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NFL 2014 -- Wildcard Playoff Preview

一応プレヴューやってみるか。

NFC Wildcard Playoff #1 -- Arizona Cardinals (#5/West/11-5) @ Carolina Panthers (#4/South/7-8-1)

暗黒だった南地区の覇者パンサーズが今年のスーパーボウル開催地を本拠地とするカーディナルズを迎える一戦。どちらもディフェンスが持ち味のチームではあるが、ここへ来てのチームの勢いと戦力の差は歴然としている。
カーディナルズはパーマーを失い、スタントンを失い、トーマスは使い物にならず、四番手 QB リンドリーで戦わなければならない。スターターとして1勝5敗、パサーレイティング 50 点台という数字を挙げるまでもなくリンドリーでは辛すぎる。いくらディフェンスがよくても点を取らなければ勝てないのだ。
パンサーズは 3-8-1 という悲惨な成績から4連勝して地区優勝した。他の地区だと3位にしか入れない成績で、南地区がいかに駄目だったかということなのだが、しかし昨季は 12-4 という成績で第2シードだったチームだし特に守備陣はそれほど大きくはメンバーが変わっていない。明らかに調子は上向いていて、オフェンスの文字通り核である QB ニュートンも乗り始めると手がつけられないタイプだ。
カーディナルズがよほどオフェンスでいいスクリプトを作ってパンサーズの出ばなをくじきでもしない限り勝ち目は薄い。そしてそれをリンドリーが実行できる可能性となると……とは考えてしまう。しかし Week 17 ではフォーティナイナーズ相手に前半だけで 17 点取った(後半完封されたけど)。それができるのなら、あり得ないとは言えない。
パンサーズは普通にやってればまあ勝つんじゃないでしょうか。というのは当然落とし穴なので、先制を許さないこと、というのがひとつのポイントにはなるのかな。

AFC Wildcard Playoff #1 -- Baltimore Ravens (#6/North/10-6) @ Pittsburgh Steelers (#3/North/11-5)

壮絶な北地区の優勝争いから、Week 16 でテキサンズに敗れて脱落したかに見えながら、最終週でブラウンズを破り、チャージャーズがこけたことでプレイオフに滑り込んだレイヴンズ。7-5 から怒濤の4連勝で最後に半ゲーム差ベンガルズを交わし、北地区優勝を果たしたスティーラーズ。同地区なので今季3度目の対決となる。
レイヴンズは際立った要素はないものの得点はリーグ8位、失点はリーグ6位*1とまとまったスタッツを残している。フラッコはスーパーボウルを勝ったとはいえ相変わらずで、パサーレイティングも昨季よりはずいぶんよくなったが 91.0 と「並よりちょっと上」であるのはいつも通り。ただ今季はスティーヴ・スミスというレシーバーを得て、トリー・スミスとの両スミスは常に飛び道具として特に一発勝負では怖い存在だ。ディフェンスはパス守備にやや不安があり、ロスリスバーガーをどこまで抑えられるかは鍵になりそう。
スティーラーズは2年の雌伏を経てプレイオフに戻ってきたが、いつのまにかオフェンスの、それもパスのチームになっていてなんだか面白い。もちろんロスリスバーガースーパーボウルを2回制した名 QB であってパスがいいのは当然ではあるのだけど、それにしても今年はかつての看板だったランがそこまで目立っておらず、逆にロスリスバーガーは2試合連続 6TD パスを決めるなどかなり活躍が目立っている。ディフェンスはこちらもパス守備には難があり、フラッコのロングパスを複数回許すようだとそれだけで苦しい展開になりそうだ。
レギュラーシーズンでは昨季まで5試合ほど接戦が続いていたが、今年はそれぞれが地元で圧勝して1勝1敗という少しあっさりした対戦だった。今回はピッツバーグなのだが、敢えてレイヴンズの勝利を予想する。多分フラッコも期待されてない方がいい質で、そしてプレイオフには滅法強い。スティーラーズはベルを失ったが、レイヴンズにはフォーセット、タリアフェッロ、ユーズチェック(……は数えないか)、といった活きのいい RB もごろごろ居る。攻め合いになってレイヴンズが勝つ、という試合になるのではないだろうか。

AFC Wildcard Playoff #2 --

NFC Wildcard Playoff #2 --

*1:いい方から数えるので、この場合6番目の少なさということになる。