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マニック・ストリート・プリーチャーズ

どういうわけかマニックス聴きたくなったので適当に youtube で聴いてたらふたつほど新しい発見があったのでメモ。

Motorcycle Emptiness

この曲の PV 初めて見たんだけど、舞台が日本で驚いてしまった。主に渋谷のセンター街と、あと観覧車はお台場か横浜か。まあ特にすごくかっこいいとか目覚ましい映像ではなくて「ふーん日本だね」程度のものなのだけど、1st の頃に日本に来ていたのは面白いなと思った。
https://www.youtube.com/embed/gavcjNniIvk
しかし若い頃のジェイムズの声ほんと綺麗だよなー。切ないメロディと仰々しいアレンジにジェイムズの美しいヴォーカルを乗せるのはマニックスお家芸で、この曲は初期の傑作。PV 作った人は‘underneon loneliness / everlasting nothingness’のフレーズに東京の街のイメージを重ねたのだろうか。あとリッチーの姿見てるとなんか泣ける。彼にとってマニックスってなんだったんだろう。

Little Baby Nothing

この曲については「日本の歌手がカヴァーしていた」ということを初めて知った。KOTOKO という人で、アニソン界隈では結構キャリアがある人らしい……が、Wikipedia など見てみてもさすがに全然曲は知らない。その人が 2009 年にリリースしたアルバム『イプシロンの方舟』でこの曲をカヴァーしている、のだそうだ。ジェイムズのパートは高瀬一矢という人が担当しているらしい。高瀬一矢氏は I've のメインクリエイター、で KOTOKO 氏も I've のメンバー、という関係のようだ。
どうしてこの曲をカヴァーしたのか、というのには結構興味がある。歌詞のメッセージが明確というか露骨で、しかも「男性による女性からの収奪」がテーマなので、カヴァーするにあたっては相当思うところがあるに違いないと思えるからだ*1。原曲では女性のパートはトレイシー・ローズアメリカの伝説的な元ポルノ女優)*2が歌っている。この曲を敢えて歌う意図や背景があるのなら是非知りたいのだが、ネットで少し探した程度では見当たらなかった。それも含めてちょっと心にひっかかる発見だった。
https://www.youtube.com/embed/wM3N54avEQc
これは原曲の方の PV。女性パートのところで出ている人はトレイシー・ローズさんではありません。

*1:逆にもしも、歌い手の意思ではなく誰かに歌わされるままに歌っていたのだとしたら、それは歌わせた人間がものすごく悪趣味だと思う。

*2:最初はカイリー・ミノーグに依頼したけど断られた、という経緯だったらしい。それも今回初めて知った。