から楽しみだ。
それと、ヘスターがレシーバーとしてよかった。ベアーズではあまりレシーバーとしては扱われてなくて、実際それほど印象もなかったのだけど、この日はレシーヴ5回で 99 ヤード。スピードを活かしてロングパスを何度も受けていた。ファルコンズとしてもこれは期待以上の活躍なのではないかな。

  • やや結果論かも知れないが、(★)のプレイでイングラムはインバウンズで止まるべきだったように思う。敵陣5ヤードで 2nd&3、ビハインドが4点でタッチダウンが必要なところだけが問題になるけど(ビハインドが3点なら止まる一択)、ブリーズならあと1分+タイムアウト3回でタッチダウンを取ってくれる、と信じちゃってよかったんじゃないかな。そうすればファルコンズは最後のドライブをおそらくタイムアウト無しで迎えていただろう。もちろんそれでも同点にされていた可能性はあるわけだけど。

New York Giants (0-1) @ Detroit Lions (1-0)

今シーズン最初のマンデーナイトフットボール。開幕週スペシャルで2試合あって、これはその1試合目。
そこに呼ばれる程度にはジャイアンツは注目されているわけだが、この試合に関してはそれほど明るい材料は見当たらなかった。
経過を書いておくと、1Q にスタフォードからカルヴィン・ジョンソンへのタッチダウンパスが2本通って 0-14。2Q 頭、パントで終わっていた筈のジャイアンツのドライブがラフィングザキッカーで継続され、最後は1ヤード地点の 4th&1 まで行ってマニングが左サイドへ浮かせたボールを TE ドネルがキャッチして 7-14 とする。
しかしなんとか勝負になっていたのはそこまでで、後半に入ってからジャイアンツのドライブはインターセプト、スリーアンドアウト、インターセプトと全く形にならず、その間にライオンズにどんどん点差を広げられてしまう。4Q 頭にどうにかもう1本タッチダウンを返すものの、その返しのドライブでタッチダウンを許した上にツーポイントコンヴァージョンを決められて勝負あり。14-35 でライオンズが圧勝した。
ライオンズは今年もスタフォードがジョンソンにばんばん投げる、というメインの武器は変えないみたいで、そこはそれで全然いいと思うしむしろかくあって欲しいというか。その一方でこの日は RB のランも 24 回コールしたし、ジョンソンの陰でどうしてもマークは薄くなりがちなテイトもしっかり使っていて、エースが周りを活かしつつ周りもエースを活かすという好い形ができている。
ジャイアンツはマニングが 18/33-163yds-1TD-2INT とさっぱりで、プレッシャーを受ける場面も多く、ランもさっぱり出ていなくて、オフェンスラインがだいぶまずいかも。まあライオンズのディフェンスラインは強力なんだけど。昨年は開幕6連敗と躓いて追い上げ切れなかった印象だけど、もともとコフリン政権下ではシーズン前半の方がずっと成績はよかった筈で、普通に心配。

San Diego Chargers (0-1) @ Arizona Cardinals (1-0)

