黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2016 -- Week 8

Bye はドルフィンズ(3-4)、レイブンズ(3-4)、スティーラーズ(4-3)、ジャイアンツ(4-3)、49ers(1-6)、ラムズ(3-4)。
スティーラーズロスリスバーガーが怪我してるからありがたいかな。他もまあそろそろ一息つきたいところで、bye の時期としてはちょうどいい。

Jacksonville Jaguars (2-5) @ Tennessee Titans (4-4)

サーズデイナイト。
今年はカラーラッシュでも「黒っぽいジャージ」と「色のジャージ」にするんだとなんとなく思ってたけどそんなことなくて普通にからし色と水色。どっちもなんとなくダサい。もう少し黒なり白なり使った方が視認性にもデザインにも優れるように思う(これは素人の感覚)。
そして今季初めてジャグァーズまともに観たのだが、特に前半がひどかった。攻撃はランもだめパスもだめでスリーアンドアウトの山を築くし、ディフェンスは 1Q こそよかったけど 2Q に入るあたりからずるずる。しかも、スクリーンパスを受けた RB がスリップして転んでから諦めて立ち上がらずにそのままダウンにされたり、パントでガナーが突っ込みすぎてリターナーがボールを取る前にボールに触ってしまったり、といったあからさまに雑なプレイが頻発していて、こりゃ勝てるわけないよという印象だった。前半は 0-28 で折り返し。
果たして何点差になるかと思いながら見ていたが、後半最初のドライブでタッチダウンを取って息を吹き返し、そこからはディフェンスも前半のようにはやられっぱなしではなかった。それにしても完敗には違いなく、今季もどうやらだめそうだなというところではある。
タイタンズはマリオタが気持ちよくプレイして、早くも昨季の勝ち星を上回った。コルツがもたついているだけに、普通に地区優勝のチャンスがある。ここ五年ほどシーズンの折り返し時点で 4-4 できていたことすら珍しかったと思うので、久々に希望の見えるシーズンになっている。テキサンズとの直接対決が楽しみだ。


最終スコア:

Washington Redskins (4-3-1) @ Cincinatti Bengals (3-4-1)

ロンドンゲームパート3(於ウェンブリー)、時間切れなので簡易。
まさかの痛み分けに終わった。前半はレッドスキンズがスタッツ的に圧倒していたが、レッドゾーンまであっさり行ってから FG どまりだったりギャンブル失敗があったりでヤーデイジが得点に結びつかず、10-7 で折り返す。
後半に入るとベンガルズが反撃、タッチダウンを二本重ねて逆転するが、その後レッドスキンズタッチダウンを二本続けて取るなど点の取り合いになって、27-27 でオーヴァータイムに突入する。おたがいパントの後レッドスキンズの二度目の攻撃はよくドライブが続いて敵陣へ。レッドゾーンに入ったところで手堅く FG を狙い、サードダウンでキックを試みる。34 ヤードのアテンプトだったが、一回フリーズのタイムアウト(入ってた)のあとの二回目でボールは左へ逸れていってしまった。
しかしベンガルズはせっかく得た攻撃権をミッドフィールド付近でのドルトンのスニークがファンブルロストになって失ってしまう。返しでレッドスキンズは 15 ヤードほど進めばよかったが果たせず、そのまま時間切れで引き分けになった。


最終スコア:WAS 27-[OT]-27 CIN

New England Patriots (7-1) @ Buffalo Bills (4-4)

ビルズは Week 3 に敵地でペイトリオッツを完封し、ここは 17 年ぶりのスイープをめざす一戦となった。ペイトリオッツは今回はブレイディが居るので同じようにはやられたくないところ。
先攻のビルズはファーストドライブで非常にいい攻めを見せる。ジリスリーのラン、ベン・テイトのエンドアラウンド、フェルトン(ビルズにいたんだ!)のランアフターキャッチなどであっという間に敵陣6ヤードまで攻め入る。しかしここから取り切れずフィールドゴールどまり。結果論ではあるけど、ここはどうしてもタッチダウンを取っておきたかった。
返しのドライブでペイトリオッツは3回サードダウンを迎えるが、ことごとくブレイディのパスが決まってコンバージョン。最後も 3rd&8 だったが、アメンドーラへのパスが通ってタッチダウンとなった。あっさりと逆転。
ビルズの次の攻撃はスリーアンドアウトで、ペイトリオッツは返しにブレイディがホーガンへの 53 ヤードのパスを通してタッチダウンを追加し 3-14 とした。
2Q に入ってからビルズは相手のパスインターフィアランスとブッシュへのロングパスでようやく再びレッドゾーンまで進むと、ギリスリーがあっさりと中央を破るタッチダウンラン。これで 10-14 と追い上げたのだが、直後のドライブでペイトリオッツはたった4プレイ、二分強でグロンカウスキーがタッチダウンレシーブ。うっかりシングルカバーになった一瞬を見逃さずブレイディがパスを決め、ふたたび 21-10 と差を広げた。さらに前半終了間際には FG も一本追加し、24-10 で折り返し。
後半最初のキックオフで、ペイトリオッツリターナーのアメンドーラが 73 ヤードのビッグリターン。ここで事実上は勝負があったか。2プレイ後にはタッチダウンが決まり、得点は 31-10 となっていた。それでも返しのドライブでタッチダウンを返したのはえらかったが、さらにその返しのドライブでもペイトリオッツタッチダウンをあげて 38-17。結局、ディフェンスがペイトリオッツを止めることができておらず、これではオフェンスがちょっとやそっと頑張っても文字通り追いつかない。最後もう一本返したがそこまでで、41-25 の大差だった。
これでビルズは 4-4 の五分に戻った。前週のイルカに続いて二週続けて同地区に負けたことになり、これがプレイオフ争いに万万が一絡んだ時にどう響くか。


