黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2015 -- Week 2

二週目ー。

Denver Broncos (2-0) @ Kansas City Chiefs (1-1)

サーズデイナイトの同地区対決はブロンコスが苦しみながらも勝ち。残り3分を切ってから7点リードされたのに、しっかり同点のドライブを完成させて、最後はオーヴァータイム目前でジャマール・チャールズのファンブルロストがあってそのままリターンタッチダウンになって逆転勝ち。マニングは 26/45-256yds-3TD-1INT なので先週よりはだいぶましだがまだかなり悪い。ボールの弱さも気になるところで不安が払拭されたとは到底言えないがそれでも2連勝したのは流石というべきか。通算パッシングヤードも史上ふたり目の 70000 ヤードに乗せたとのこと。
チーフスは堅い守りと堅実な攻めでほとんど勝っていた試合だったが、実に5回のターンオーバーが響きまさかの逆転負け。特にジャマール・チャールズのファンブルスト2回は痛かった。チャールズ抜きじゃ試合にならないので責められなくはあるが。


最終スコア:DEN 31-24 KC

St. Louis Rams (1-1) @ Washington Redskins (1-1)

レッドスキンズが前半から大きくリードして逃げ切り勝ち。ルーキーのマット・ジョーンズとおなじみアルフレッド・モリスの両 RB による計 182 ヤードのランでラムズを粉砕した。カズンズも 23/27-203yds-1TD-0INT と高いパス成功率で勝利を引き寄せた。ラムズは攻撃が形にならず、3Q に 10 点をあげるのがやっと。先週折角シーホークスに勝ったのに、その翌週にこんなプアな試合をやらかすあたりはいかにもラムズらしい。フォールズもどれだけ頑張ってるのかと思ったけど普通に 17/32 とかだったからな。このぶんだとどっちもよくて 8-8 とか 7-9 とかで終わりそう。

  • ロバート・グリフィン三世は第三 QB という扱いでスタイルもしていなかったそうだ。コルト・マッコイより下の扱いということなので、もうレッドスキンズに居ても未来はあるまい。オーナーサイドに気に入られているのがかえって問題だが、トレード志願でもなんでもして居場所のあるチームに行ったほうがいい。



最終スコア:STL 10-24 WAS

Dallas Cowboys (2-0) @ Philadelphia Eagles (0-2)

イーグルズ、前の試合は後半ブラッドフォードがどうにか格好つけてたけど、今回はいまいち。ランプレイは悲惨のひとことで、たぶん 4Q 途中までヤーデイジがマイナスだった。最後辛うじてプラスになったがエース RB ディマルコ・マーレイの数字は実に 13att-2yds である。これでは試合にならない。悪い意味で目が離せない。
一方カウボーイズも順調な滑り出しだったはずが、3Q にロモがサックを受けて退場、検査の結果左鎖骨骨折と判明し、故障者リスト入りが決定した(=最短でも8週間の欠場)。この日はブランドン・ウィーデンがあとを継いでランプレイを中心に試合を締めたが、試合の頭からとなると不安は否めない。もちろん今のカウボーイズは素晴らしいオフェンスラインを持っていて、ウィーデンだってドルフィンズの頃とは違うだろうけど、こちらも目が離せないことは確かなようだ。


最終スコア:DAL 20-10 PHI

Seattle Seahawks (0-2) @ Green Bay Packers (2-0)

