黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

NFL 2014 -- Week 15

Arizona Cardinals (11-3) @ St.Louis Rams (6-8)

サーズデイナイト。
電車内のモニタで結果をネタバレされておれひとり怒ってたことで知られる試合だが、試合自体はかなり渋い内容で、結果知っちゃうとちょっとつらいなというところではあった(ほんとはこういうのも楽しめた方がかっこいいんだけどなかなかそうもできない)。
どちらのチームもディフェンスがよく、逆に言えば攻撃に決め手を欠き、タッチダウンが1本もなかった。そしてカーディナルズはついにスタントンまで負傷で失い、リンドリーが投げる羽目になって、それでも勝った。
結果的にはカーディナルズはこの週でプレイオフ進出を決めたが、スタントンもシーズンアウトとのことで、かなり苦しい戦いになることは間違いなさそうだ。スーパーボウルに開催球場の
ラムズはプレイオフの可能性がなくなった。今年は頑張っていた印象だったが、終わってみると昨季(7-9)や一昨季(7-8-1)とほぼ変わらない成績で終わろうとしている。欠けているパーツが埋まる日は来るのだろうか。


最終スコア:ARI 12-6 STL

Miami Dolphins (7-7) @ New England Patriots (11-3)

ドルフィンズ、最後の望みをかけてペイトリオッツとの同地区対決に臨んだが、案の定というべきかトンコロ。しかし気の毒な内容ではあった。最初のドライブでいきなり 50 ヤードのロングパスを決めて敵陣に入り、結局止められたもののとにかくフィールドゴールは楽に入る距離まで進んだのに、そのキックがブロックされた上にリターンタッチダウンにされてしまう。それでも前半はディフェンスが頑張ってペイトリオッツのそれ以外の得点を7点にとどめ、前半終了間際にはタネヒルが左サイドライン際エンドゾーン内のマイク・ウォレスへアメイジングなパスを通して 13-14 と1点差にして折り返す。
で、ドルフィンズがなんとかやれたのはここまで。後半最初のドライブでタッチダウンを許すと、あとはいいようにペイトリオッツにやられまくって後半はなんと完封されてしまった。明らかに格上のチームによりによって先にチャンスをつかんだフィールドゴールをブロックされてリターンタッチダウンにされてしまうというのは相当ついてない。今季のドルフィンズはここまでという運命だったのだろう。いや、多分数字上はプレイオフなくはないんだけど。


最終スコア:MIA 13-41 NE

Denver Broncos (11-3) @ San Diego Chargers (8-6)

ブロンコス、前半は攻めながら決めきれずフィールドゴール3本で 9-0 と消化不良。その上前半残り 1:27 でどうも怪我してたっぽいマニングがロッカールームに引っ込んでて代わりにオズワイラーが出てきたのだが、パスを2本失敗してのスリーアンドアウトで盛大に時間を残してしまい、さらに蹴ったパントをエディ・ロイヤルに 58 ヤードリターンされて普通にピンチ。残り 0:50、ここまで0点だったチャージャーズタッチダウンが欲しかったがこっちはこっちでファーストダウンも取れずにフィールドゴールどまり。
後半もブロンコスが終始先に点を取って危ういところはあまりなく、チャージャーズも最後はエンドゾーンに投げ込んでインターセプトを喫して終了。リヴァーズもプレッシャーかかりすぎで仕事ができなかった。


最終スコア:DEN 22-10 SD

San Francisco 49ers (7-7) @ Seattle Seahawks (10-4)

シーホークス、序盤は攻めあぐねて前半は 7-3 とリードを許すも、後半はキャパニックに仕事をさせず完封、オフェンスも爆発とは行かなかったけどぼちぼち点を取って快勝。フォーティナイナーズはこれでプレイオフから脱落したのかな。


最終スコア:SF 7-17 SEA

Dallas Cowboys (10-4) @ Philadelphia Eagles (9-5)

2週間前に続く直接対決。前回はホームで不覚をとったカウボーイズだったが実は今季ロードの方が圧倒的に成績がよく、この日も序盤から猛攻をかけて 21-0 とリード。楽勝ムードかと思われたが 2Q 途中からサンチェス率いるイーグルズオフェンスが一気に反撃、3Q にかけて 24 点連取して逆転する。しかしさすがに息切れし、最後はまたカウボーイズがぽんぽんとタッチダウンを取って再逆転し突き放した。


最終スコア:DAL 38-27 PHI

New Orleans Saints (6-8) @ Chicago Bears (5-9)

序盤は 0-0 でしばらく進んだが、セインツがひとたび先制するとそのまま得点を重ねて圧勝。ベアーズは 4Q だけで 15 点返したがまあ焼け石に水という感じで。セインツはこれで NFC 南地区の首位に立った。


