黄昏通信社跡地処分推進室

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アスファルトとコンクリート

少し、というかもうもしかすると三ヶ月ぐらいは前だろうか、息子に「アスファルトって砂や石は入ってるの?」と聞かれた。たぶんその前におれがコンクリートについて「セメントに砂とか石とか混ぜた奴なんやで」というような説明をしたから――だと思うのだが、ともあれそんなようなことを聞かれた。おれはアスファルトというのは原油を分離したときに一番下に溜まるどろどろした奴だと認識していたので(しかも名前を“コールタール”だと勘違いしていた。これは明白な間違い)、入ってない、と答えかけたのだが、いや待て、道路を舗装するのに使っている“アスファルト”には確かにつぶつぶごろごろしたものが入っている。“コールタール”と“アスファルト”はどう違うんだっけ? などと考えてよくわからなくなった。


調べてみたところ、「コンクリート」は本来「砂や砂利、水などをセメントなどの糊状のもので結合させたもの」であるらしい。セメントで結合させたのならセメントコンクリートアスファルトで結合させたのならアスファルトコンクリート
アスファルト」は「原油に含まれる炭化水素類の中で最も重質のもの」。これ自体はおれの認識で正しかった。ただしコールタールは名前の通り石炭が由来なので別のものということになる。
息子の問いに答えるなら、問われているのはアスファルトコンクリートについてなので、「入ってる」が正しい。アスファルトアスファルトコンクリートとセメントコンクリートの違いについては説明しなければならないが、そこまで理解させるのは少し骨が折れそうだ。


あとはまあ、セメントコンクリートの方が頑丈だけど乾くのが遅い、透水性が低い、アスファルトコンクリートは乾くのが早いので工事の後すぐ走れる、透水性が高い、みたいな話はよく知られている通り。