マンデーナイトフットボール2試合目は西部時間のこのカード。……あれ? アリゾナって西部時間でいいんだよね?
前半はおたがい守備が頑張って、じりじりと進んではパントの繰り返し。リヴァーズは持ち前のパス成功率が影を潜め、前半は 10/20-80yds とかいう冗談みたいな数字。せっかくパントブロックで得たチャンスも殆ど進めず FG どまり、前半最後のドライブでは敵陣に入ったあたりで不用意なインターセプトを喰らい、返しのドライブをフィールドゴールにまでされてやらずもがなの3点を与えてしまう。前半は 3-6 で折り返し。
後半はリヴァーズが見違えるようによくなって、最初のドライブでタッチダウンを決めてあっさり逆転すると、パーマーのファンブルロストから得たチャンスもきっちりタッチダウンに持っていきリードを 17-6 まで広げる。しかし 4Q に入ってからカーディナルズも反撃。テイラーとエリントンの両 RB にボールを散らし細かく前進、最後はテイラーへのタッチダウンパスで 17-12 と差を詰める(ツーポイントコンヴァージョンは失敗)。チャージャーズはこの返しのドライブで敵陣 29 ヤードまで攻め入りながらリヴァーズがスナップをファンブルして 14 ヤード下がり FG すら決められず。その次のドライブでカーディナルズはパーマーが気迫のスクランブルを見せるなど 91 ヤードのドライブを完成させてついに 17-18 と逆転した(ツーポイントコンヴァージョンはまた失敗)。
それでもチャージャーズにはまだ 2:25 とタイムアウト2回が残されており、自陣 20 ヤードから、およそ 50 ヤード進めれば逆転できるという状況だったが、自陣 40 ヤード地点でツーミニッツウォーニングを迎えてからリヴァーズが明らかにナーバス過ぎて、パスを3本立て続けに失敗して万事急須。前半のインターセプト、後半のファンブルでそれぞれ損した3点ずつが最後に響いた格好になってしまった。あとセンターが途中で怪我して変わってたんだけど、どうもスナップがひと呼吸遅れる癖があって、それもリヴァーズにはマイナスだった。
勝てた試合だったよなーという印象が強く残ってしまって、チャージャーズファンとしてはかなりストレスのたまった試合だった。おそらくチームとしても、ことにリヴァーズはそうだった筈で、来週以降に引きずらないで欲しいものだ。

