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金沢・福井旅行 (1):金沢 21 世紀美術館

というわけで、満を持して北陸へ。家族だけで旅行するのはかなり久しぶりかもしれない。朝ごはんは食べずに家を出て、東京駅(グランスタ)でごはんを買い込み、0836 のかがやきに乗りこむ。ユーハイムのミートパイと隣のお店のおにぎり。どちらも実においしい。車中では寝たり子供たちとトランプしたり。今回娘の分も切符を買ったのだけどこれは正解だった。まあお金かかるんだけども、ここをケチって疲弊するのは旅行の趣旨に反する。
さてそうこうしているうちに金沢駅に到着。暴風雨。折りたたみ傘をぶっこわされそうになりながらレンタカー屋へ。今回の相棒はヴィッツくんである。手続きを済ませてからいったんお昼ごはん、手近な回転寿司屋さんで子供たちは子供セット、大人もセットにしちゃう。わはは。さすがにおいしかった……。思わずのどぐろを一皿追加してしまった。散財!
金沢 21 世紀美術館へ。カーナビ通りに市役所/美術館の駐車場へ向かうが見事に満車。香林坊の方へ向かってからUターンして戻ると、左側にしいのき迎賓館という建物を発見。駐車場も「空」表示になっているのでこれ幸いと駐めさせてもらう。地上に出るとテントの中で九谷焼の絵付け体験をやっている。折角なので子供らに絵など描かせてみる。下絵を転写してそれをなぞれるので絵心がなくても安心というシステムで、ふたりとも熱心に描いたり塗ったりしていた。それを見ていた妻もチャレンジする。おれもやればよかったかな。雨の所為か1時間半ぐらいいたけどおれら以外参加者なし。少し勿体ないと感じた。
さてあらためて 21 世紀美術館へ。10 年ぶりの来訪となりました(前回訪問時→http://d.hatena.ne.jp/natroun/20070908#p2 まだ子供もいなかった!)。企画展は見ず、常設の作品をめぐる。子供たちは外にあるラッパのオブジェで結構楽しんで遊んでいた。息子は「同じ形の穴同士がつながっている」ことを早々と見抜いていて中々筋がよかった。
「ブルー・プラネット・スカイ」(タレルの部屋)。ここ空が曇ってるとおもしろくないんだよねー……。前回来たときも曇ってたみたいで、残念。また来たときに。
スイミング・プール」。10 年越しにちゃんと見られた。よかった、果たせたぜ、再来訪。これはやっぱりそれぞれに人がいてお互いを見る方がずっと面白い。あと最初地下に行ったときは雨が降ってて、水面に小さな波紋を立てててそれも綺麗だった。これを作ったレアンドロ・エルリッヒの展覧会が 11 月から森美術館であるみたい。ちょっと行ってみたい。
「雲を測る男」。これ、建物の屋根についてるんだけど、前回まるっきりノーマークだった。ヤン・ファーブル、こないだの「ベルギー奇想の系譜」で甲虫がいっぱいくっついた騎士を作ってた人の作品。『終身犯』という映画に触発されて作られたとのことなんだけど、その映画がまたロバート・ストラウドって実在の男の半生をもとに作られてて、そのストラウドって奴は殺人罪で服役中に看守殺して終身刑になったとんでもないやつだったんだけど後に獄中でカナリヤとかいっぱい育てて『カナリヤの病気について』という本まで出したらしく、まあもうなんだかよくわからないから美術館公式サイトの作品説明読んでくれ。→https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=30&d=3 で、この作品建物の中からだと当たり前だけどよく見えなくて、最後外に出たら外から見ようと思ってたんだけど、忘れた。だからまたいつか来よう。
美術館を出てしいのき迎賓館脇の並木道を歩く。今年は紅葉が遅いらしくてあまり色づいていないのだけど、この並木だけものっすごく綺麗だった。こんな素晴らしい紅葉の並木道を歩くことなんて一生のうちに何度もないのではないかと思った。黄色と赤の間のあらゆる種類の色の葉が落ちていた。すごくよかった。
車を出して、本日の宿泊地片山津へ。日が暮れて雨が強くなり、真暗な北陸道をひた走る。疲れも出てちょっと辛かったけど無事到着、チェックインして大浴場に入って、ごはんをたらふくいただいて、おいしかった、子供たちもよく食べた、ふとんに倒れこむように寝た。