働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」
- 作者: 川添愛,花松あゆみ
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2017/06/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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当たり前だが、言葉がわかるというのは簡単なことではない。自然言語はひどく複雑で、それでいて曖昧で、ゆらぎが大きい。本書に沿ってあらためて考えてみると、なんと難しいものかと思う。もう少し正確に言えばなんでこれで人間は意思疎通できてるんだ、という気持ちにすらなってくる。実際、なにげない(が、正しく成立している)日常会話を録音して、あらためて文脈から切り離して聞き直してみると、やりとりされている言葉そのものは相当かみ合ってなかったりする、みたいな話も聞いたことがある。人間たちの意思疎通には言葉以外のものに依存している部分がかなり大きいのだろう。
個人的には、人工知能に関する本も少し読みかじったりしていたこともあって、この本での大きな発見は多くなかった。もっとまっさらな状態で読めばまた違った感想もあっただろうけど、少しタイミングを間違えた、というところ。初学者向け。