黄昏通信社跡地処分推進室

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息子、この日はスイミングクラブの主催するバス旅行。グリコの工場といちご狩りを午前午後ではしごするという贅沢なツアーで、前々からこの手のに行きたがってはいたのだけど2年生だしそろそろよろしかろうというのと、ちょうど小学校の同級生に一緒にどうかと誘われたのとが重なって、じゃあふたりで行っておいでということになった。朝クラブまで送っていくと大変上機嫌で、ほとんど振り向きもせずにバスに乗り込んで行ってしまう。頼もしさと少しの寂しさ。これから何度も味わうであろう感情。


で、娘も昨日から義実家でお泊まりなので、めでたく手が空き、ここぞとばかりデート。『15 時 17 分、パリ行き』於新宿ピカデリー。ヨーロッパ旅行中の三人の若い米国人が列車内でテロリストに遭い、自力で制圧してしまったという実話に基づいた映画で、主人公の三人を本人たちが演じているというのが面白いところ。
しかしそれに何の意味があったのか、というとよくわからんかったんだよな。自分の役とは言え素人がここまでやれるものか、という演技ではあったと思うのだけど、ものすごく素晴らしいということもなかった。もしかするとアドリブとかいろいろやらせて脚本作っていったりとかしたのかもしれないけど、一度観た印象ではどうもそういう感じでもなく。
あとは、これを英雄的行為として賞賛してしまっていいのかなあ、という感じは観た直後にはあった。だって多分、素手で立ち向かった場面は無謀でしかないわけで。それを強調するかのようにテロリストは引き金を引く、けど弾切れで出ない、つまりテロリストが間抜けで単独犯だったから生き残れた、ということでしかない(だからこそここでテロリストは引き金を引く)。でも、今考えると英雄的行為はそこじゃないんだよな。そのあと血塗れになりながら傷口を押さえ続けた、それが英雄のふるまいなんだ。
ともあれ面白い映画でした。


お昼は紀ノ国屋地下の名店街でカレー。おいしくてぱっと食べられる、かなり割り切ったカレー屋さん。
そのあと小田急の地下でスイーツを買い込んで、帰ってふたりで分けて食べる。これはおいしかったー。


夕方、娘を引き取ってから、息子の帰りを待つ間娘の入学式用の靴探し。しかし意外にもサイズが 1cm 刻みで、娘の足がちょうど狭間に落ち込んでしまってだめだったりとか。先日もサイズが合わずにだめだったらしく、なかなか苦労しているので「足に合う靴を探す……逆シンデレラだな」とか適当なことを言っていたら妻に「いや足に合う靴探すのめっちゃふつう」とつっこまれた。完全にそうだな。


予定より一時間ほど遅れて息子が帰着。帰り都内に戻ってからの渋滞が厳しかったとのこと。ツアー自体は「めっちゃめちゃ楽しかった」とのことで、よきかな。みんなで五右衛門に入ってスパゲッティ食べて、家に帰りました。