パッカーズが逆転勝ちで昨季のプレイオフでの悪夢の敗戦の借りを星の上では返した。ロジャーズはこの日もジョーンズ中心にパスを通し、インターセプト無しのタッチダウン2本。TD/INT レシオでは圧倒的に NFL 歴代ナンバーワンなんだそうで、いかに正確なパサーであるかということだろう。気がかりなのは RB レイシーが右足首を痛めて前半の早い段階でロッカールームに下がったこと。MRI の結果は negative らしく、すぐには戻ってこれなさそうだ。この日はスタークスが 20att-95yds と穴を埋めたが、長い目で見て代わりがつとまるかというとなんとも言えない。
シーホークスはウィルソンが 200 ヤード投げながら走っても 10att-78yds とさすがの奮戦を見せたが、最終盤に立て続けにターンオーバーを献上して反撃が続かず。リンチのランが 15att-41yds とほぼ完璧に押さえ込まれたのも厳しかった。まあまだ week 2 なので心配することはないのだが、連敗スタートはちょっと予想外かも。

  • グレアムはこの日はレシーヴ1回で 11 ヤード。マークがきついとはいえさすがに存在感がなかった。需要はありそうなのだが、まだうまくアジャストできていないのだろうか。



最終スコア:SEA 17-27 GB

New York Jets (2-0) @ Indianapolis Colts (0-2)

ジェッツが堅い守りで逃げ切り勝ち。NFL 11 シーズン目、実に6チーム目でのスターターとなる、哲人ライアン・フィッツパトリックもインターセプト1本はあったもののまあまあ手堅いクオーターバッキングでチームに2連勝をもたらした。2連勝は正直驚きだが、エリック・デッカーやブランドン・マーシャルも機能していて、本当に結構やるのではと思わせるところがあった。
コルツはアンドリュー・ラックがインターセプト3本にファンブルロスト1本とゲームにならず。二戦続けて前半0点というのはあまりよろしくなく、ちょっと心配ではあるか。もう少し動かして(走らせて)もいいかなーとも思うのだが。

  • フィッツパトリックはコルツ相手のビジターゲームというのが全部違うチームに所属して5試合目らしく、単一の相手に別々の5チームでビジターゲームを戦うというのは NFL 新記録なんだそうだ(どうやって調べるんだ)。そして5試合目にして初勝利を挙げたとのこと。



