黄昏通信社跡地処分推進室

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充電池の交換

家の固定電話は無印のコードレスホンなのだが、十年以上使っているものでさすがに子機の電池の劣化が激しく、通話していると数分で切れてしまう。今日日あんまり固定電話も使わないので問題が表面化してこないまま劣化度合いが深刻なところまで進んでいた、というのが実際のところか。
Amazon 辺りで買っても 650 円ぐらいなのだが、実際子機を開けてみると電池自体はどう見ても単四電池を三本くっつけただけである。コードとコネクタはもいで再利用すればいいので、これぐらいだったら単四のニッケル水素電池を三本買ってくれば交換できるのではないか、というのが今回のミッション。


話は少しそれるが、最近インターネットで半田ごての記事をわりと短い期間に二本続けて読んで、どちらの記事にも適切なこて先を使うべきである、という趣旨のことが書かれていたのが印象に残った。おれの半田ごてはヒサトミのなんてことない 20W のやつで、かねがね非力だなと思ってきたのだが、そうじゃなくてこて先が細すぎるのかもしれないということに遅まきながら思い至った。買ったときからつきっぱなしの細い鉛筆のようなこて先で、確かに細かい部品にも当てられるのだが、とにかく熱が伝わるのに時間がかかりすぎるのが難点だった。
というわけで一昨日こて先を買ったのだった。とりあえず一本買うなら 2C がよかろうみたいなことが記事に書かれていたので素直に従った。ヒサトミのは適合する太さのが売ってなかったので goot にしたのだが、まあこての方はそこら辺は気にしないだろう。


閑話休題
作業としてはまずは単四電地を直列つなぎにすること。もちろん物理的には互い違いに横に並べて隣同士の正極と負極をつなぐ。ほんとはタブ付きの電池ってのがあるんだそうで、普通の電池に直接半田付けするのは非推奨らしいんだけど、そういうことを気にする奴は半田付けとかしないんだよねたぶん(←そんなことねえよ)。タブなしの電池をつなぐには半田吸い取り線を適当な長さに切って半田をたっぷり吸わせたものを使うのがよい、という知見を(これもインターネットで)得たのでその通りにやってみる。吸い取り線を切って半田を吸わせるところまでは全くなんの問題もなくて、問題はそれを電池にくっつけるところなんだけど、半田付け面に軽くやすりをかけて半田付けペーストを使ったら思ったよりははるかにスムーズに半田付けができた。新しいこて先もすごくよくて、いい感じに熱を伝えてくれる。
で、古い電池からコードをちょんぎって新しい方につける。長さが足りなくなると困ると思って新しい導線をまず電池につけて、それから導線とコネクタのついた線をつなぐようにしたんだけど、これは逆に長くなりすぎて邪魔だった。導線を直接電池に半田付けするのも無事にできて、ものとしては完成。


とりあえず使ってみて普通に使えているので、工作自体はうまくいってると思うんだけど、固定電話で長く通話する機会は来ていないので本当に機能が回復しているかはわからない。でもなかなか楽しい工作だったし、正規品よりちょっとは安く間に合わせることができたし、こて先を新調した効果もはっきり出たし、というわけでミッションとしては上出来だったと思う。