黄昏通信社跡地処分推進室

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先月沖縄に移り住んだ叔父からマンゴーが届いた。叔父はなんというか、顔立ちといい膚の色といい実に南方の雰囲気を色濃く漂わせている人で、まあ実際九州生まれなのだが出身は五島なので沖縄からは遠く離れている。それでも身体が動くうちに沖縄に住みたいと言って、アパートを探してひとり引っ越していってしまった。泳いだり釣りをしたりして暮らすんだと、送別会の時に実に楽しみそうに語っていた。
いやあ、おれはそういう軽やかな魂を、ほとんど欠片たりとも持っていないな。めんどくさがりで保守的で内向しているものな。違いすぎるからうらやましいとは思えないのだけど、それでもその話を聞いてちょっといいなあと思った。


いただいたマンゴーを食べてみた。いい具合に熟れてぬるりと濃く、とても甘くて、少しだけえぐみと酸味が交じっていた。いかにも南国の味で、おいしかった。