黄昏通信社跡地処分推進室

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(2016-07-19 記)
近所の緑道を一家四人で歩いていたときに、セミの幼虫が歩いているのを息子が見つけた。午後も早い時間だったので早すぎるのではと思ったが、まあとにかく出てきていた。うろうろと地面を歩いて、一度外灯によじのぼろうとして滑ってひっくり返ったあと、近くの木に取り付いて上り始めた。羽化するとしてもかなり時間がかかる筈なので、帰りにまた見ようねと言ってその場を離れた。
帰り道、またそこを通って、幼虫が上った木を探してみると、羽化したばかりのセミが葉っぱにぶら下がっていた! すでに翅は茶黒くなりつつあったけど(つまりアブラゼミだ)、身体のふちはまだ薄緑色だった。できたてという感じだった。たぶんあと一二時間は飛ぶこともできないのだろう。すごく綺麗だった。いいものを見た。なんとか長生きして欲しいと思った。どんなに長く生きても成虫になってからの時間はひと月もないと知っていても。


そのあいだどこに行っていたかというと、代官屋敷のホタル祭りに行ってました。代官屋敷と、向かいの天祖神社、それと隣の世田谷信用金庫の軒先みたいなところに町内会とテキ屋さんの出店が出る、こぢんまりとしたお祭りなのだけど、早い時間帯なら小さい子を連れて行くにはわりとちょうどいい感じだった。17 時からホタルドーム的なところでホタルの展示をするんだけど、ちかちかと綺麗だった。帰りに商店街の出店でシュラスコ売ってたので買って帰って晩ごはんにした。


息子は蝉の羽化(の前後)を見たことをせんせいにつたえるのだと息巻いて、先生の発行している往復プリントにこりこり書いていた。