最終スコア:NO 31-15 CHI

Other Games

OAK(2-12) 13-31 KC(8-6):レイダーズ、不発。まあそうですよね。チーフスは連敗を3でストップ、これでチャージャーズとの一騎打ちになりそう。ここ何試合かでは一番いい試合をしたっぽく、面白くなりそう。
TB(2-12) 17-19 CAR(5-8-1):パンサーズがしぶとくプレイオフ戦線に生き残り。交通事故で背中を負傷したニュートンに代わってアンダーソンが投げたが、25/40-277yds-1TD-0INT と及第点以上のスタッツだった。これでバッカニアーズをスイープしたが、両方ともアンダーソンが投げたことになる。
HOU(7-7) 10-17 IND(10-4):コルツが AFC 南地区の優勝を確定させた。まあコルツのオフェンスもあんまり冴えなかったみたいだけどテキサンズは前半途中でフィッツパトリックが骨折してひっこみ、ルーキー QB のトム・サヴェジが出てきてほぼなにもできず、みたいな有様だったらしい。フィッツパトリックはシーズンアウトとのこと。テキサンズは慌ててラムズのプラクティス・スクウォッドに居たあの男――そう、我らがケイス・キーナムとサイン。あと2試合はサド・ルイス(去年ビルズに居ましたね)かケイスかで行くとのこと。オブライエン HC は「明らかに(キーナムに)アドヴァンテージがある」とコメントしている。ケイス、まさかのチャンスを掴めるか?!
JAX(2-12) 12-20 BAL(9-5):おたがいミスの多い冴えない試合だった模様。「ジャグァーズは勝つためになりふり構わず、(サプライズの)オンサイドキックやフェイクパントも試み、いずれも成功したが勝つには至らなかった」「ボートルズは試合中の大部分を捻挫した右足をひきずりながらプレイした。『サックの多くは僕がボールを長く持ちすぎたせいだ。これについては直さなきゃいけない』」悲壮感あふれるジャグァーズ。
WAS(3-11) 13-24 NYG(5-9):同地区対決だが消化試合感あふれるカード。まあ、この時期はしょうがないけど。オデル・ベッカム・ジュニアはこの日も 12rec-143yds と絶好調で、通算レシーヴィングヤードは 972 ヤードとなり、ジャイアンツの新人記録を塗り替えた。初出場が今季の5試合目だったことを考えるとすでに驚異的な数字だ。おかげでマニングも 23/34-250yds-3TD-0INT と上々のスタッツ。ジャイアンツは約束の年である来季へ向けて重要なパーツを手に入れた。レッドスキンズはコルト・マッコイがスターターだったが1シリーズでベンチに下げてそこからはグリフィン。7サックを受け、前半終了間際のスクランブルでエンドゾーンまで行ったプレイがファンブルでタッチバックと判定されるなどつきもなかったようで、しかしそれにしては 18/27-236yds-1TD-0INT とよくやっている。ランも5回で 46 ヤードと、やはり力はある QB だと思うのだ。このまま終わって欲しくはないものだけど、さて。
GB(10-4) 13-21 BUF(8-6):へええ、ビルズ、パッカーズに勝てるんだ。強えな。
PIT(9-5) 27-20 ATL(5-9)スティーラーズはここへ来てロスリスバーガーが絶好調。ひとつも負けられない状況で連勝を続けている。ファルコンズは痛い敗戦。
CIN(9-4-1) 30-0 CLE(7-7):ブラウンズ、終戦のお知らせ。ついにマンゼルをスターターとして投入したが、1点も取ることができなかった。ホイヤーを出していても勝てる見込みは高くなかったと思うけど、それでも今季、あと3試合だけはホイヤーに任せて欲しかった。
NYJ(3-11) 16-11 TEN(2-12):これ AFC の東と南だから昨年の同順位で対戦なのか。タイタンズはメッテンバーガーが負傷してこの日はロッカーが先発だったがロッカーも途中で負傷してホワイトハーストが投げていたらしい。うん、そうか。ロッカーはこの負傷で IR(故障者リスト)に入れられた。5年目オプションも行使されていないので、おそらくタイタンズとしてのキャリアはこれで終わりだろう、とのこと。→http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000444514/article/jake-locker-placed-on-ir-tenure-with-titans-over
MIN(6-8) 14-16 DET(10-4)ヴァイキングズ、頑張ったけど逆転負け。最後はブレア・ウォルシュが 68 ヤードの FG を蹴って決まらず。「練習では 70 ヤードを決めたことがある。パスよりは分がいいと考えて蹴らせた」(ジマー HC)とのことで、その判断自体は多分正解、決まらないのは仕方がない。その前の 26 ヤードをブロックされたことの方が問題だろう。これでプレイオフはなくなった……のかな。でも今季は思ったよりずっと頑張ったし、ブリッジウォーターも向こう数年を託すに値する QB であることを充分示している。シーズン全体については、また改めて書こう。ライオンズはスタどんが 17/28-153yds と凡庸だったが、2Q のインターセプト2本に助けられた。