黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

NFL 2015 -- Week 10

Bye Week はコルツ(4-5)、チャージャース(2-7)、ファルコンズ(6-3)、49ers(3-6)。フォーティナイナーズは bye なのか。じゃあ次キャパニックに戻してもいいんじゃないかなあ。まあどっちでもいいけど。

Buffalo Bills (5-4) @ New York Jets (5-4)

サーズデイナイト、AFC 東の同地区対決。
NIKE の‘Color Rush’という新機軸のデザインである赤一色と緑一色のジャージで対戦した両チームだが、赤緑色盲の人からは大ブーイングだったらしい(殿下のツイートで知った)。おれの目にはなかなかかっこよく映ったがまあ最低限の配慮はないとだめだし、その点ふだんの「白いジャージと色つきのジャージ」というやり方は単純だけど効果的ということなのだろう。
ビルズのレックス・ライアン HC は昨季終了後に6年間勤めたジェッツをクビになってすぐにビルズと契約したが、今回はそれ以来初めてニューヨークへ乗り込むことになった。ゲームキャプテンには今季開幕直前までジェッツに居たがロッカールームでジーノ・スミスをぶん殴って顎の骨を折った(そして解雇され、すぐにビルズがウェイバーで拾った)イク・エネンクパリを指名するなど、見返す気満々の姿勢を見せる。
試合はビルズのタイロッド・テイラーが復帰して、前半から中盤はいいように得点を重ねていく。ルショーン・マッコイも 19att-112yds と走りまくって、3Q 途中で 22-3 とリードを広げた。
ここからジェッツは反撃。3Q 中盤に8プレイで 80 ヤード進むドライブでタッチダウンを返して 22-10 とすると、返しのビルズをスリーアンドアウトに抑えて、次の攻撃でも敵陣深くへ攻め入る。敵陣 20 ヤード地点での 4th&2、3点では1ポゼッションにならないのでギャンブルへ。しかしここは右サイドのスクリメージライン手前に位置するマーシャルへのスイングパスというものすごく半端なプレイコールで、取った地点であえなくタックルを受けて攻撃権を失ってしまう。
それでもジェッツは諦めない。またビルズの攻撃をあっという間に終わらせると、次の攻撃では今度こそタッチダウンに辿り着いて 22-17。気がつけば1ポゼッション差になっている。さらに次のビルズの攻撃もスリーアンドアウト。ここへ来てビルズはまったく攻撃が続かない。そしてパントを蹴る……筈だったのだが、ロングスナップが右にそれ、P シュミットが取り落としてしまう。タックルされてその場でダウンしてしまい、ジェッツは敵陣 13 ヤード地点からの攻撃を得た。
しかしこれをジェッツは決めきれない。アイヴォリーのランで8ヤード進んだが、2nd と 3rd ダウンは1ヤードずつのロス。4th&4 からフィッツパトリックは右奥にふわっと浮かせたパスを投じたが、レシーバーのデイヴィスは落下地点のはるか手前までしか辿り着けていなかった。
レックス・ライアンは古巣相手にしてやったりの勝利。星勘定でも肩を並べて、プレイオフ戦線の最前線に割って入った。ジェッツは 4-1 だった筈だがいつの間にか 5-4 になっていて、それでもまだワイルドカードは充分狙える位置ではある。


最終スコア:BUF 22-17 NYJ

Carolina Panthers (9-0) @ Tennessee Titans (2-7)

わりと流し見。タイタンズ、前半は 14-10 とけっこう頑張ったけど後半は零封されて 27-10 と大差負け。後半はファーストダウン2回しかとれなかったそうな。ランがまったく出てなくて、一番多い回数走ったアンドリューズが 11att-8yds と悲惨のひとこと。マクラスターは 25 ヤードのタッチダウンランがあってそれはすごくよかったんだけど、最後はファンブルロストしてて残念だった。
パンサーズは珍しくニュートンが 21/26 と成功率高く、またしてもパスとランでそれぞれタッチダウンをあげた。オフェンスもディフェンスも実に上手くいっていて、まだ連勝が続いちゃうんじゃないかという感じ。


最終スコア:CAR 27-10 TEN

Minnesota Vikings (7-2) @ Oakland Raiders (4-5)

