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NFL 2014 -- Week 13

いよいよ終盤戦。
また風邪ひいてたので、3試合ぐらいしか観てない。

Philadelphia Eagles (9-3) @ Dallas Cowboys (8-4)

これ殿下が「(ダラスが)オレゴンにボコられてる」とか書いてたのでじゃあ観なくていっかと思って観なかった試合(ひどい)。
マッコイが 25att-159yds と久々に爆発、サンチェスが 20/29-217yds-1TD-0INT と無難にまとめて圧勝。ロモは 18/29-199yds-0TD-2INT とさっぱり。もしかして早くもプレイオフが見えて硬くなってる、とかだったらどうしよう。ともあれ、中1週で2回直接対決がある両チーム、先に勝ったのはロードのイーグルズとなった。カウボーイズは地区優勝のためには後が無くなったと言える。


最終スコア:PHI 33-10 DAL

Seattle Seahawks (8-4) @ Sanfrancisco 49ers (7-5)

感謝祭ゲーム、その3。これは確か放送としてはサンデーナイトフットボールの枠でやってた。
先週の試合を見て「こりゃあ去年の強いシーホークスに戻ったなあ」と思ったものの、冷静に考えてみると相手はパーマー抜きのカーディナルズであり、どこまで評価できる勝利なのかよくわからなかった。しかし、この日はフォーティナイナーズを相手にしてもいいパフォーマンスを見せていて、いよいよほんとうにエンジンがかかってきたと言えるのかも知れない。
ウィルソンは 15/22-236yds-1TD-0INT、リンチは 20att-104yds。タッチダウンが1回しかなかったのが不満ではあるものの、これだけやれていればまずまず不足はない。守ってはキャパニックを 16/29-121yds-0TD-2INT、ゴアを 10att-28yds、ハイドを 5att-19yds とパスもランも完封と言っていい数字で、守備に関しては本当に強さを感じさせた。


最終スコア:SEA 19-3 SF

San Diego Chargers (8-4) @ Baltimore Ravens (7-5)

チャージャーズが粘りに粘って最後は逆転勝ち。これはファンとしてはたまらない試合だった。先制されて以降、最後の1分までずーっとリードを許し続けて、わずか1点差で逆転する。リヴァーズはこういう展開に強い。

  • チャージャーズはレイヴンズの KR ジェイコビー・ジョーンズのリターンを恐れすぎてスクイブを蹴ったり短いキックを上げたりいろいろやってるうちに 3Q が始まった辺りではレイヴンズのドライブの平均スタート位置が「自陣 41 ヤード」とかなってて笑った。4Q の最後には 72 ヤードのリターンを決められていて、結果的にはあらゆる意味で大失敗になっている。ノヴァックはエンドゾーン越えるボール蹴れないのか?



最終スコア:SD 34-33 BAL

New Orleans Saints (5-7) @ Pittsburgh Steelers (7-5)

セインツが逃げ切り。ブリーズがタッチダウンパス5本決めたとのこと(キャリア9回目らしい)。そのわりには 300yds 届いてなかったりして面白い。スティーラーズは最後 19 点ビハインドから猛然と追い上げてタッチダウン2回+ツーポイント2回決めたんだけど2回目のツーポイントの時点でタイムが 0:00 になってたからどっちみち同点の目はなかった。少し反撃が遅過ぎた。


最終スコア:NO 35-32 PIT

Arizona Cardinals (9-3) @ Atlanta Falcons (5-7)

GAORA はターハマコンビにゲストで西澤あきら氏(大のファルコンズファンらしい)を呼んで放送席3人体制での放送。ゲストとか来てるの初めて見たよ。いやまあみんな声だけなんで「見た」とは言えないかも知れないが。
ファルコンズは 1Q から絶好調で、スティーヴン・ジャクソンが 55 ヤードのビッグゲインを見せたりなどしてタッチダウン2本とフィールドゴールを決めて 0-17 と大量リード。対するカーディナルズは 2Q に 80 ヤードのインターセプトリターンタッチダウンを挙げて反撃を開始すると、フィールドゴールも追加して 10-17 と1ポゼッションに迫る。
しかしスタントンに率いられたカーディナルズオフェンスはなかなかドライブを続けられず、ファルコンズタッチダウンこそ遠かったもののブライアントがフィールドゴールを4本次々に決めて 10-29 までリードを広げる。最後はカーディナルズのやぶれかぶれのドライブを相手にファルコンズは喧嘩をせず、半ば取らせるみたいにタッチダウンを許して 17-29 として試合終了。
まあファルコンズがまともならこんなものだろうし、スタントンもまともに研究され始めればこんなものなのだろう。これまで出番が殆どなかったことを逆にアドヴァンテージにしてきたが、今季6試合目ともなると通用しなくなってくる。残り4試合をどう乗り切るか、申し訳ないがこれはこれで面白くなってきた。

Denver Broncos (9-3) @ Kansas City Chiefs (7-5)

AFC 西の同地区対戦。
チーフスも守備が堅いし大駆けするだけの潜在能力はあるので、手の内を知っている上に怪我人の多いブロンコス相手に地元ならあるいは、とも思ったのだがブロンコスの RB アンダーソンが絶好調で、初っぱなからタッチダウンを2本取られて 14-0 とされてしまう。こうなるとロングパスのないチーフス/アレックス・スミスのオフェンスには厳しく、反撃はしたもののそのたびに突き放され、最後まで安全圏といえる点差を保たれて負けた。
マニングも 17/34-179yds-2TD-0INT なので素晴らしいとは言えない数字だけど、アンダーソンが 32att-168yds とか出てるんじゃどうにもならない。これでブロンコスはチーフスをスイープして、地区優勝に一歩近づいた。チーフスはワイルドカード争いが現実的な目標になりそうだけど、AFC は 7-5 に多くのチームが犇めいているのでこれ以上は負けられない感じ。