最終スコア:NE 41-25 BUF

Green Bay Packers (4-3) @ Atlanta Falcons (5-3)

オフェンスが持ち味の両チーム。
両チームが持ち味を存分に発揮し、前半最初のドライブからパントがなく得点で終わるシリーズが続く。ファルコンズが FG で先制すると、パッカーズはネルソンへのタッチダウンパスで逆転。ファルコンズが返しにわずか4プレイでタッチダウンを決めて逆転すると、パッカーズは逆に長ーいドライブをタッチダウンまで持っていってまた 10-14 と逆転。結局その次のドライブでファルコンズが FG を決めたところまで五連続でのスコアリングドライブとなった。その後もパッカーズがデイヴィスのレシーブ、ファルコンズもライアンがフリーマンへ短いパスを決めてタッチダウンを取り合い(ツーポイントに失敗して同点ならず)、さらに残り 27 秒からロジャーズが FG まで持っていって 24-19 で折り返しとなった。
後半は今度はおたがいに一回の攻撃で時間を使う。ファルコンズが後半最初のドライブでじりじりと進み、7分半かけて逆転のタッチダウンにたどり着く。これで 24-26。パッカーズは 4Q に入ってからのドライブでロジャーズが走る投げるの大車輪で前進し、最後はジャニスへの鋭いパスを決めてまたまた逆転。ツーポイントもロジャーズが自ら持って入り成功、32-26 の六点差にする。実に八分半の攻撃だった。
残りは 3:58、ファルコンズは文字通りライアンの腕にすべてを託す。11 プレイ文字通り全部パスを選択し、ライアンもこれに応えてよくパスを通した。最後はサヌーへの 11 ヤードのタッチダウンパス。これが決まった時点で同点となり、トライフォーポイントで逆転した。
パッカーズのラストドライブは残り 31 秒、自陣 25 ヤードからタイムアウトふたつを持って始まったが、ここはファルコンズの守りが堅く、わずか7ヤードのゲインでフォーアンドアウトに終わった。
点の取り合いでターンオーバーもなく、なかなか面白い試合だった。両チームいいところが出ていた。ぱっとしない NFC 南の中で、やはりファルコンズが一枚抜けている。パッカーズは勝ちたい試合だったが、惜しいところで足踏みになってしまった。


最終スコア:GB 32-33 ATL

  • パッカーズは二週間前に獲ったばかりの RB ナイル・デイヴィスをリリースするとのこと。早えーよ。よっぽど困ってたんじゃなかったのか。そしてデイヴィスはチーフスと再契約するそうな。なんだったんだこの移籍は。

Philadelphia Eagles (4-3) @ Dallas Cowboys (6-1)

NFC 東の同地区対決がサンデーナイトフットボールでフィーチャー。
イーグルズはシーズン前の競争の結果、カウボーイズはロモの怪我によって開幕からルーキーにスターター QB を任せることになった両チーム。しかしどちらのチームもここまで勝ち越しており、ふたりとも期待以上の成績を残していると言える。



時間なくなっちゃったので簡易で。カウボーイズがオーヴァータイムの熱戦を制して六連勝とした。プレスコット、19/39 とほめられない成功率ではあったものの、4Q には 10 点ビハインドを追いついてみせ、最後はワイドオープンのウィッテンを見つけてそこにすぱんとパスを通した。3Q にはフェイクパントを決めたり、なりふり構わず勝ちに行っていた印象ではあった。
ウェンツも悪くなかったが 4Q に止めを刺せなかったのが最後に逆転を許す遠因となった。まあそんなこと言い出すとあらゆる敗戦がオフェンスの所為にはなってしまうかな。


最終スコア:PHI 23-[OT]-29 DAL

Minnesota Vikings (5-2) @ Chicago Bears (2-6)