2年目 QB 同士の対戦になったこのカード、NHK-BS1 で放送があったのだが、2スパンしか割り当てられてなくて正味の放送時間が 100 分だった。さすがに 100 分だと足りない感じある。
試合は序盤ヴァイキングズがペースをつかむ。最初のドライブでワイドレシーバーのジェットをうまく使いながら相手の反則も絡めつつ前進すると、最後はエリソンへのタッチダウンパスが決まって 7-0 と先制。さらにインターセプトから得た敵陣スタートの攻撃で、あと2ヤードまで攻め入ったがここはワイドオープンのルドルフがエンドゾーンで落球。半径3ヤードぐらいに誰もおらず、さほど難しいボールでもなかったのだが手に収まらなかった。フィールドゴールで 10-0。2Q にも一本フィールドゴールを追加して、13-0 になる。
ここからレイダーズが反撃。短いパスをぽんぽんとつなげて敵陣に入り、最後はウォルフォードへの 11 ヤードのタッチダウンパスを決めて 13-7。返しのヴァイキングズを“フォーアンドアウト”に終えると、次のドライブは一転ロングパスを連発。アマリ・クーパーへの 38 ヤードのパスのあと、アントニオ・ブラウンへの 34 ヤードのタッチダウンパス。たった4プレイで 74 ヤードのドライブを完成させてしまう。これで 13-14 と逆転した。
前半の残りは2分を切っていて、このままだとちょっと嫌な折り返し方だったが、直後のキックオフでビッグプレイが飛び出した。スクイブ気味のキックを KR パターソンが一回こぼしながら拾い上げて走ると、左側にリターンチームによる絶妙な壁ができていて、パターソンはその外側を駆け上がる。97 ヤードのリターンタッチダウンになった。20-14 とヴァイキングズのリードで折り返し。
後半はどちらも攻めあぐね、そこそこはドライブが続いても結局パント、というのを繰り返した後、4Q になってからようやくヴァイキングズがフィールドゴールを追加して 23-14 と曲がりなりにも2ポゼッション差に広げる。レイダーズも返しのドライブを進めて、最後はカーが 11 ヤード地点からエンドゾーンへパスを投じたが、これはニューマンがこの日二本目のインターセプト。返しのドライブの最初のプレイで気落ちしたレイダーズ相手にピーターソンが 80 ヤードのタッチダウンランを決めて止めを刺した。
ヴァイキングズはこれでとうとう NFC 北地区の単独首位に立った。Week 5 から今週に至るまでは中盤のスケジュールが緩い五連戦、という位置づけだったのだが思惑通りに五連勝して 7-2 として、残り七試合を 4-3 で行ければ文句なし、3-4 でもあるいは、というところまで漕ぎ着けた。ここからはぐっとスケジュールが厳しくなるが頑張ってほしいものである。
レイダーズは連敗で 4-5 となった。しかしプレイオフもまだ全然目はあるし、もしそれが叶わなくてもやはりひとつでもいい星で終わりたい。ここが踏ん張りどころだろう。


最終スコア:MIN 30-14 OAK

New England Patriots (9-0) @ New York Giants (5-5)

