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NFL 2018 -- Week 10

BYE WEEK はレイヴンズ(4-5)、ヴァイキングズ(5-3-1)、テキサンズ(6-3)、ブロンコズ(3-6)。先週に引き続き、タイミングとしてはうれしいあたり。

Carolina Panthers (6-3) @ Pittsburg Steelers (6-2-1)

サーズデイナイトフットボール、だが、ちゃんと見れず。
オープニングドライブでパンサーズはクリスチャン・マキャフリイにボールを集めてタッチダウンで先制。そこまではよかったのだが、返しのドライブの最初のプレイでロスリスバーガーからジュジュ・スミス-シャスターへのパスが一発でタッチダウンになってしまう。その次のパンサーズの攻撃は最初のプレイでインターセプトリターンタッチダウン。7-0 が、たった2プレイで 7-14 に変わってしまった。そしてパンサーズのスリーアンドアウトを挟んでスティーラーズは次の攻撃でもタッチダウンをあげた。ジェイムズ・コナーの2ヤードのタッチダウンランだった。このあともスティーラーズは手をゆるめず、さらに FG とタッチダウンを加えて前半終了時で 14-31 とした。


後半最初のドライブでスティーラーズがもうひとつタッチダウンをあげて実質勝負あり。だったが、その後も2ドライブ続けてタッチダウンを追加して、とうとう 50 点ゲームになってしまった。パンサーズはガービッジタイムにタッチダウンを一本返すのが精一杯。
ロスリスバーガーが 22/25-328yds-5TD-0INT とべらぼうなスタッツで、おそらくパッサーレイティングは満点かそれに近いだろう。パンサーズの守備がこれだけやられるのも珍しい。
パンサーズは出だしはよかったが一発タッチダウンと直後のインターセプトで完全におかしくなってしまった。まあこんなこともあるし、力的にはここまで負けるチームでもないと思うので、引きずらなければいいねというところ。


最終スコア:CAR 21-52 PIT

Atlanta Falcons (4-5) @ Cleveland Browns (3-6-1)

ヘッドコーチをクビにしたブラウンズ。なにもシーズンど真ん中ですげ替えなくてもと思うけど(エリー湖にまで飛び込んだっつうのにね)、次期 HC 選びに向けて「椅子を空けてみせる」というパフォーマンス的な意味もあるみたい。
だから、というわけでもないのだろうけど、この日はベイカー・メイフィールドがキャリアハイのパフォーマンスを見せた。前半は 12/12-165yds-2TD-0INT と完璧なスタッツで、試合全体でも 17/20-216yds-3TD-0INT と文句のつけようがない数字。被サックもゼロで、文字通りつけ入る隙がない。走ってもニック・チャブが 20att-176yds-1TD と大暴れ。3Q 後半にはフランチャイズレコードの 92 ヤードのタッチダウンランも飛び出して、ファルコンズをノックアウトした。逆にこのスタッツならもう少し点入っててもおかしくなさそうだけど、勝ったのだからそこは問題にはならないか。
ファルコンズも前半一時は逆転して、全然互角にやれてたけど 3Q は得点できず、4Q に敵陣1ヤード(さらにニュートラルゾーンインフラクションで半ヤード)まで行きながら取りきれなかったのが痛かった。とはいえこの時点で 10-28 だったので返せていてもまだ厳しかったには違いない。結局ずっと深い時間になってやっとタッチダウンを返したがそこまでだった。
ブラウンズは今季一番いい勝ち方で、とりもなおさずここ三年で一番いい勝ち方をしたということになる。星は悪いが前途は洋々だ。今年のドラフト上位候補だった QB たちはクリーヴランドを敬遠したなんて話も伝わってきていたが、メイフィールドはものともせずに入団してくれて輝きを放っている。今季のプレイオフはもうほぼ無理だが、ここ二年のどん底とは比べるべくもないほど未来は明るい。


最終スコア:ATL 16-28 CLE

New England Patriots (7-3) @ Tennessee Titans (5-4)

