黄昏通信社跡地処分推進室

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以前学年トップ8まで行ったと書いた息子の作文だが、残念ながら区の文集に掲載されるには至らなかった。まあ自転車で川に行っただけだし川に着いたときの感想が「なんにもなかった」だったのでそりゃ載らんわという感じなのだけど、でもかように全く飾らずに(大人の感覚だと苦労して川着いたら綺麗だったとか書いちゃうよね)、しかし冒険の大変さと興奮は高い熱量で書かれていた文だったから、いい作品であったと思う。一応名前だけは小さく載って、先生からも賞状をもらっていた。おれはきみを誇りに思う。


文集、載るまでには先生の手が入るせいもあってさすがにこなれた文が多くて、「あー文集載るっぽいねー」みたいな文が多いのだけど、ひとりダンゴムシ好きの少年の文が異彩を放っていた。ひたすらダンゴムシと自分のことしか書いていない、ほとんど視野狭窄と言っていいほどの文章なのだがこれが読ませる。


ぼくは、異常なまでにダンゴムシを愛し、また、愛されているのである。
この文は結びではなくて書き出しの、一番最初の文なのだ。どうだ、続きが気になるだろう。タイトルは「ぼくのダンゴムシ」。