黄昏通信社跡地処分推進室

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諸般の事情により、娘を音楽教室に連れていった。クラスは6人だけどひとり欠席で来ていたのは5人。前に出て歌ったり、エレクトーンを弾いたり、親と向かい合って歌ったり。シールを繰り出したり、ほめたり注意したり、手を変え品を変え、ごく普通の子供たちの興味を保たせ、ほんの少しずつながら前に進ませる。ふはー。なんだかすっかり感心してしまった。これは先生大変だわ。大手なので、もちろんメソッドは確立されているのだろうけど、子供相手に遂行するのは誰でもできる仕事にはほど遠い。
娘は遊びもせず、しゃっちょこばって立って歌い、真剣にエレクトーンを弾き、と実にいい子だったが、さりとてすごく上手いとかいうこともなく、手の動きもとろく、大きな声でもなく、なんとも目立つところがないのだった。まあ、でも、それでじゅうぶん。頑張って取り組んでいるし、覚えた歌もある。娘の今の生活に、あるいは遠い未来の人生に、なにがしかの彩りを添えてくれればそれでいい。