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NFL 2017 -- Week 17

ワイルドカードのプレヴューも兼ねて、とりあえず載せる。

Carolina Panthers (11-5) @ Atlanta Falcons (10-6)

パンサーズは先週終了の時点では勝てば第2シードまであり得たのだけど、昼の試合でヴァイキングズが勝ったのでそれはなくなり、どっちみちプレイオフは確定でかつワイルドカードからやらなきゃいけない、という微妙にモティヴェイションの上がらない状況。一方ファルコンズは勝てばプレイオフ確定、負けてもシーホークスが負ければプレイオフ、というこれはこれで微妙な状況だったが、とはいえかかっているものはファルコンズの方が大きかった。
ファルコンズが最初のドライブでいい攻撃を見せていきなりタッチダウンをあげたものの、それ以降はむしろやや締まらない試合ではあったか。ファルコンズはレシーバーにドロップが目立ち、ランプレイでも結構苦労してタッチダウンは結局最初の一回だけ。ただ、K ブライアントはベテランらしい安定性を見せて 5/5、特に 4Q に決めた 56 ヤードはオフェンスが下げられてその距離になったところをものともせず決めて、それで2ポゼッション差にしたので大きなキックだった。かくしてファルコンズは自力でプレイオフ進出を決めた。よかったですね。
パンサーズはニュートンがいまいちで、試合開始から9本連続でパスを失敗するという記録を残し、そのあと一旦は立ち直るも相手ディフェンスしかいないところにストライクでインターセプトを放るなどまあニュートンらしい荒れぶりで 14/34-180yds-1TD-3INT。そりゃ負けますわね。でせっかくバッカニアーズがセインツを負かしてくれたのにおつきあいして第5シードに落ちた。どっちにしてもセインツとやるのでホームかロードかだけの違いではあったのだけど。
ファルコンズはふらふらしてたけどなんとかプレイオフにたどり着いて、戦力だけなら昨年のスーパーボウルに進んだ時と大差ないはずなのだけど、どうも昨年のような迫力はなく、あっさりラムズにやられて終わるような気もする。
パンサーズはそういうわけで今季スイープされたセインツが初戦の相手になった。普通に考えれば苦しいが、それでもディフェンスはしっかりしているしニュートンが上ぶれすれば圧勝まであるとも思う。一応セインツが勝つ、としておこう。


最終スコア:CAR 10-22 ATL

Cincinatti Bengals (7-9) @ Baltimore Ravens (9-7)

AFCワイルドカードの二枠を最終週に4チームが争うという激戦になっていたが、このうち 10-6 になれる可能性があるのはレイヴンズしかなく、しかしタイブレーカーはビルズ、タイタンズより下だった。勝ちか引き分けなら文句なく確定、負けても「ビルズとタイタンズが両方勝つ」以外ならプレイオフに行ける、4チームの中で圧倒的に一番有利な立場だった。相手のベンガルズは冴えないシーズンで、とっくにプレイオフの目はなくなっていて、レイヴンズのホームゲームだった。
しかしレイヴンズは苦戦する。いきなりミクソンとバーナードにごりごり走られてタッチダウンを許すと、2Q にももう一本取られて、2Q 終了間際で 17-3 と大量ビハインド。しかし PR ムーアの奇跡のビッグリターンのおかげでタッチダウンを一本返せて、17-10 で折り返す。
後半もインターセプトリターンから先にタッチダウンを許して 24-10 とされるが、そこからはレイヴンズのペース。3Q、4Q とタッチダウンをあげて、FG も一本決めてとうとう逆転。24-27 で残り 2:43、自陣 10 ヤードからベンガルズは逆転を賭けてのドライブを開始する。じりじりと進んで、途中インターセプトのヌリファイもあってかろうじて続いたドライブだったが、敵陣に入ったところでイリーガルシフトがありまた自陣に戻る。3rd ダウンまでで3ヤードしか取れず、敵陣 49 ヤードで 4th&12。レイヴンズはブリッツを入れずフォーメンラッシュで守り、パスプロテクションがわりときれいに保つ。ドルトンはステップアップして、右のインサイドレシーバー、ボイドへのパス。LB のマンマークセカンダリはゾーンで守っていてそのシームに完璧にボイドは入っていた。すっぽりボールが収まると、ボイドはそのままエンドゾーンまで走り抜いた。今季これを含めて 225 ヤード、2タッチダウンの伏兵が最後の最後にやってのけた。
そして無情にもビルズとタイタンズが勝ち、レイヴンズは3年ぶりのプレイオフを逃した。中盤までの勝ったり負けたりとは打って変わって終盤ぐっと調子を上げ、昨季同様プレイオフに残るとうるさいチームだなあという印象だったが昨季同様残れずじまいだった。ベンガルズを侮ったわけではなかろうが、あまりにも有利な状況はかえって仇になったか。
ベンガルズは出だしから最悪でプレイオフどころではないシーズンだったが、最後二週に意地を見せて対戦相手のプレイオフの芽を続けて摘んだ。今季限りでルイス HC もとうとう首を切られるのでは、と噂されていたがどうも新たな二年契約を結んだそうで、さすがに寛大な球団だなーという印象はある。となれば、ドルトン&グリーンコンビも維持してポストシーズンの勝利を狙うのだろう。こういう個人的資質に固執するチームは NFL ではわりと珍しくて、まあひとつぐらいそういうチームがあってもいいだろうとも思う。


最終スコア:CIN 31-27 BAL

Jacksonville Jaguars (10-6) @ Tennessee Titans (9-7)

タイタンズが守り勝ち、自力でプレイオフ進出を決めた。4チームの中では二番目に有利な立場で、対戦相手のジャグァーズも第3シードが確定していてこの試合に勝ちに行く意義は乏しく、という巡り合わせを活かした突破だった。とはいえ両チーム守りがいいというよりは攻めがいまいちという印象もあり、ちょっとぱっとしないゲームだった。せっかく今季初めてジャグァーズを見られたのに、ボートルズも 15/34-158yds-0TD-2INT と昨季のボートルズに戻ってしまったようなスタッツだった。
というところで不安は残るが、プレイオフでのジャグァーズの戦いぶりは見ものだ。地区優勝はなんと 18 年ぶりで、現在の地区分けに変わってからは初めてとのこと。ディフェンスのチームの印象があるが、平均得点でリーグ5位、ランの獲得ヤードはリーグ1位とオフェンスも決して悪くない。二強の一角を崩すとしたらこのチームしかないと思っている。初戦の相手はビルズで、ある程度得点が入る展開に持ち込めれば負けないだろう。
タイタンズはなんとかプレイオフに進めたというところで、インパクトは弱い。スタッツも凡庸でこれといった強みもなく、初戦のチーフスに勝つのも難しいと思う。


最終スコア:JAX 10-15 TEN

Other Games

GB(7-9) 11-35 DET(9-7):さすがにライオンズが圧勝。パッカーズは week 15 にロジャーズを出して負けたところで今季は諦めていて、この日もハンドリーが投げた。
HOU(-) 13-22 IND(-)
CHI(-) 10-23 MIN(-)
NYJ(-) 6-26 NE(-)
WAS(-) 10-18 NYG(-)
DAL(-) 6-0 PHI(-)
CLE(-) 24-28 PIT(-)
BUF(-) 22-16 MIA(-)
NO(-) 24-31 TB(-)
KC(-) 27-24 DEN(-)
OAK(-) 10-30 LAC(-)
SF(-) 34-13 LAR(-)
ARI(-) 26-24 SEA(-)
(まだ更新します)