思わぬアップセットになったこの試合。
試合開始のキックオフリターン、ジェニングズがいきなりのビッグプレイを見せて敵陣 40 ヤードからの攻撃、これをタイタンズがきっちりタッチダウンに持っていった。そして返しの攻撃を FG に抑え、次の攻撃で2ドライブ連続のタッチダウンにした。ここまでの流れが大きくて、ペイトリオッツは今季ここまで負けた二試合でもここまで序盤からやられてはいなかったはず。タイタンズはそこからも得点を重ね、前半を 10-24 で折り返す。
後半ペイトリオッツスペシャルプレイまで繰り出すが、エデルマンからのパスを受けたブレイディがバランスを崩して誰もいないところで倒れてしまい、1ヤード足りずに 1st ダウンを更新できない。4th&1 でギャンブルするがフォルススタート。で、4th&6 でさらにギャンブル決行して攻撃権喪失、という絵に描いたようなインケツぶりで、ああペイトリオッツでもこういうことあんのねえ、という感じ。結局後半は一点も取れずじまいで、大敗と言っていい点差になった。
ちなみにブレイディのスタッツは 21/41-254yds-0TD-0INT で、被サックは三回なのだが結構プレッシャーに苦しんでいた印象だった。ランもミシェルが復帰したものの 11att-31yds とかなり抑えられていて、何もうまくいかないという感じだった。最後はホイヤー@ex-ブラウンズ幻の救世主が出てきていた。元気そうでなにより。
タイタンズは本当に驚くほど強い試合をしたが、なぜここでいきなり、という印象は否めない。つかみどころのないチームだ。しかしともあれこれで地区内二位に浮上した。プレイオフは普通に狙える位置にいる。


最終スコア:NE 10-34 TEN

Seattle Seahawks (4-5) @ Los Angels Rams (9-1)

NFC 西の同地区対決。またしてもシーホークスラムズに及ばず、week 5 に続く敗戦でこれでシーズンスイープになった。
前半から点の取り合いで接戦になるのは前回と同じで、試合開始から3ドライブ連続でタッチダウンで 14-7 となる。シーホークスはいつも通りのランプレイ、ラムズはゴフのパスを中心にした攻撃。ラムズはその返しこそ FG どまりだったが、前半のうちにもう一本タッチダウンを追加して 14-17 で折り返し。
後半最初のシーホークスの攻撃、ウィルソンは1プレイ目でインターセプトを喫するが、ディフェンスのホールディングでヌリファイされて命拾い。その後も 3rd ダウンでのパス失敗が相手のアンネセサリイラフネスでオートマティック 1st ダウンになるなど、笛に助けられた印象のドライブではあったがともあれタッチダウンまで持って行って 21-20 と逆転する。
しかしそこからはラムズの時間。返しのドライブできっちりタッチダウンを返して再逆転すると(PAT はツーポイントに行って失敗)、おたがい FG を決めあったあとのシーホークスの攻撃、シーホークス陣内でウィルソンにサックを浴びせてファンブルを誘う。こぼれたボールをファウラーが9ヤード地点でリカバーし、次のプレイであっさりタッチダウン。これで 24-36 とこの試合で初めて2ポゼッション差をつけた。
とにかくしぶといのがシーホークス。返しの攻撃では 90 ヤード進んでデイヴィスの3ヤードのタッチダウンランにつなげると、続くラムズの攻撃をきっちりスリーアンドアウトに仕留めてみせる。タイムアウトは使い切って、残り 1:24 からのラストドライブ。ここでもウィルソンがパスを通し、スクランブルして、敵陣 35 ヤードまで進んでスパイク。しかし FG では届かない。タッチダウンを目指して三本パスを投じるが、結局どれも通すことはできなかった。
まあラムズ強いな、というところだけど、ディフェンスには不安が残るところでもある。シーホークス相手に二試合とも 31 点取られてるというのは安心できる数字ではない。でもなんといっても観ていて楽しいチームで、プレイオフでの試合ぶりは楽しみだ。
シーホークスはいい試合するんだけど勝ったり負けたりでなかなか歯がゆい。プレイオフを諦めるのは早いが、特にディフェンスはまだ戦力が整ってないという印象。


最終スコア:SEA 31-36 LAR

Dallas Cowboys (4-5) @ Philadelphia Eagles (4-5)

サンデーナイトフットボール
これはほとんど観られず。後半タッチダウンの取り合いになってきわどかったようだ。最後もイーグルズが七点を追うドライブで、9ヤード地点のザック・アーツにパスを通す→捕まりそうになったアーツがすぐ後ろにいたゴールデン・テイトにバックパス、というシーンがあったのだけど、テイトもそのまま捕まって終了。
スタッツ見るとプレスコットが 26/36-270yds-1TD-0INT、エリオットが 19att-151yds だったようで、やはり二人揃って活躍するようなら勝てるなという感じ。4-5 と依然苦しいけど NFC 東ならまだまだチャンスはありそう。
イーグルズはウェンツが 32/44-360yds-2TD-1INT とそこそこだったけど、ランが全部で 16att-71yds といまいちだった。こちらも 4-5 で、もちろんチャンスはある。


最終スコア:DAL 27-20 PHI

New York Giants (2-7) @ San Francisco 49ers (2-8)

