黄昏通信社跡地処分推進室

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NFL 2017 -- Week 6

BYE はビルズ(3-2)、ベンガルズ(2-3)、カウボーイズ(2-3)、シーホークス(3-2)。ベンガルズあたりはやりたかったかもね。

Philadelphia Eagles (5-1) @ Carolina Panthers (4-2)

前半は FG とタッチダウンを1本ずつ取り合って 10-10 。
後半最初のドライブ、パンサーズは自陣でニュートンが左サイドに投げたパスをスチュワートが弾いてしまい、それをロビンソンが反応良く拾ってインターセプトとする。そこからは 17 ヤードだったのでウェンツはあっさりタッチダウン。ここで PAT は最初キックを蹴って決まったのだけど、パンサーズのイリーガルフォーメーションがあったと見るやピーダーソン HC はツーポイントを指示する。これをブラウントがあっさり持ち込んで 18-10。これは好判断だった。
そこからは点の取り合いにはなったものの常にイーグルズが先行し、4Q 頭にウェンツがこの日三本目となるタッチダウンパスをアゴラーに決めて 28-16 とする。パンサーズはその次のドライブですぐにタッチダウンを返して 28-23 としたのだが、さらに次のドライブで敵陣に入ったところでニュートンがまたインターセプトを喫してしまう。これは誰に投げようとしたのかもよくわからないぐらいひどいパスで、大勢が決まってしまった。
内容的には互角に近く、結果的にはニュートンインターセプト二本が勝敗を分けた。ウェンツは二年目だがかなりいいパフォーマンスを見せていて、プレイオフも夢じゃない感じ。


最終スコア:PHI 28-23 CAR

New York Giants (1-5) @ Denver Broncos (3-2)

サンデーナイトに今季未勝利のジャイアンツが登場。先週の試合でベッカムが骨折、マーシャルも故障してレシーバーがいないという危機的状況で正直お先真っ暗。一方のブロンコスはここまで 3-1 で BYE 明けと余裕たっぷりで、しかもホームゲーム。
しかし試合はその状況とは正反対の結果となった。ジャイアンツが FG で先制、ブロンコスも同点 FG のチャンスを掴むが K マクマナスが 35 ヤードを決められず 3-0 のまま。パントを蹴り合ったあと、ジャイアンツはダークワの 47 ヤードのランが出て一気にレッドゾーンに入ると、マニングが売り出し中の TE エングラムにパスを決めてタッチダウン。10-0 とリードを広げる。
ブロンコスはこのあとやっと FG にたどり着いて初得点をあげるが、その前後にシーミアンが一本ずつインターセプトを喫する大乱調で、しかも二本目はリターンタッチダウンになってしまう。前半は 17-3 とジャイアンツの大量リードで折り返した。


後半もブロンコスエンドゾーンが遠い。3Q のマクマナスの FG はブロックされ、4Q 頭には WR デメアリアス・トーマスが敵陣に入ったところでファンブルロスト。さらに次のドライブでは敵陣1ヤードまで攻め込むが、4th ダウンギャンブルで C.J.アンダーソンがエンドゾーンを陥れることができない。この判定は正直かなり怪しかったが、カメラとボールの間にほぼずっと誰かしら入っているみたいな状況になってしまったので覆らなかった。やっと得点をあげたのはその次のドライブで、シーミアンからヒューアーマンへのタッチダウンパスだったが、その時点で残り4分強で 10 点のビハインド。もちろんオンサイドキックを蹴るが決まらず、その時点でほぼ勝負あった。この後ジャイアンツが無意味な FG を決めて 23-10 として、そのまま試合終了となった。


ジャイアンツはまともなレシーバーがいない状況でようやくチームが正しい方向を向いた感があって、今季悲惨だったランでダークワがひとりで 110 ヤード以上稼ぎ、エングラムも大活躍した。これが次以降も続けられればいいのだが。
ブロンコスはシーミアンがよくなくて、それがそのまま負けに直結した。ディフェンスは 16 点に抑えたのだから勝ちに値する仕事はしたと言ってよかろう。であれば、そこまで心配することでもあるまい。


最終スコア:NYG 23-10 DEN

Indianapolis Colts (2-4) @ Tennessee Titans (3-3)

マンデーナイトは AFC 南の同地区対決。ヘッド・トゥ・ヘッドでは現在コルツが 10 連勝中と一方的な相性だが、今季は試合前の時点でどちらも2勝3敗と苦戦している。
前半はおたがいドライブが続かず、敵陣深くまで攻め入るがしかし攻め切れず FG を蹴る、という展開になる。タイタンズ、コルツ、タイタンズ、と FG を決めてから、コルツは2回目のドライブでタッチダウン。プレイアクションがものの見事に決まって、TE ドイルへの短いパスがそのままタッチダウンになった。これが前半唯一のタッチダウンで、さらにお互い FG を一本ずつ追加して 13-9 で折り返しになった。パントがないのも珍しいが、それでわずか 13-9 というのもかなり珍しいように思う。


