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mono-series '18

ひさびさにオフラインのクイズ大会に参戦する。「mono-series '18」。賢押杯以来だから9ヶ月ぶりになるか。
https://mono-series.jimdo.com/%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E6%A6%82%E8%A6%81/
前々から気にはなっていた大会で、機会があれば参加したいとも思っていた。実は昨年ちょっと検討したことがあったのだがうっかりマジックの例会を入れてしまってかなわず、今年が初めての参加となった。
幅広い知識という点で自分がどの程度のものなのかは皆目わからない。わからないけど、過去の問題をつらつら見るにまったく歯が立たないことはなさそうだし、なにより楽しそうな大会だなと思えた。ということで申し込んでみた次第。


5セット行って、そのうち一回が抜け番になって4セット参加することになる。これは参加者とスタッフ/出題者を兼ねている方がいるかららしい。おれのような一般参加者は抜け番は普通に休みということになる。
各セットは最初にペーパー 20 問を7分、その後「早立ち」を 40 分でできる限り行う。早立ちは形式としては早押しボードに近いが、最大の特徴は「連れ立ち」ができるということ。一番最初に答えがわかった人はボタンを押す代わりに「はい」と言って立つ。そこで問題の読み上げは終了し、それから3カウントのうちに立ちたい人は立ってもいい。そして立った人が答えを書く。そのあと問題を最後まで読み切ってから、立たなかった人が答えを書く。立った人は正答+4/誤答-4&次立てず、立たなかった人は正答+2/誤答±0となる。
ペーパー、早立ちともに「殿堂」というシステムがある。ペーパーと立ち正解の場合は正解者の人数がそのセットの参加者の 10% 以内、座り正解の場合は 5% 以内だった場合は「殿堂」となり、立ち正解だとさらに +2、ペーパーと座りの場合は +1 のボーナスがつく。
各セットの上位10人が★を獲得する(一位なら★15、十位で★1)。全セット終了時点で★が一番多い人が優勝となる。
早押しの要素はあるがそこは本質ではなく、少ない情報から正解にたどり着くことと、みんなが知らないことを知っていることが高得点につながる。ルールとコンセプトがストレートにつながっているところに好感が持てる。


さて第1セット、ペーパー。…………わ、わからん。たった三つしか答えが書けない。両隣の人たちはそれぞれたくさん答えを書いている。わー、これおれ場違いだったやつじゃん。だめじゃん。と思いつつ採点してみると、三つとも正解だった。そして「ウルシ」が殿堂入り。なんかわりと最近『サラメシ』で見たんだよね。堂々7点獲得である。両隣の人たちとも似たような得点だった。これで少しリラックスできたと思う。とはいうもののここは確か一度も立てず、11 点だったか。「縺」は立つべきだったなあ。文字コードの話知らなかったのでおもしろかった。
第2セット、ちょっと気が楽になってペーパーもたくさん答えを書いてみたが、特に正解率が上がるわけではなく4点だった。早立ちもあまり伸ばせず、殿堂も果たせず、得点も 12 点とかそんなもんだったと思う。
第3セット、ここは好調だった。ペーパーは「定型発達者」の殿堂入りを含めて 11 点。問題を見た瞬間は思い出せず、でも絶対知ってる言葉と思って諦めずに考えてたら最後のほうで思い出した。ついてた。早立ちも連れ立ちばかりだったけど何回か立てて正解できて、座りでも「呼び出し太郎」が殿堂入り。これ「呼び出し」としか書けなかったんだけど正解にしてもらえた*1。相撲の呼び出しそっくりだなと思って書いただけなんだけど、これもついてたな。というわけで結構得点を伸ばせて 28 点。なんと6位タイだった。★4つ獲得。前の2セット見てて、★はとても無理だなーと思ってたのでうれしかった。
第4セットは抜け番。こういう時にかぎってこれはという問題が来たりするもので、早立ち一問目の「天突き体操」がいきなり正解者ひとりで歯噛みする。おれ小学校でやった記憶があるんだけど、「全国の刑務所で運動時間の前に行われている〜」みたいな問題文だったので逆にびっくりした。なんなんだおれの母校。あとはなんと言っても「しろくまちゃんのほっとけーき」。「ぽたあん、/」みたいな感じだったんだけど、参加していれば立てていた自信はあった。子供たちにも何度も読み聞かせたページなのだ。いい問題だと思う。ここはヴァーチャルでは 31 点ぐらいだったけど実際参加してたらその通りにできてたかはわからず、しかもこれでもたしか 10 位に入れていなかった。
第5セット、いよいよ最後だし、と思って少し積極的に行ったら初の立ち誤答。「三秒ルール」を「マーフィーの法則」としてしまった。三秒ルールが否定された話自体はインターネットで見たことあったのになー。でもすごくいい問題だと思う。あと悔やまれたのが「ベクデル・テスト」。何度となく見たことある言葉だったのに、定義も知ってたのに、一度も口に出したことがなかったから正確な綴りを憶えてなくて「ベグテルテスト」と書いてしまう。あああ残念。これが合ってれば立ち殿堂だったんだけど……。このセットでよかったのは「骨材」で、座りとはいえ単独正解できた。以前コンクリートについてちょっと調べたことがあってその時に見ていたのだった。誤答がかさんで得点は伸びなかったけど、単独正解は本当に気持ちよかった。


というわけでおしまい。
5セットもやったのにあっという間に感じたし、本当に楽しかった。こんなことを言うのは失礼だけど思っていたよりずっと楽しかった。たぶんこの大会のコンセプトにおれが合っているのだろう。来年も開催する予定らしいので、また参加したい。
それと、出題してみたい、という気持ちが芽生えた。答えるのも楽しいけど、この場に問題を出して答えてもらうのはなかなか楽しいんじゃないかと思った。出題しても解答者として参加できるというのもありがたい。というわけで、来年は出題と参加をしてみたいと思っている。
優勝は「いそねことは」氏。抜群の強さで、すべてのセットで上位に入り、最終セットを待たずに優勝を決めていた。すごすぎた。準優勝はしんほむらさんだった。決着がついてから追い込んだ格好だったけど、最終セットの末脚は凄みがあった。


主催者の神野様、スタッフの皆様、参加者の皆様、どうもありがとうございました。

*1:Wikipediaで見ただけだけど、「呼び出し」ともいうらしい