最終スコア:DEN 29-16 KC

Miami Dolphins (7-5) @ New York Jets (2-10)

マンデーナイトフットボール
ドルフィンズが逆転勝ち。ジェッツが極端なまでにランヘビーのオフェンスを敷いて、これが特に 1Q はばっちりはまってものすごく出るが、さすがに一試合通してランだけで攻め切れるものでもなく、パスは 7/13-65yds とかで、流石に無理だった。と書いて思ったが、ティーボウって 2/8 とかで勝ってた試合あったよな……。神の子の業は人間の基準で測ってはいけないのだろう。ジェッツは K ニック・フォークが FG を2本外したのも痛かった。
まあドルフィンズももちろん誉められた内容ではなく、ランはいつまでたっても全然止められないし、オフェンスもなかなかタッチダウン取れないし、よく勝ったよなというところ。いささか凡戦ではあったかな。


最終スコア:MIA 16-13 NYJ

Other Games

CHI(5-7) 17-34 DET(8-4):ちなみにこれが感謝祭ゲームその2。ライオンズは毎年やるんだよね。で、そのライオンズが連敗を2でストップ。守備陣が元通りの仕事をし、攻撃陣が今季チーム2番目に多い得点をたたき出した。同地区相手のこの勝利は大きく、いよいよプレイオフが近づいてきたと言える。
CLE(7-5) 10-26 BUF(7-5):ぎゃー負けた。唯一の救いはレイヴンズとスティーラーズも負けたらしいことだが、それはそれとして他地区のチームに負けている場合ではない。ホイヤーは 18/30-192yds-0TD-2INT と低調で、4Q の途中にとうとうマンゼルに代えられてしまった。マンゼルは直後のドライブでタッチダウンまで辿り着いたが、その時点でも 10 点ビハインドだったため大勢には影響なし。ペティーン HC は「まだ来週のスターターは決めてない」とか言ってるらしいけど、まあやってることとしては迷走だ。今年はホイヤーと心中するべきじゃないのか。それに値するものを、ここまでホイヤーは見せてきているのではないか?
CIN(8-3-1) 14-13 TB(2-10):これはボーナスステージ……と思いきや、ベンガルズは苦しみに苦しんだ。前半だけでダルトンが3本インターセプトを放り、3Q に逆転してからは最後まで追加点を挙げられなかった。あげくにバッカニアーズのラストドライブで自陣 20 ヤード地点まで攻め入られ……たかに見えたところでバッカニアーズのイリーガルサブスティティーションで 21 ヤードのパスがヌリファイ、ついでに5ヤード下げられて辛うじて生き残った。まあ、試合全体でみれば凡戦といってよかったのだろう。
OAK(1-11) 0-52 STL(5-7):レイダーズは先週の初勝利で力尽きてしまったのだろうか、今季 NFL 最大の敗戦となった。ターンオーバー実に5回。カーは最後は下げられてしまいマット・ショーブが出てきたが、ショーブもインターセプト1回ファンブルロスト1回。まあこりゃどうしようもないね。次行こう次。ラムズヒルタッチダウンパス2本、他にタッチダウンランが4本、インターセプトリターンタッチダウンが1本。やりたい放題ですな。
WAS(3-9) 27-49 IND(8-4):2年前であればラックとグリフィンの対戦は大注目だっただろう。スーパーボウルで当たらない限りこの両チームは4年に一度しか対戦しない。しかしこの日はロバート・グリフィンはサイドラインで見ているだけだった。それも怪我ではなくベンチに下げられたのだ。開幕時は三番手だったバックアップ QB、コルト・マッコイに取って代わられて。
CAR(3-8-1) 13-31 MIN(5-7)ヴァイキングズが1試合にパントブロックリターンタッチダウン2本決めて勝ち。STATS によると NFL では 24 年ぶり5回目だそうだ。計算上は無くても勝っていた点差になっているのでこれは完勝と言える。しかしブリッジウォーターが 15/21-138yds、ランが5人で 92 ヤードだから、オフェンスで 230 ヤードしかゲインしてない(被サックが3回 -20 ヤードなのでネットだと 210 ヤード)。よく 17 点もとったな。パンサーズはオフェンスが抑え込まれ、プレイオフ戦線からほぼ脱落。
NYG(3-9) 24-25 JAX(2-10):今季のジャイアンツがいかにあかんかというのがこの結果かねえ。負けるだけならともかく、21 点リードを逆転されたというのだから。マニングもインターセプトは無かったがファンブルスト2回で、いずれもリターンタッチダウンにされてしまった。
TEN(2-10) 21-45 HOU(6-6):先週書いたとおりかわいそうなライアン・マレットはシーズンアウトとなって、フィッツパトリックが再び先発に戻った。この男、先発をつかむツキはほんとうに太い。そしてキャリアハイの6タッチダウンで外野を黙らせた。つくづく面白い選手だ。タイタンズはメッテンバーガーが試合途中に負傷で交代、ジェイク“the hurt”ロッカーが久々に投げたが特筆すべきパフォーマンスは無し。ロッカーは5年目契約してたんだっけ? してなきゃほぼ確実に放出だろうな。
NE(9-3) 21-26 GB(9-3):え、こんなカードあった上に放送なかったのか。それとも G+ でやってたのだろうか。ブレイディ対ロジャーズ、4年に1回しかないんだから観たかったな。試合はパッカーズの勝ち。今年のロジャーズは 2011 年以来のキレキレだ。そして今年、イーライ・マニングはプレイオフに出てこない。