後半はマリオタがインターセプトを喰らうところからスタート。ほぼスクリメージ上にセットしていた LB サイモンが頭上のパスに素早く反応してキャッチし、そのまま走ってリターンタッチダウンという人間離れしたプレイだった。NFL のやつらほんとすごいわ。これで 19-9。
しかし後半に入ってからはタイタンズの攻撃の方が明らかにリズムがいい。さらに FG を二本追加して 19-15 と差を詰めると、マレーのタッチダウンランでとうとう逆転する。コルツは返しのドライブでブレイが 60 ヤードのビッグリターンを見せるが、そこからたった6ヤードしか進めずに FG を蹴って、それでもふたたび同点に戻した。
決勝点となったのはマリオタのロングパス。プレイアクションから、ちょっと間を置いて、ぐぐっと二歩ステップアップして投げたボールはなぜかワイドオープンだった WR テイラーに通り、そのままエンドゾーンへ駆け抜けて 53 ヤードのタッチダウンパスになった。
最後は時間を食うはずのヘンリーのランがすぽっと抜けて 72 ヤードのタッチダウンになりだめ押し。タイタンズがコルツ相手の連敗を 10 で止めた。すごくよかったという感じではないんだけどなんとなく得点を重ねていて、正直よくわからない。あまり強そうな感じはしない。
コルツは後半オフェンスがばたっと止まって突き放された。ブリセットも可もなく不可もなくという感じで、やはりまだスターターはやや荷が重いか。


最終スコア:TEN 36-22 IND

Other Games

MIA(3-2) 20-17 ATL(3-2):前半 0-17 から後半 20-0 でドルフィンズがまさかの逆転勝ち。むしろファルコンズどうしちゃったんだという感じではあるか。
CHI(2-4) 27[OT]24 BAL(3-3):ベアーズがオーヴァータイムで勝ち。トラビスキーは嬉しい初勝利となった。レイヴンズは 4Q の最後にツーポイントコンヴァージョンを決めて同点まで持ち込んだが力尽きた。
CLE(0-6) 17-33 HOU(3-3)テキサンズが快勝、星を 3-3 に戻した。ブラウンズはホーガンが3インターセプト、セイフティも1回あってぼろぼろ。4Q のガービッジタイムにタッチダウン二本返しただけで、この点差よりなお悪い。
GB(4-2) 10-23 MIN(4-2)ヴァイキングズが先行して押し切り。この日もキーナムが先発したが、24/38-239yds-1TD-1INT と可もなく不可もなく。パッカーズはロジャーズがヒットされた際に左の鎖骨を骨折して、おそらく今季絶望となった。あまりにも痛い負傷。
DET(3-3) 38-52 NO(3-2):攻撃的な両チームの対戦らしい点の取り合いになったけど、スタどんが TD3/INT3、ブリーズも TD2/INT2、と結構荒れた試合だった。ディフェンスのタッチダウンがセインツは3つ、ライオンズもひとつ。ライオンズは 3Q から 4Q に四連続でタッチダウンを奪ったけどそれでも7点ビハインドだったみたいでどんだけ負けてたんだという話である。
NE(4-2) 24-17 NYJ(3-3):おれたちのジェッツ、接戦の末力尽きる。4Q に一旦はタッチダウンとコールされたプレイがレヴューでくつがえり、ファンブルエンドゾーンでのアウトオブバウンズでタッチバック、となってしまったらしく、それで7点差で負けたからなかなかつらい。マカウンが 350 ヤード以上投げていて、頑張ったと見るべきか、大丈夫かペイトリオッツと考えるべきか、まあ後者かなあ。
SF(0-6) 24-26 WAS(3-2):【悲報】ホイヤー、下げられる——というわけで 2Q 途中まで 4/11-36yds となにもしていないに等しいスタッツだったホイヤーはベンチされて、ルーキー QB のビーザードがお目見えとなった。一旦は 17 点差を追いつく奮闘を見せたが最後は残り 52 秒からの逆転のドライブに失敗して終了。とはいえ敵陣 40 ヤードまで行ったのだから立派なものだ。明るい材料とは言えるかな。ホイヤーは今度こそスターターの機会はあるまい……と普通に考えれば思うがこれまで何度も何度も移籍先でスターターを掴んできたのだから、まだどこかでチャンスをものにしそうな気もしないでもない。個人的にはまた観たいものである。とりあえずのところはおつかれさまでした。
TB(2-3) 33-38 ARI(3-3):エイドリアン・ピーターソン、セインツからカーディナルズへ移籍。セインツもなんで獲ったんだっつーぐらいもてあましてたのでトレード自体は正着。で、この試合で 26att-134yds-2TD と大暴れ。久々に全盛期のようなスタッツを見せた。バッカニアーズはマリオタが肩を傷めて途中退場、そこからは哲人フィッツパトリック(バッカニアーズにいたのか!)が投げた。一時は 0-31 と一方的だった試合をここまで持って来たのだから立派だがインターセプト二本喰らってるあたりは流石としか言いようがない。
LAR(4-2) 27-17 JAX(3-3)ラムズが 10 点差で勝ったのだけど、オープニングのキックオフをリターンタッチダウンしたのと、もう一本パントブロックからリターンタッチダウンがあったのだそうで、オフェンスとしては互角ぐらいの感じ。今季はほんとにまともな試合できてるなあ。
PIT(4-2) 19-13 KC(5-1):守り合いの試合はスティーラーズに軍配。チーフスは初黒星となった。
LAC(2-4) 17-16 OAK(2-2)チャージャーズが四連敗から二連勝。
(たぶん更新おわり)