黄昏通信社跡地処分推進室

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デザインあ展

ここしかないと早起きして、『デザインあ展』於科学未来館。傘は必要な程度には雨が降っていて、ゆりかもめからの眺めも今日は少しさえなかった。10:10 ぐらいに到着して、整理券は 10:30-11:00 入場のがもらえたのでほっとする。早く来た甲斐があった。
展示は「観察のへや」「体感のへや」「概念のへや」に分かれている。「観察のへや」では「マークの群れ」がよかった。いろいろな容器をすべて白く塗りつぶして、さまざまなマークだけを黒く表示したものを並べてあるのだけど、これがこんなに面白いかという感じだった。「いれもの二十面相」は目薬の瓶を20種類ほど円形に並べてターンテーブルで回しながら下からストロボで照らす、というギミックの展示で、あたかも瓶が連続的に変形するかのごとく形状を比較することができる。器の本質とヴァリエーションを同時に体感することができるのがよかった。「全国名字かずくらべ」は全国から八万種類の名字をピックアップして、それを人数に比例したフォントサイズであいうえお順にひたすら並べてあるのだけど、佐藤とか鈴木とかはどどーんと出てる一方で数多の名字が虫眼鏡を使わないと見られないサイズで、可視化の面白さを感じた。
「体感のへや」では五年前の 21_21 にもあった四面スクリーンの部屋があって、流れていた映像は「『あ』のテーマ」「がまんギリギリライン」「森羅万象」「解散!」。がまんギリギリラインが想像をはるかに超える面白さでよかった。そのほかのみっつもすごく楽しくて、ずっとこの部屋にいたくなってしまう。
「概念のへや」はじかんのコーナーがすごくよくて、「時間」にまつわるさまざまなテーマにそって作られた短い映像がたくさん展示されている。説明は最小限なので見ながら考えて「こういうことか!」と腑に落ちるのが楽しい。次のセクションでは歯車を体験できるコーナーがあって、中空の輪になっている歯車の輪の部分に身体を通して腰のあたりの高さで持ち、壁のカムに噛み合わせながらぐるぐる回って進む、という謎の体験ができてこれもすごくよかった。
とまあそんな感じで他にも面白い展示はいろいろあったけど、きりがないのでこの辺で。めちゃめちゃ楽しい展覧会でした。また五年後ぐらいにやってくれたら嬉しいな。
おみやげをちょっとだけ買って、持っていったお弁当を食べて、常設展示をちょっと見た。「物理インターネットモデル」というのがすごく楽しかった。
帰りはゆりかもめを反対向きに乗って豊洲に出て帰る。ゆりかもめはアトラクションライド。