この試合は面白かった! カンファレンスが違うのでレギュラーシーズンでは四年に一度しか対戦しない両チームだけど、直近二回の 2007 年と 2011 年ではいずれもスーパーボウルで対戦している。2007 年にはパーフェクトシーズンまであと一勝だったペイトリオッツジャイアンツが止め、リベンジを挑んだ 2011 年にもジャイアンツは返り討ちを喰らわせている。ここまで全勝のペイトリオッツを迎え撃つジャイアンツがどこまでやれるか、というのが見どころだった。
試合はコイントスに勝ったジャイアンツが後半のレシーブを選択。これはおそらく前々から考えていたプランなのだろう。その渡してしまった最初のドライブをペイトリオッツにしっかりタッチダウンにされてしまいリードを許すが、返しのドライブの2プレイ目、イーライ・マニングが右サイドへ投じたパスはわずかにリードボール気味だったが、これをベッカムJr. がよくとるとそのままディフェンスバックふたりをぶち抜いて置き去りにして、87 ヤードのタッチダウンレシーブにしてしまう。これで 7-7 の同点。その後はフィールドゴールを決めあって 10-10 となり、前半最後の攻撃となったジャイアンツのドライブ。あまり時間はなかったが長いパスを2本決めると、最後はハリスへサイドラインぎりぎりへの浮かせたパス。思惑通り前半最後の攻撃で 10-17 とリードして折り返した。
後半の最初のドライブ、ジャイアンツはできればタッチダウンをあげて一気に突き放したかったが(この前半最後と後半最初の攻撃で両方スコアするのはペイトリオッツの十八番だ)フィールドゴールにとどまってそれでも 10-20。ところが次の攻撃でスリーアンドアウトにされたあとのパントリターンでアメンドーラが 82 ヤードのビッグリターンを決めて、タッチダウンまで持っていって 17-20。ジャイアンツはフィールドゴールを追加して 17-23 とリードをまた少し広げるが、返しのドライブのたった3プレイ目でブレイディからグロンカウスキーへの図々しいようなロングパスが通り、ランアフターキャッチも込みで 74 ヤードのタッチダウンとなった。とうとうペイトリオッツがリードを奪い返す。
ペイトリオッツは追加点のチャンスもあったが、ゴール前5ヤード地点からのパスをインターセプトされて得点ならず。ジャイアンツは返しの、その3ヤード地点からのドライブを延々と続けてチャンスを得る。サードダウンを3回続けて更新すると、残り5ヤードからのパスは前半終了間際のハリスへのパスとほぼ同じ軌道。レシーバーはオデル・ベッカム Jr.、両手で取って、判定はタッチダウン! ……だったのだが、両手に収まったかどうかというタイミングで後ろからディフェンスの手にボールをはたき落とされていて、判定が覆ってしまう。結局フィールドゴールに終わって、24-26 とジャイアンツがまたリードした。
残りは 1:47、タイムアウトは無し。ブレイディなら充分の筈の時間を持ってスタートしたドライブは、しかしいきなりスタート位置で 4th&10 になってしまう。これはなんとかアメンドーラへのパスを決めて更新するが、その3プレイ後に投じたロングパスは短すぎてジャイアンツ DB コリンズの両手にすっぽり収まってしまった。
……かに見えたが、コリンズは着地の際にボールをこぼしていて命拾い。そこからは時間との戦いで、なんとか敵陣に入り、最後アメンドーラへの短いパスがランアフターキャッチで8ヤードぐらいまで伸びて、そこでスパイク。54 ヤードのフィールドゴール、プレッシャーもかかりかなり厳しいキックだったと思うが、ゴストカウスキーがなんとか決めて 27-26。これで1秒残ってしまいキックオフリターンが行われたが、さすがにタッチダウンは無理でペイトリオッツが勝利した。
まあ勝敗は力通り、なのだけど、マニングのパフォーマンスが素晴らしくて、なるほどだからスーパーボウル2回も勝てるんだねえ、と妙に納得する内容だった。果たして三度目の対戦があるのだろうか。


最終スコア:NE 27-26 NYG

Kansas City Chiefs (4-5) @ Denver Broncos (7-2)

ブロンコスが連敗。コルツに負けたのだから負け自体はそこまでは驚けないかなというところなのだけどとにかく内容が悪かった。ペイトン・マニングインターセプトをされもされたり実に四本も喫して、3Q の途中には下がってしまう始末。そこまででパスの成功率が 5/20、ゲインしたのが 35 ヤード、タッチダウンパスはなし、ということでパサーレイティング 0.0 だった。確かにチーフスディフェンスもよくプレッシャーをかけていたのだが、パスの精度が悪いし球速も低い。シーズン開始当初の不安がここへ来てまともに出ている。ただ、右足を傷めている(足底筋膜断裂)とのことで、それは影響しただろう。
チーフスもそれだけテイクアウェイしながらオフェンスは詰めが甘く、フィールドゴール5本とタッチダウン2本。今季は確かフィールドゴール7本タッチダウン0みたいな試合もあった筈で、そこら辺はなんとかしたいところか。この日はそれでも充分だった。
ブロンコスはマニングが下がってからは4年目のオズワイラーが登場。これからはおれの時代だ!と思ったかどうかは知らないがここでアピールしないでどうするという話ではあって、結果スタッツは 14/24-146yds-1TD-1INT と非常に微妙。


最終スコア:KC 29-13 DEN

Houston Texans (4-5) @ Cincinatti Bengals (8-1)

