黄昏通信社跡地処分推進室

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ネットワーク関係の謎の不具合があり、その関係で今度は LAN の配線を変更することになった。といってもそもそも現状の配線図すら存在せず、机の隙間をこじ開けてみたら想定してなかったスイッチが出てきたりするような有様だったが、とにかくできることをやるしかなく。
フロアスイッチから来ている線は二本だけあって、それが二つの島それぞれに行っていたのだけど、今回そのうち一本をノート PC 専用にして、もう一本をハブで分けて二つの島それぞれにつなぐ、というような形にした。事前に裏紙に配線図を書いて、行うべき作業を書き出しておいて、それを参照しながら作業したので、まあまあ効率よくできたと思う。ループにだけは細心の注意を払って接続し、最後に根元のハブにケーブルを差したら一発で全部つながった(ほんとはそんなつなぎ方をしてはいけないのだと思う)。肉体的にはさほど大変な作業ではなかったが、じんわりと汗をかいた。
謎の不具合はいちおう迂回できているようなので、汗をかいた甲斐はあったかなというところ。
それにしても配線図存在しないのってよくないよなあ。いちおう裏紙に書いたやつスキャンして保存したけど、後年の人が見たらなんだこりゃってなること請け合い。それでも無いよりはずっとましだと確信するが。





夜はポーランド戦。先発を6人入れ替える大胆な布陣で、前半 0-0 で折り返したものの後半フリーキックから失点。しかし後半 30 分ごろ、もうひとつの試合でコロンビアが先制。「両試合ともこのままの得点であればフェアプレーポイントの差で日本が勝ち抜ける」という状況になる。西野監督はここで長谷部を投入して「このままでいい」と指示。10 分間のくそみたいなボール回しが発生し、ポーランドももうまったくやる気を見せなかったためこの試合はそのまま終わった。そしてコロンビアはそのままセネガルを抑えきり、日本は二大会ぶりのグループリーグ突破となった。
ここでの日本の試合運びは面白いぐらい物議をかもした。
おれの基本的な考え方としては、ルールに書かれていることが全てで、そのルールの中で最善を尽くしたのであれば少なくともチームは批判されるべきではない、というものだ。グループリーグというシステムを採用している以上、リーグ突破を優先するために目の前の試合を殺す、という状況はしばしば生じる。引き分けなら両チームがグループリーグを突破できるという場合に全力で勝ちに行くチームはない。
それでも引っかかるところがあったのは、ひとつは今回の試合は引き分けではなくて負けを自らクリンチする選択であったということ。もうひとつは、あまりにもあからさまに試合を殺したこと。前者は特に大きな問題で、どんなスポーツであっても「敗退行為の禁止」というのは普遍的な合意であると考えていいように思う。それでもこれがグループリーグの突破を意味するなら、目の前の試合については敗退であっても大会としてとらえれば勝利を目指したことになる。それでもこれは敗退行為にあたるのだろうか。これについてはやはりルールに若干の問題があったように思える。そのふたつがコンフリクトしてしまうルールはまずいのだ。
あとは自力突破を諦めて他力に賭けていたところも問題ではあったけれど、そこは急造チームでの格上相手、ましてメンバーを入れ替えて挑んだ試合ということを考えるとおそらくは一番分のいい選択ではあったと思う。一番分のいい選択がそれであったという状況については、また別個の問題として捉えるべきだろう。
ともあれ、グループリーグを突破できたこと、そしてもうひと試合を我がものとして見られるということについては本当に喜ばしい。手放しに賞賛できる通過ではなかったとしても、それは祝福に値する結果であったと思う。