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NFL 2017 -- Week 16

この時期になると毎年ばたばた。なぜそこまでして書くのか、ちょっとよくわからない。

Indianapolis Colts (3-12) @ Baltimore Ravens (9-6)

なんでこんな試合やっとるんじゃろ、と思ったらレイヴンズは今 AFCワイルドカード争いで実質トップみたいな位置にいるらしい。具体的には、あと二試合で二勝するとプレイオフが確定するとのこと。10 勝まで行ける可能性があるのはあとタイタンズとビルズなのだけど、その3チームが 10 勝で並んだ場合にレイヴンズはタイブレーカーで上に立てるというわけだ。相手はコルツとベンガルズで、どちらも調子がいいとは言えずプレイオフの目も無くなっているので比較的与しやすい相手ではある。
試合はレイヴンズが先制、快勝とは行かなかったが一度も追いつかせずに勝ち。最後は自陣でのパントをブロックされて2分半以上残して 27 ヤード地点からの攻撃権を渡してしまいピンチだったが、守備陣が頑張って得点を許さなかった。コルツはエンドゾーンが遠かった。
レイヴンズはこれでかなり有利になった。最終週勝つか引き分けでプレイオフ進出、負けても「ビルズとタイタンズが両方勝つ」以外であればプレイオフに行ける。


最終スコア:IND 16-23 BAL

Buffalo Bills (8-7) @ New England Patriots (12-3)

AFC 東の同地区対決。ビルズは 1999 年以来のプレイオフ進出にまだ望みをつないでいる。
前半は互角の勝負だった。FG で先制すると、2Q にはトム・ブレイディから S ポイヤーがインターセプトリターンタッチダウンを奪い再び 10-3 とリードする。このインターセプトは本当に素晴らしく、解説の有馬隼人氏(元 QB)も「一番嫌なカバー」と言っていた。
しかしビルズはエンドゾーンが遠く、3Q までにレッドゾーンに入ること実に四回を数えたが、FG 三回とギャンブル失敗が一回で9点しか取れなかった。16-16 からペイトリオッツがギリスリーのタッチダウンランで7点勝ち越すと、そこからは反撃する余力はなかった。ペイトリオッツは 4Q にさらにタッチダウンを2本追加して、16-37 と大差で勝った。
ペイトリオッツはこれで 1st ラウンドバイが確定。ビルズは負けてもプレイオフの目が残ったが、最終週は勝ちが絶対条件で、しかも他のチーム次第となる。この日の 3Q までのような試合ができれば全然目があるが、果たして二番が効くか。


最終スコア:BUF 16-37 NE

Los Angeles Rams (11-4) @ Tennessee Titans (8-7)

ラムズが勝って地区優勝を決める。序盤はロースコアの展開だったが 2Q の後半ぐらいから点が入り始めて、最後の方はまた点があんまり入らなくなってラムズが逆転勝ち。ゴフが 22/38-301yds-4TD-0INT と素晴らしいスタッツ。ガーリーも走っては 22att-118yds、レシーヴでは 10catch-158yds とめちゃくちゃな数字。タイタンズはよく喰らいついたが最後のドライブで決めきれなかった。ビルズと同じく、最終週は勝ちが絶対条件で、他のチームの勝敗次第。


最終スコア:LAR 27-23 TEN

Atlanta Falcons (9-6) @ New Orleans Saints (11-4)

同地区対決はファルコンズのスイープならず、セインツはプレイオフ進出が決定。前半は 0-13 で、後半もあまり差を詰められなかった。セインツは前半終了間際にライアンのインターセプトから得た攻撃でブリーズがテッド・ギンへ決めた 64 ヤードのロングパスが大きかった。逆に後半早々、ブリーズもインターセプトを喫してしまったのに対しファルコンズファンブルロストでおつきあいしてしまった。
ファルコンズは最終週勝てばプレイオフ進出、負けてもシーホークスが敗れればプレイオフに行けるという、そこそこ有利な位置につけている。


最終スコア:ATL 13-23 NO

Oakland Raiders (6-9) @ Philadelphia Eagles (13-2)

