黄昏通信社跡地処分推進室

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技研一般公開 2015

NHK の放送技術研究所の一般公開へ、家族連れ立って出かける。8年ぶりである。ということは前回は息子すら影も形も無かったわけで、もう遠い昔な気がする。実際当時おれの印象に残った研究もこんなものだったらしい。


面白かったのがプラズマディスプレイの解像度を上げる研究の展示で、画素ピッチ 0.3mm のものはまだ大きさが6インチまでしか作れないと云う。
たぶんだけど、LED の進化のおかげでこの技術は殆ど日の目を見なかった筈だ。8年は長い。きっとそういう技術が他にいくつもあるのだろう。


さておき、今回の目玉は 8K 放送だった。そんなことやろうとしてることすら知らなかったが、オリンピック合わせで実用化を目指しているらしい。解像度を上げれば幸せになれるというレベルはとっくに逸脱していると思うのだが、そこら辺は特に言及されてなかった。フレームレートも 120fps まで上げるつもりらしいのだが、スロー再生ならともかくリアルタイムで 60fps と 120fps の区別がつく人間は地球上には居ないだろう。しかしまあそういうことはさておいて 8K やろうぜみたいなノリはある意味では頼もしくもある。データ量がとにかく増えるので、伝送技術や圧縮/解凍技術などがかなり目についたように思う。


子供を連れているのでなかなか質問もできず心残りではあったが(時間と状況が許せばじっくり見聞きしたい技術はほんとうにたくさんあった)、それでも興味深い試みや技術もたくさんあって、なかなかに楽しい見学だった。息子にはまだ少し早いようだったが、楽しかったとは一応言ってくれた。きっと年々楽しくなることだろう。娘には明らかに早すぎたがまあ家に置いて行くわけにもいかない。また来年も都合が許せば行きたいものだ。