黄昏通信社跡地処分推進室

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御嶽山,登ったことがある.大学生の頃天文部に入っていたのだけど,当時夏合宿は毎年木曾でやってて,観測地は田の原だった.今回の報道で言うところの長野側(王滝口)の7合目だ.そこまでは車で上がれるし,広い駐車場があって,トイレがあって(これはとても大事),当時はまだ光害も少なかった.天気さえ良ければ僕たちは毎晩田の原まで上がっていって,夜が明けるまで飽かず星空を眺めた.
天文部の合宿ってもので昼間はなにをしているかというと,まあ部によると思うが,第一に寝ている.第二に遊びに行く.当時はどういうわけか御嶽山に合宿中一度は登るのがならわしみたいになっていて,在部中に少なくとも2回,たぶん3回登っている.1回目は1年生の頃で大変だった.起きるのが遅くて登り始めるのが 15 時半とかになってて,それだけで嫌だったけど,同じ1年生の女の子ふたりが体力なくて,なんか登山経験者としてやっぱりフォローしないとみたいな感じになって,ふたりのペースにずーっと合わせて歩いて,もうやめるとか無理とか言ってるのをなんとかなだめながらたしかどうにか頂上まで行った.下りてくる途中でもちろん完全に日が暮れて,21 時だかもっと遅かったか,さすがにくたびれて田の原に下りてきて,駐車場で山登らなかった組の皆さんが握ってくれたおにぎり食べてあれはめちゃくちゃおいしかったな.なんかいい思い出みたいになった*1.まあよい.とにかくそんなわけで何回か登ってて,正直火山だって意識全くなかったし(少なくとも完全に忘れてた),噴火したと聞いてほんとうに驚いた.あんなところでなあ,というのが正直な感想である.日本という火山帯に住んでいる以上こういうことは起こり得るのだろう.

*1:ちなみにその女の子たちはまもなく部活来なくなった.といってもまるっきり来なかったわけでもなくて4年生になるまで時々思い出したように来てたけど,山登ったとき以外の思い出は全く無い.