最終スコア:NYJ 20-7 IND

Other Games

ARI(2-0) 48-23 CHI(0-2)カーディナルズの圧勝。タッチダウン7本で 48 点を挙げた。キックオフリターンとインターセプトリターンが1本ずつあるが、オフェンスだけでも普通に5本とられてるのでベアーズディフェンスかなりやばいのではないか。おまけにカトラーが途中まで 8/8-120yds とか絶好調だったのに、その次のパスでインターセプトを喫し、タックルに行ってスティッフアームされてハムストリングを傷めて引っ込む、という不運。少なくとも2週間は出られないとのことで、このまま悲惨なシーズンになってしまう可能性すらある。
SF(1-1) 18-43 PIT(1-1):ここも点差がついた。フォーティナイナーズとしては珍しいほどの大量失点で、たまたまかも知れないけどやや気がかりではある。ロスリスバーガーが 21/27-369yds-3TD-0INT と完璧に近いスタッツで、ランでもデアンジェロ・ウィリアムズが3本のタッチダウンを決めたらしい。キャパニックも 33/46-335yds-2TD-0INT なので数字的には結構いいんだけど、ランがキャパニック本人を抜かすと3人で 22att-70yds とかで地上戦で苦しんだか。
ATL(2-0) 24-20 NYG(0-2)ジャイアンツに約束のシーズンは来ないのか。4Q に 10-20 とリードしていながらひっくり返されて負け。アトランタは例によってライアンがレギュラーシーズン限定の勝負強さを発揮して残り1分強で逆転勝ち。うむ、ファルコンズはこうでなくてはいかんな。
HOU(0-2) 17-24 CAR(2-0):【悲報】ホイヤー、もうベンチ【残当】 というわけでテキサンズはマレットが先発してまあまあ頑張ったわけだがパスが実に 27/58 と半分も決まっておらず、ランはランでポークが 14att-38yds、アルフレッド・ブルーに至っては5回走って計6ヤードという有様。フォスター居ないのもろに効いてますねー。それでも1ポゼッション差だったんだからディフェンスは結構頑張ってるんじゃないでしょうか。パンサーズはニュートンが 18/37 とこれまた5割を切りながら自ら 76 ヤード走って実にらしい数字で開幕2連勝。まあジャクソンヴィルとヒューストンだからな……。
SD(1-1) 19-24 CIN(2-0):フィリップ・リヴァーズ、試合開始から 20 本連続でパスを決めるも敗れる。とはいえもともと短いパスをぽんぽん投じる典型的なウエストコーストオフェンスなのだが、終了時の数字は 21/27-241yds-2TD-1INT と実に平凡な数字になっていて面白い。ドルトンは 16/26-216yds とこれまた大したことない数字だが、タッチダウンは3本でインターセプトは無し。まだ2試合で被サックもインターセプトも1回もないのだそうで、それは逆に大したものと思う。
TB(1-1) 26-19 NO(0-2):ジェイミス・“バッ蟹アー”・ウィンストン、NFL 初勝利。先週のひどいデビューからすぐに立ち直るあたり、この男も中々。まあセインツ相手なんでどうなんだろうなとも思う。そのセインツはブリーズが右肩を傷めて次週から何試合か欠場が決定。泣きっ面に蜂というか、landslide ですなあ。今年もプレイオフは厳しそう。
TEN(1-1) 14-28 CLE(1-1):マリオタ対マンゼルのハイズマン賞対決はマンゼルに軍配。やるじゃんジョニー。スタッツは 8/15-172yds という不思議な数字で、でもプレイぶりを見ているとこれがこのクオーターバックの本質なのかも知れない。特に 4Q のタッチダウンパスは素晴らしく、一旦ブートレッグのように大きく回りこんで逃げてから急に足を止めてロングパスを投じて見事にレシーバーにヒットさせている。おれはカレッジ時代のマンゼルを知らないけど、これが奴のオリジナルなタッチダウンなのかもしれないと思うと、ちょっとわくわくするプレイだった。まあ、まだ脳震盪のマカウンの代わりに入っているだけで、スターターをつかんだわけですらないのだけど。→来週はやっぱりマカウンに戻るらしい。
DET(0-2) 16-26 MIN(1-1):ピーターソン、一昨年の 12 月以来およそ 600 日ぶりの地元での試合で 29att-134yds と大爆発。逆にちょっと持たせすぎじゃないかとも思うけど、この試合ぐらいはいいだろう。で、ここまでとは行かなくてもピーターソンの計算が立つようなら、ヴァイキングズも今季はなかなか面白いように思うのだけど、それは期待しすぎかな。
NE(2-0) 40-32 BUF(1-1)ペイトリオッツが逃げ切り勝ち。ビルズは 4Q に 19 点取ったらしいけどさすがに 40 点は取られすぎ。
BAL(0-2) 33-37 OAK(1-1):これは番狂わせか。レイダーズが 37 点も取ったこと自体がそもそも驚きで、それがレイヴンズ相手となれば尚更だ。デレック・カーは 30/46-351yds-3TD-1INT とキャリアハイのスタッツを残した。
MIA(1-1) 20-23 JAX(1-1):ジャグァーズが逃げ切り勝ち。ボートルズは 18/33-273yds-2TD-0INT だったとかで、キャリアハイと言っていいスタッツではないだろうか。前半残り 18 秒、17-13 でリードしている状況から果敢に点を取りに行って 58 ヤードのフィールドゴールを決めていて、結果的にこの3点がものを言っている。これが今後につながるか。ドルフィンズは4人合計で 16att-42yds と地上戦を完全に封じられ、4Q は無得点で終わった。この結果、あまり意味はないが、ジャグァーズは AFC 南地区で暫定首位に立った(1-1 が2チームと 0-2 が2チームで、ジャグァーズは AFC 相手で 1-1 なのでタイタンズ(同 0-1)の上に来る)。