Other games:ヴァイキングズ初日/悩める RG3/ドルフィンズのアップセット/カンザスシティの秋風/ロモ、ロモる/他全9試合

CLE(0-1) 27-30 PIT(1-0):いやー、惜しかったねブラウンズ……。前半 3-27 からのカムバックで、4Q には同点に追いついたらしいんだけど、最後はタイムアップ FG を決められてさようなら。でもホイヤーやっぱり何か持ってる感あるんだよな。スタッツも 19/31-230yds-1TD-0INT だからまあそこそこもいいところなんだけど。注目の WR はこの日はベンガルズから来たホーキンズが 87 ヤード。RB はルーキーのテランス・ウェストが 16att-100yds と爆発した。やれるよブラウンズ。胸を張れ。/スティーラーズは2年目 RB のベルが 21att-109yds、レシーヴ6回 88 ヤード。ランにめどが立てば、ロスリスバーガーでそこそこ勝てるだろう。
MIN(1-0) 34-6 STL(0-1)ヴァイキングズ白星発進。まあ今のラムズ相手に負けるようじゃどうともならんわけだけど、それにしても完勝ではないか。これはシーズンに向けて期待もできようというもの。キャセルは 17/25-170yds-2TD-0INT といつも通り手堅くまとめた。WR 陣ではパターソンがレシーブこそ3回 26 ヤードながらランでも使われて、まさかの 100 ヤードラッシュ達成。パーシー・ハーヴィン(現シーホークス)の後継者として順調に育っているのは本当に嬉しい。本職のピーターソンは徹底的にマークされて 21att-75yds と抑え込まれたが、攻撃全体でこれだけ点が取れていれば問題なかろう。ついでにひいきのハリソン・スミスもインターセプトリターンタッチダウンを記録した。大変気分がよい。/ラムズは頼みの綱の QB ショーン・ヒルが 2Q に怪我で下がってオースティン・デイヴィスが投げたとのこと。あらかじめ失われたシーズンだというのに、神も仏もありませんなあ。
BUF(1-0) 23(OT)20 CHI(0-1):あれ、ベアーズがビルズに負けているぞ? カトラーが 34/49-349yds-2TD-2INT と相変わらず荒いスタッツで、マーシャルもファンブルロストが1回あり、前進距離が全然得点に結び付かなかった。地上戦はフォーテイが 17att-82yds とまあまあながら試合を作れるほどではなく。ビルズは E.J.マニュエルが 16/22-173yds とぼちぼち、RB のジャクソン、スピラー、そして今季フォーティナイナーズから来たディクソンの3人が合計 174yds とかなり走り、決勝 FG に結びつけた。総合するとベアーズの自滅に近い試合。
CIN(1-0) 23-16 BAL(0-1):なんだかよくわからない試合。ベンガルズが前半 FG 5本で 15 点取って、後半に入ってから TD、FG、TD って決められて逆転されて、直後にドルトンから A.J.グリーンに 77 ヤードのタッチダウンパスが通ってそれが決勝点になった。しかしベンガルズもすっかり強さが板についてきた感じで、レイヴンズに勝ってもそれほど驚きではなく、それが凄いと思う。レイヴンズは RB レイ・ライスが2試合の出場停止でランに苦労したらしく、フラッコがなんと 35/62 という明らかなパス偏重。ライスも昨季はあと何年一線を張れるかという感じだったので、厳しいシーズンになるかも。/追記:ライス解雇された。出場停止の理由が「恋人に対する暴力」で、NFL がちょうど DV に対してもっと厳しく臨むみたいな方針出したばっかりだったので、それにしちゃ2試合ちょっと軽いよなと思ってたら無期限になったみたい。
WAS(0-1) 6-17 HOU(1-0):フィッツパトリック、移籍初先発を勝利で飾る。14/22-206yds-1TD-0INT なのでスタッツもまあまあ。ただまあ6点に抑えたのなら守備陣の頑張りも大きかったと見るべきか。いずれにせよテキサンズのやりたいフットボールはできているので、今年は昨季みたいなことにはならずにすむかも知れない。レッドスキンズは RG3 が投げても投げても得点にならず、一番深く攻め入ったドライブでは自らファンブルする有様。ランはわずかに3回で、もちろん怪我したら元も子もないんだけどやはりこれでは……という感じ。悩ましい。
TEN(1-0) 26-10 KC(0-1)タイタンズが快勝。守備陣がチーフスをほぼ封じ込め、攻めてはジェイク・ロッカーが 22/33-266yds-2TD-0INT の手堅いパフォーマンスで得点を重ねた。ここ2シーズンぐらいこんな感じの出だしで、途中でロッカーが怪我してチームも沈む、というパターンなので、今年こそはロッカーには1シーズン通して活躍して欲しいところ。チーフスは頼みのジャマール・チャールズが 7att-19yds/4rec-15yds と沈黙し、ゲームを作れなかった。カンザスシティには秋の風が早くも吹き始めたか。
NE(0-1) 20-33 MIA(1-0):なんと、ドルフィンズペイトリオッツに圧勝! 昨年も1勝してるんだけど、その時はぎりぎりの逃げ切りだった。ブロンコスから移籍してきた RB ノーション・モレノが 24att-134yds と走りまくり、タネヒルタッチダウンを2本決めた。悪くない。ペイトリオッツは例年スロースタートなので序盤の取りこぼし自体はありがち。ランが全く出ていないのが気にはなるが、ドルフィンズはラン守備もともと強いし、この一戦だけならそれほど気にしなくてもいいだろう。/ところでフィネガン、ドルフィンズに居たのね。元気かい。
JAX(0-1) 17-34 PHI(1-0):これスコアだけ見れば「うんまあそうだろうね」なんだけど、前半 17-0、後半 0-34 と聞くと「なにが起こったんだ……」とは思うね。フォールズが前半だけでファンブルスト2インターセプト1回と大荒れで、立ち直って勝っただけでもすごいけど守備も持ち直してるのは面白い。ジャグァーズは今年もチャド・ヘニーが元気に投げている模様。ヴァイキングズから移籍した RB トビー・ゲアハートは 18att-42yds と期待はずれだった。
SF(1-0) 28-17 DAL(0-1)フォーティナイナーズが前半だけで4本のタッチダウンを重ねて楽勝。キャパニックも手堅い数字で、RB もルーキーのハイドが 7att-50yds と存在感を示しているみたいだし、まずは好発進と言ってよさそう。カウボーイズは大型契約を勝ち取ったばかりのトニー・ロモが 23/37-281yds-1TD-3INT と相変わらずで、今年も安定とはほど遠そう。
今年は週にエントリ1本にして、それに観た分から追記していく形にしてみる。まあやってみたら早速くそ長くて流石に自分でも引いたわけだが、毎週毎週ここまで長くなるものでもないだろう。
(更新終了)