黄昏通信社跡地処分推進室

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マイルグランプリ(3歳上SⅡ・内回り1600m) 於大井競馬場

職場のレクリエーション(という昭和のような風習が我が社にはまだ残っているのです*1)で大井競馬場へ。イベントは五種類あってどれかひとつに参加できるのだけど、競馬があるなら迷わず競馬を選ぶ程度にはまだおれは競馬好きです。折角なので1レースから行こうということで午後休みをとり、大井町から無料バスで現地入り。バスは灰色のおっさんで満員で、こういうところは変わらないなと思う。
現地ではダイヤモンドターンに席があるのだけど、競馬場にいるのに窓越しにレースを見るのも味気ない。ということで最初は地べたで見てみた。パドックを見て、馬券を買って、レースを見る。これだけのサイクルがやたらと楽しい。昔も今もパドックで馬を見ても殆どわからないし、血統も知らない馬ばっかりだし、騎手も知らない人が増えた。それでも競馬って楽しいもんだなと思った。
3レースからは上に上がる。お昼食べてからそんなに間もなかったし、そこまでお腹もすいてないしと思ってたけど、みんなが食べてるのを見てたらおいしそうだったので食べてしまう。一時期ダイヤモンドターンのごはんちょっと残念なことになってたような記憶があったのだが、今回食べてみたら普通においしかった。食べながらモニターでパドック見て、競馬新聞とにらめっこして馬券を買って、またいろいろ好きな料理とってきて、席に戻って食べながらレース見て、これはこれで最高すぎない? 天国じゃない? という気持ちになった。カウンターグリルで目の前で作ってくれるやつもどれもおいしくて、多少並んでももらいにいく価値あり。ローストビーフなんて五枚もいただいてしまった。おいしかった……。
それでお腹がいっぱいになったらまた地べたにおりて、くたびれたら席に戻って、みたいなサイクルで二往復ほどする。暖かくも寒くもない気候で心地よく、だんだん暮れてゆく空が美しい。


唯一の問題は馬券が当たらないことだ。ワイドで 15 倍程度のところをちまちま狙ってるのでまあそうそう当たらないには違いないのだが、1レースからやってきてメインの前まで見事にボウズ。10 レースで馬連に切り替えたとたんに2着3着を喰らったりしていて、相変わらずセンスの無さがやばい。
というわけで迎えたメインレースはマイルグランプリリッカルドとヒガシウィルウィンがやや抜けた人気の二強対決ムード。春に二戦続けて先着していることからリッカルドの方が一番人気になった。しかし、こと大井の 1600m ならヒガシウィルウィンが上と思えた。これまでに戦ってきた相手も勝ったレースも遜色ないし、父サウスヴィグラスなら 1600m への距離短縮は歓迎だろう。春先着を許した二戦は 2000m だった。ここで逆転するに違いないとふんでこちらが本命。二強対決の時は片方を軸にしたらもう一方は蹴飛ばすのがセオリーなので、リッカルドが来たらあきらめる。相手は御神本が選んだモンドアルジェンテ、先行力のあるオメガヴェンデッタ、穴っぽいところで差してくるトロヴァオ、あたり。迷ったのがクリスタルシルバーだった。唯一の三歳馬で古馬との対戦も初めて。しかしまだ底を見せていないし、距離短縮と内枠は好材料だ。買っておくことにした。
レースは行く馬が多くてハイペースになり、リッカルドは外から好位につけたがややハイペースに巻き込まれる格好になった。逆に中団の内目で脚をためられたクリスタルシルバーには願ってもない展開になって、4コーナーでは外へ持ち出して力強く伸びそのまま押し切った。ヒガシウィルウィンも中団から伸びたが半馬身およばず二着。現地ではわからなかったが1コーナーで不利を受けたとのことで、そうだとすればよく走った。三着には後方から外を回ってトロヴァオが突っ込んできた。リッカルドは直線伸びを欠いて四着。モンドアルジェンテ、オメガヴェンデッタはいずれもいいところがなかった。
というわけで押さえではあったけど馬連を当てて、この日全体でもプラスにできた。馬券的に言えばトロヴァオはワイドで買っておけばよかった*2……のだけど、まあプラスだったのだから贅沢は言うまい。


最終レースはまた席に戻って、みなさん先に引き揚げて閑散としたスペースでそばなど食いながら(まだ喰ってんのかよ)(おれバイキングで出てるようなそば結構好きなんだよね)馬券を買って、レースを見て、外して、無料バスに乗って帰りました。
いやーめちゃめちゃ楽しかったな。来年も競馬があったら競馬にしようっと。
子供たちもそろそろ競馬場を楽しめるかな。

*1:とはいえ部署にもよる。三月までいたところには全く無かった。

*2:ヒガシウィルウィン−トロヴァオのワイドが 32 倍。