マンデーナイトフットボールはリードチェンジが繰り返される接戦だったが、最後にジャイアンツがひっくり返してひさしぶりの今季二勝目。イーライ・マニングが 19/31-188yds-3TD-0INT と意地を見せた。最後にエンドゾーン左サイドライン際のシェパードにループで決めたパスも鮮やか。もしかするとイーライをプライムタイムで見るのも最後かもしれない……と思うと感慨深いものがある。
フォーティナイナーズはこの日もニック・マレンズが先発。27/39-250yds-1TD-2INT と奇跡のデビュー戦のようには行かなかったが、インターセプト二本あった割にはしっかり試合を作ったなという感じ。まだ判断するには早いけど、ここまでは上々の出来。


最終スコア:NYG 27-23 SF

New Orleans Saints (8-1) @ Cincinatti Bengals (5-4)

NHK-BS はこの試合をフィーチャー。攻撃力を軸に好調を続けるチーム同士の対戦、ということだったんだろうけどいかんせんベンガルズのディフェンスが弱すぎて、解説の高野元秀氏に「スクリメージ(実戦形式のオフェンス練習、らしい)みたいですねぇ」などと言われる始末。差がついてからは無理にロングパスを投げてインターセプトを食らうなどの悪循環もあり、前半はセインツ五回のドライブが全部タッチダウンだった。後半はタッチダウンこそ奪えなかった攻撃もあったもののそれでも全部 FG にはたどり着いていて、試合を通してパントは一本もなし。
ベンガルズは最初のドライブこそタッチダウンをあげたものの、それ以後は沈黙。最後はドルトンをひっこめてドリスケルが登場、27 ヤードのタッチダウンランを決めていたがまあだからどうということもなく。この試合の後ディフェンスコーディネイターをクビにしたみたいだけど、さてそれで間に合うかどうか。
セインツは言うことないのだが、強いて言えば「この時期に言うことないこと自体が不安」ではあるか。怪我が多いうえにポストシーズンは全部一発勝負というこのスポーツの性質上、どうしてもその時々のチーム状態やモメンタムが結果を左右することは多い。この絶好調を保ち続けることは中々難しいだろうと思えるだけに、途中どこかで一度下がってでも上り調子でプレイオフに臨めるほうがよかろうな、とは思ってしまう。


最終スコア:NO 51-14 CIN

Other Games

DET(3-6) 22-34 CHI(6-3):ベアーズが圧勝。一時 0-26 まで行ってるので点差以上の楽勝というやつか。まだシーズン半ばとはいえ、ベアーズが地区首位に立っていることを予想できた人はあまりいなかっただろう。トラビスキーも 23/30-355yds-3TD-0INT と、試合ごとによくなっている印象。
JAX(3-6) 26-29 IND(4-5):コルツが前半に 29 点取って逃げ切り。ジャグァーズは後半差を詰めたが、FG を一本外し、最後の最後も敵陣 24 ヤードまで行きながらファンブルロストで同点機を逸した。あれほど希望に満ちたシーズン当初から、とうとう五連敗で地区最下位にまで落ち込んでしまった。コルツは逆に俄然蘇ってきた。地区首位に2ゲーム差なら充分可能性はあると言える。
ARI(2-7) 14-26 KC(9-1):これカーディナルズ頑張ったんじゃないですかね。3Q には一瞬六点差まで詰めている。とはいえそこからインターセプトを二本献上したあたりはまだまだローゼンも若い。チーフスはまあ、さすがとしか。
BUF(3-7) 41-10 NYJ(3-7):ビルズはネイサン・ピーターマンをリリースしてマット・バークリーを連れてきた。どこにいたかまったく憶えてなかったけど 2013-14 がイーグルズ、2016 がベアーズ、だったのね。んでそのバークリーで圧勝である。まじかよ。ジェッツはいいところなく負け。いつ三勝もしたんだという感じですらある。
WAS(6-3) 16-3 TB(3-6)バッカニアーズ、なんとトータル 501 ヤードゲインして三点しか取れず、驚くべき負け方。インターセプト二回とファンブルロスト二回、さらに FG 失敗も二回あって、なるほどこれぐらいないと 500 ヤードで三点は無理かもしれん。レッドスキンズタッチダウンひとつだったけどそんなわけで勝ち。
LAC(7-2) 20-6 OAK(1-8)チャージャーズ怒涛の六連勝。星の上ではチーフスに次ぐ AFC 二位に浮上した。レイダーズはここ二試合で三点、六点といよいよ攻撃が機能しなくなっている。まあ今季はもうしょうがないんだけど、つらいよねえ。
MIA(5-5) 12-31 GB(4-4-1)パッカーズが快勝。RB アーロン・ジョーンズが 145 ヤード走った。ドルフィンズタッチダウンをあげられず、FG 四本で 12 点。タッチダウン取れないとやっぱ厳しいよね。