マンデーナイトフットボールNFC 北の同地区対決。
ベアーズは先週ホイヤーが骨折し、week 2 以降サイドラインで待機していたカトラーが復帰。実際もう怪我は治っていたんじゃないかという気もする。



んでもってここも簡易(ヴァイキングズ戦なのに)。前半から終始ベアーズペースで、それを取り戻せないままヴァイキングズは敗れた。オフェンスで言えばパスプロテクションが保たずブラッドフォードがいいパスを投げられなくて、ディフェンスで言えばジョーダン・ハワードに走られまくってしまった。それでも前半を 13 点に抑えたのは上出来で、それに対して前半最後のドライブで7点返して終われればよかったのだが 3rd&2 からブラッドフォードがサックされて FG 止まりだった。後半も先にタッチダウンを取られて 3-20 の3ポゼッション差にされると、そこから反撃できないままじりじりと時間が過ぎていってしまった。お株を奪うようなゲームをされてしまった。前週のイーグルズ戦とほぼ負け方が同じだし、ちょっとまずいなという感じはある。これ以上の連敗は避けたいところ。
ベアーズはカトラーがよかったし、ハワードも素晴らしかった。これが 1-6 のチームかという感じだった。まあこれが毎回できるかはわからないけど、前半よりはいい成績を残せそうな気配はあった。


最終スコア:MIN 10-20 CHI

Other Games

NYJ(3-5) 31-28 CLE(0-8):ジョシュ・マカウンが戻ってきたブラウンズ、前半はタッチダウン2本と FG 2本で 7-20 と大きくリードし、地元のゲーム、相手はおれたちのジェッツ、それでも勝てない。後半に入ってから3ドライブ続けてタッチダウンを許し、その後マカウンがインターセプトを2本放った。最後の最後、タッチダウンとツーポイントで3点差に迫るも時既に遅し。勝てないねえ、しかし。ジェッツは二連勝で 3-5 とした。フィッツパトリックもインターセプトなし。
DET(4-4) 13-20 HOU(5-3):うーん、ライオンズ、ここで勝てればって感じなんだけど。テキサンズは例によってディフェンスが頑張って、ショートフィールドのタッチダウンを2本取って 20 点で勝ち。結構理想的な勝ち方で、ブロンコスにぼこぼこにされたのを払拭した。
KC(5-2) 30-14 IND(3-5):強えーな、チーフス。アレックス・スミスが頭部に二度にわたってヒットを受け退場したものの、後を継いだニック・フォールズが 16/22-223yds-2TD-0INT と実に手堅いスタッツで試合をまとめた。いや、フォールズ、これぐらいはやれるよねえ。どっかスターターで獲ればいいのに。コルツは終始リードされ、チャンスがなかった。
OAK(6-2) 30-[OT]-24 TB(3-4):いやー、レイダーズも強いな。なんなの AFC 西地区。デレック・カーが 40/59-513yds-4TD-0INT と、オーヴァータイム込みとはいえ 500 ヤード超えで 66% インターセプトなし。エリートクオーターバックじゃないですか。バッカニアーズは 4Q にタッチダウン2本とって追いついたが、最後は力尽きた。
ARI(3-4-1) 20-30 CAR(2-5):パンサーズが連敗を4でストップ。この日はニュートンが戻ってきて 14/27-212yds とかだったのだが、相当ストレスが溜まっているようで、コミッショナーに訴えたい的なことをいろいろ言っていたらしい。ひとことで言えば「おれに対するヒットも悪質なのはちゃんとフラッグ出してくれ」というようなことのようだ。中々難しいところではあって、QB もポケットから出ればひとりのランナーであり、守られたければスライディングしろというのは大前提。そうでなければニュートンみたいな奴がランをしたら誰にも止められなくなってしまう。とはいえそうは言っても膝近辺へのタックルとかはちゃんと制限しないと
SEA(5-2-1) 20-25 NO(3-4):おー、これ勝ったのねセインツ。普通にすごいじゃん。よく守ったというべきかな。ブリーズはタッチダウンパス1本とタッチダウンラン1本、あとの得点は FG 4本。シーホークスは最後あと 10 ヤードまで迫ったが、ウィルソンがエンドゾーン右奥へ投じたループパスをキャッチしたカースが着地した地点はアウトオブバウンズだった。
SD(3-5) 19-27 DEN(6-2):うーん、チャージャーズ、スイープならず。やっぱブロンコスにはなかなか勝てないなあ。リヴァーズが 20/47-2TD-3INT ということで、ディフェンスにかなり苦しめられた様子。特に3本のインターセプトは2本が相手のタッチダウンに結びつき、勝敗を分けた。メルヴィン・ゴードンの 23att-111yds は明るい材料といえる。ブロンコスは堅い守りとそこそこの守備でふたたび連勝街道へ。チャージャーズはプレイオフがかなり遠のいた。この地区いつの間にかパワーハウスになってるよ。
(更新おわり)