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第31回高専ロボコン全国大会於両国国技館

高専ロボコンである。
第二回から全国大会のテレビ放送はだいたい全部観ているにもかかわらず、生で見たことは一度もなかった。子供たちも大きくなってきてそろそろ頑張れそうということで、妻が応募してみようと言ってくれて、申し込んでみたらまんまと当選したという次第。10 時半整理券配布開始、11 時半開場ということで 11 時半ぐらいに行ったら 30 分ぐらい並んで二階正面五列目の席の整理券をもらえた。ここで頑張って早く行っておくと桝席に座れるらしいのだが、今回は子供たちがどれぐらい頑張れるかもわからなかったのでこのような感じに。
んで中に入るといきなりロビーで協賛企業がブースを出して資料とかを配っている。展示会みたいだ。とりあえず高専機構のパンフレットと、あといくつか企業の資料をもらう。マブチモーターが記念品として水中モーターを配っていて、息子のテンションが爆上がりしていた。
一度外に出て昼ごはんを買いに。コンビニ三軒ぐらいはしごしたけどみんな考えることは同じ、おにぎり、サンドイッチ、菓子パン、お弁当などの棚はほとんどすっからかんだった。三軒目でようやくちょっとだけあったのでなんとか食べられそうなものを確保して会場へ戻る。これは来年以降があれば順番考えないとだめだな。席に戻ってごはんを食べる。はがきには大会始まったら飯食うなよみたいなこと書かれてたけど桝席はともかく二階ならそんなにうるさいことはなさげ。
ごはんを食べ終わって少ししたら開始。試合の間がだいぶ空いて待たされる、みたいなのを想像していたけど可能な限り切り詰めているみたいで、そこまで待たされた印象はなかった。むしろ時間が経つのが早く感じた。それぐらい楽しかった。
今年の競技は「ボトルフリップ・カフェ」。
http://www.official-robocon.com/kosen/wordpress/wp-content/uploads/2018_kosen_rulebook.pdf
ちょっと前にインターネット動画界隈で流行った、ペットボトルを投げて立てる、というアレをロボットでやろうというもの。フィールドは完全に分かれていて相互干渉はなし。手動ロボットと自動ロボットの二台体制で、手前みっつのテーブルには手動ロボットで、奥のいつつのテーブルには自動ロボットで立てる。一本立てるごとに一点、ただし奥のテーブルのうち二段テーブルの上段だけは五点入る。要するに得点争いだけで言えば上の段に何本立てられるかの勝負だ。
年末に放送があるのでネタバレはなるべく避けるが、熊本高専八代キャンパスのマシンは圧巻だった。少なくとも得点争いに関してはこれがひとつのアンサーであろうと言ってしまっていいような出来栄えだった。ここまで課題に対して圧倒的な正解を提示できるのは高専ロボコン史上でも稀と言える。佐世保高専のマシンは「flip」にこだわっていたのがすごくよかった。ほとんどの強豪校がボトルはフリップさせないのが最適という結論にたどり着く中、あえて一回転させて上段テーブルにあれほどの精度で乗せられるのは驚異的だ。ロボコン魂はこのようなところにも見出される。惜しみない拍手を送りたい。都城高専のトランポリンは会場を一番盛り上げてくれた。技術の無駄遣いではあるのだが、放り込んで、跳ね返ってきて、テーブルに向かう、という過程が実にドラマチックで本当に目を離せなかった。ルール上何度もチャレンジできるというところもよかった。
また個別のマシンについては年末に機会があればもう少し詳しく書きたい。
どうにか決勝戦まで見られたので、申し訳ないけど各賞授与までは見ずに退出した。子供たち、特に息子は大いに楽しんだようで、とてもよかった。来年は桝席を狙いたいとのこと、当たるかどうかわからないけど、当たるならチャレンジしてみてもいいかもしれない。