マンデーナイトフットボール
まあ普通にベンガルズ勝つだろと思って見てたのだがさにあらず。前半はお互いのディフェンスが頑張って 3-6 で折り返し。後半に入ってからテキサンズはホイヤーがポケット内でヒットされた際に頭を打ったようで、脳震盪のためロッカールームに下がってしまう。ここで登場したのは先日遅刻でクビになったライアン・マレットの後釜としてテキサンズに戻ってきたあの男、そう、T.J.イェイツその人だ。イェイツは久々の出番に緊張もあったか、とんでもないところにボールが行ったりもしていたが、4Q に入ってからエンドゾーン左隅へえいやと投げたロングボールが走り込んでいたホプキンズの手にすっぽり収まるタッチダウンパスになる。結果的にこれがこの試合唯一のタッチダウンになって、このままテキサンズが勝利した。
まあお互いディフェンス頑張ったね、でもいいのだけど、それにしても両チームともオフェンスが低調だったのも否めず。特にベンガルズはかなりやばかった。昨年までのドルトンならまあこういう日もあるよねで済んだし、今年もまだ一敗しただけなので特に心配する必要はないのだけど。
テキサンズ20112012 シーズンといずれもプレイオフ緒戦でベンガルズを負かしていて、いいイメージはあったのだろう。奇しくも 2011 年の時はイェイツがスターターだったのだ。


最終スコア:HOU 10-6 CIN

Other Games

CLE(2-8) 9-30 PIT(6-4)ロスリスバーガーが早くも復帰、後半にタッチダウンパスを3本決めて勝ち。今のところ AFCワイルドカードに一番近いチームかも知れん。ブラウンズはついにマンゼールを先発に据えることを決め、そのマンゼールは 372 ヤード投げたそうだが、インターセプト1本とファンブルロスト1回。うーん。ブラウンズはピッツバーグでは 2003 年以来勝ちが無いとのこと。
CHI(4-5) 37-13 STL(4-5):ベアーズが快勝。カトラーが 19/24-258yds-3TD-0INT とかなりのスタッツで、ラングフォードがレシーブで 109 ヤード、ランで 73 ヤード稼いだらしくフォーテイの穴を完全に埋めている。ザック・ミラーもタッチダウンレシーブ二本を含む 107 ヤードのレシービング。ラムズNFC 北のチームに二連敗。ガーリーが 12att-45yds と抑え込まれてしまった。
DET(2-7) 18-16 GB(6-3):これ勝つのかライオンズ。ランボーフィールドでの勝利は実に 24 年ぶりとのこと。まあしかし最後はパッカーズがツーポイント決められず、オンサイドキック後の 52 ヤードのフィールドゴールも決められず、という感じでほんとうにぎりぎりの勝利だった。パッカーズはランが出せず、35/61-333yds とロジャーズが投げに投げたがあまり得点に結びつけられなかった。
JAX(3-6) 22-20 BAL(2-7):これジャグァーズ勝つのかい。といってもレイヴンズにターンオーバーが4つあったらしいのでまあそりゃ負けるよねというところではあり。実際にはジャグァーズが逆転したのは最後の最後、本当に時計が 0:00 になってから、直前のプレイでレイヴンズの反則(フェイスマスク)があったために延長されたプレイでのフィールドゴールだった。レイヴンズは今季の7敗で合計 32 点差しかつけられていないとのこと。
MIA(4-5) 20-19 PHI(5-5):だいたいなんでもそこそこのドルフィンズ、波に乗れないイーグルズ。かろうじてドルフィンズが逆転勝ち。イーグルズは 1Q に 16 点あげたものの、3Q 途中でブラッドフォードが脳震盪で退がり、そこからはサンチェスが投げていたとのこと。
DAL(2-7) 6-10 TB(4-5)バッカニアーズ、調子を上げてきた。とはいえまあ得点見るとううむという感じなのだが、シーズンこの時期は勝つことがとにかく大事だ。カウボーイズはロモの不在の間とうとう7連敗となった。ついに次週はロモが帰ってくるとのことだが、さて。/ウィーデン解雇だそうな。まあ考えてみればそりゃそうか。
NO(4-6) 14-47 WAS(4-5):セインツ再びの守備崩壊で大敗。ロブ・ライアン DC が解雇されたそうだがまあやむを得ないところだろう。もしかすると少し遅すぎたかも知れない。いずれにしてもこの負けでとうとうバッカニアーズにも抜かれて地区最下位となり、プレイオフは厳しくなった。守備さえ立て直せれば全然勝てるチームだとは思う。レッドスキンズはカズンズがパサーレイティング満点叩き出して快勝。いい時はすごくいいんだけどねえ。
ARI(7-2) 39-32 SEA(4-5)カーディナルズほんとに安定して強いな。試合自体は 19-0 でリードしてから 25-29 と逆転され、最後にまた逆転して突き放した、という展開だったらしいので安定にはほど遠いわけだが。シーホークスはまたしても 4Q 時点でのリードを守れず逆転負け。連勝して BYE に入ったのがあだになったかっこうで、プレイオフが少しかすんできた。