マンデーナイト。
イーグルズが苦しみながらも勝ってファーストラウンドバイを確定させた。4Q 終盤まで 10-10 の同点だったが、レイダーズはそこから 48 ヤードの FG 失敗、相手のインターセプトから得た攻撃で敵陣 24 ヤードでファンブルロスト、と逸機を重ねた挙げ句にカーが自陣でインターセプトを喫して FG を許すという芸術的なやられ方。最後はレイダーズがラテラルでワンチャンスを狙ってファンブルし、リターンタッチダウンを決められて止めになったが、実質的には3点差だった。
レイダーズはプレイオフの目がなくなっても死んではおらず果敢に戦ったが、最後はミスがたたった。イーグルズはなんとか勝ったがフォールズは先週とは打って変わって 19/38-163yds-1TD-1INT と凡庸極まりないスタッツで、プレイオフに向けて不安を残した。さりとて他の選択肢もないのだが。


最終スコア:OAK 10-19 PHI

Other Games

MIN(12-3) 16-0 GB(7-8)ヴァイキングズが完封勝ち。実に今季らしい勝ち方と言えよう。パッカーズはプレイオフの目も無くなってこの週はまたハンドリーを使ってきた。結果自体はこんなものか。
TB(4-11) 19-22 CAR(11-4):パンサーズ、苦戦したが最後にタッチダウンを決めて逆転勝ち。バッカニアーズはウィンストンが 367 ヤードと投げまくったが及ばず。
CLE(0-15) 3-20 CHI(5-10):うっすらと雪の積もったソルジャーフィールドでの試合。ブラウンズはパーフェクトシーズンにまた一歩近づいた。この日はカイザーが投げて 18/36。ベアーズはトラビスキーが 14/23-193yds で勝ち投手。
DET(8-7) 17-26 CIN(6-9):プレイオフの目がないベンガルズが意地を見せた。スタフォードのパスを 202 ヤードにとどめ、攻めてはバーナードが 23att-116yds と渋い戦いぶり。ライオンズは伏兵に足をすくわれ、プレイオフ争いから脱落した。
MIA(6-9) 13-29 KC(9-6):チーフスがとうとう地区優勝。中盤の大失速で苦しんだが、そこから立て直したのは大したもので、week 14,15 の同地区対決を続けて制して地区優勝をもぎとった。なんだかんだ力はあるし、はからずもモメンタムを持ってポストシーズンに向かえるのはプラスにはなりそうだが。
SEA(9-6) 21-12 DAL(8-7):スタッツ見るとどうやって勝ったのかわからない試合というのは時々あるけど、これはかなりレベル高い。シーホークスのパスが 93 ヤード、ランが 76 ヤード、トータルネットヤードは 136。これでオフェンスのタッチダウン2本取って、インターセプトリターンタッチダウン1本も含めて数少ないチャンスを全部ものにしたというところか。シーホークスはプレイオフに生き残り、カウボーイズはこれで脱落した。
LAC(8-7) 14-7 NYJ(5-10):なんだこれ。両チーム合わせてパント 16 本の試合で、ディフェンスがよかったのかオフェンスがだめだったのか。ジェッツはこの日もペティが投げた。チャージャーズは最終週にプレイオフ進出の目をワンチャンス残した。
NYG(2-13) 0-23 ARI(7-8):まあ消化試合ではあるんだけど、完封はひどいな……。ジャイアンツはこの日もマニングが投げた。カーディナルズはスタントン。フィッツジェラルドにパス 1/1 のスタッツがついている。初めて見た気がするけど、キャリアで(アテンプトが)3回目らしい。
DEN(5-10) 11-27 WAS(7-8)レッドスキンズが圧勝。ブロンコスは冒頭の FG と最後ガービッジタイムのタッチダウンだけで、オスワイラーも 22/38-193yds とまた凡人に戻ってしまった。まあこういうシーズンではあったか。おそらくチームがちゃんと機能してればオスワイラーでもつとまるのだが、来年までオスワイラーがチームにいるかというと、みたいな話ですね。
JAX(10-5) 33-44 SF(5-10)フォーティナイナーズ、ガロポロ先発以降はリーグ最強ではないだろうか。たぶん負けなしの四連勝。ジャガーズはこの日はめずらしくボートルズが大荒れでインターセプト3本。それにしても 44 点はいささか取られすぎとは思うけど。
PIT(12-3) 34-6 HOU(4-11)スティーラーズが楽勝。これでファーストラウンドバイが確定で、最終週の結果で星で上回れれば第1シードになれる(直対で負けているので、同率だと第2シード)。テキサンズもウォトスンがシーズンアウトになってからはほぼやらずのシーズンだった。この日のイェーツなんて 7/16-83yds とかでそもそも信用されてないもんなあ。まあ気の毒なシーズンでした。
(更新終わり)